男性不妊の原因となる病気は?

この記事では、男性不妊の原因となる病気で、医師から話をされる可能性がある病名について整理しておきたいと思います。

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不妊と言うと、女性に原因があると思いこんでいる人が多いようです。
でも、実際には男性に原因があるケースも半分近くあります。

だから、夫の立場として、自分に不妊原因があったとしても落ち込まないで下さい。

まずは、少しでも早く、冷静に対処することが大切です。

造精機能障害の原因となる病気

乏精子症(ぼうせいししょう)

精子の数が少ない状態を乏精子症と言います。

自覚症状が全くないので、検査するまではわかりません。
精子が少ないことで、卵子と出会って受精できる確率が減るため、自然妊娠が困難になってしまいます。

治療するケースもありますが、体外受精で妊娠確率を高めることができます。

精子無力症(せいしむりょくしょう)

精子の運動率が低い状態のことを精子無力症と言います。

精子は、射精後に自力で泳いで卵管までたどり着かないとならないので、運動率が低いということは、精子が卵子に出会えないということになります。
当然、自然妊娠できる可能性は低くなりますね。

人工授精や体外受精で、精子が卵子にたどり着くまでの距離を縮めることで対処することもできます。

特に顕微授精は、人工的に卵子の中に精子を注入するので、最も妊娠する確率が高くなります。

無精子症(むせいししょう)

精液中に精子が全く存在していない状態を無精子症と言います。

普通に射精も出来るし精液も出ているため、自覚症状は全くありません。
見た目では全くわからないのです。

でも、実は妊娠の可能性はゼロではありません!

精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)

陰嚢上部の静脈がうっ血して、精巣に血液が逆流する病気。

血液によって精巣が温められるので、熱に弱い精巣の働きや精子自体が弱くなってしまいます。
けっして珍しい病気ではなくて成人男性の1割程度に診られる症状です。

手術すれば、精子の質が改善して、自然妊娠が可能になるケースも多いようです。

射精に関する障害

ED(勃起不全)

勃起出来ないことをED(勃起不全)と言います。

器質性EDといって勃起する体のメカニズムのどこかに障害がある場合と、心因性EDと言って、メンタル面の問題で勃起できなくなっているケースがあります。

バイアグラなどの勃起治療薬で改善できる場合が多いようですが、それが出来ない場合もあります。

膣内射精障害

勃起は出来るし、マスターベーションも出来るのに、膣内で射精ができないことを膣内射精障害と言います。

マスターベーションのやり方に原因がある場合と、メンタル面に問題がある場合の両方があります。

精管通過障害(せいかんつうかしょうがい)

閉塞性無精子症の原因となっている病気です。

精巣で作られた精子は、精管を通って精子に混ざります。
ところが、その精管が塞がってしまうと、精子が精液に混ざることが出来なくなってしまいます。

このように精管が塞がってしまう病気を精路通過障害と言います。

軽度の場合は手術で対応できるようですが、重度の場合は、体外受精などで対応せざるをえません。

無精液症

オルガスムを感じても射精できない症状。

射精するためには、射出に必要な精路にあたる 精巣上体-精管-精嚢-前立腺 の収縮が必要なんですが、これが出来なくなってしまって、精液を尿道に出すことが出来なくなってしまっている状態です。

精巣内で精子が作られているのであれば、人工的に射精させる場合と、精巣上体や精巣内の精子を回収して顕微授精する場合があるようです。

逆行性射精

精子を含む精液が尿道まで排出されているのに、体外に射精できず、膀胱内に流れ込んでしまう症状。

オルガスムを感じた後に尿を検査すると精子が含まれています

男性不妊の原因を発見する検査は?

さて、これらの男性不妊の原因を発見するには、まずは検査を受けなくてはなりません。

男性不妊の検査には、精液検査の他、問診や触診もあります。
男性にとっては大きなハードルとなってしまうのですが、男性不妊の発見が遅れると、不妊治療に無駄な時間とお金をかけることになりかねません。

次の記事では、男性不妊の検査がどのように行われるのを書きました。

クリニックによって、検査の内容や順序は異なるようですが、問い合わせ前の参考にしてみてくださいね。

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