妊娠したいなら【ビタミンE】は外せない!

ビタミンE「妊娠ビタミン」「子宝ビタミン」と言われているくらい、妊娠力に直結すると言われています。

その理由は、ビタミンEには強い抗酸化作用と自律神経のバランスを整える力があるからなんです。

つまり、老化や遺伝子ダメージを与えると言われている、フリーラジカルの発生も抑えてくれる効果があるということになります。

血流が改善され、ホルモンバランスが整って、卵巣機能や卵子の質が回復するのです。そのため、妊娠ビタミン、子宝ビタミンとまで言われているわけですね。

《ビタミンEが含まれる食材》

アーモンド01
アーモンド、アボカド、ヘーゼルナッツ、落花生、サバ、ウナギ、カボチャ、サツマイモ、ホウレンソウ、キウイ、豆乳など

《ビタミンEが手軽に摂れるサプリメント》

ベジママ03
ベジママは、厚生労働省の1日の摂取目安量を満たす10㎍のビタミンEが入っている葉酸サプリです。






ビタミンEの抗酸化作用で、卵子の質は上がる

まず、何といってもビタミンEの力で凄いのは、抗酸化作用です。


活性酸素が卵子や精子を傷つける

日常生活で心身がストレスを受けると、体内では「活性酸素」という物質が発生します。
これをそのままにしておくと、活性酸素は体の色々な場所で、細胞を攻撃し始めます。

この、フリーラジカルによって、体内各所の細胞が「酸化」して、体内の様々な器官が「老化」してしまうことになります。卵子や精子も例外ではありません。


ビタミンEは、活性酸素から卵子と精子を守ってくれる

この「活性酸素」を除去する働きを「抗酸化力」と言います。

ビタミンEにはこの「抗酸化力」があります
周囲の細胞の代わりに自分が「酸化」することで、他の細胞の酸化を防いでくれるんです。

この働きによって、ビタミンEは、精子や卵子を活性酸素から守ります。

心身へのストレスも、その結果発生する活性酸素も、日常生活をしている以上避けることはできません。
でも、ビタミンEを摂取すれば、活性酸素による酸化を防ぐ働きがあるので、精子や卵子の質を上げてくれます

なお、ビタミンCを一緒に摂取しておくと、ビタミンCは「酸化」したビタミンEを復活させてくれる働きがあるので、効果がさらにパワーアップするようですね。

(ビタミンC自体にも、強力な「抗酸化力」があります。詳しくはコチラを参照して下さい。)

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ホルモンを活性化し、妊娠力がアップ

ビタミンEは自律神経のバランスを調整したり、ホルモンを活性化させる働きがあります。

自律神経のバランスを崩すと、妊娠にとって大きなダメージ

自律神経のバランスを崩すと、ストレスに対処できなくなってしまいます。

そうなると活性酸素が増えて、体内が酸化、老化してしまいますから、妊娠にとっては大きなダメージになりますね。

ビタミンEには、自律神経のバランスを整えて、ストレスに対抗する力によって妊娠力を上げてくれるんです。

ホルモンバランスは正しい排卵の基礎!

また、ビタミンEのホルモンを活性化させるパワーはとても大切ですね。

それは、妊娠するためのしくみが、ホルモンの連係プレーによって成り立っているからです。

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が脳下垂体に働きかけることで、脳下垂体から、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。卵巣からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されています。

こういったホルモンが作用することによって、女性は妊娠するための準備を整えていくわけです。

※ホルモンについての説明は「生理、排卵のしくみ」に書いていますので、よかったら読んでみて下さい。


ビタミンEはこれらのホルモンを活性化する力があるので、排卵を促進し、月経異常や子宮内膜環境の改善をすることにつながります。だから、妊娠力に直結するのは言うまでもないことですね。

ビタミンEが「妊娠ビタミン」・「子宝ビタミン」と言われるのも納得です。

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ビタミンEで血流が良くなる。子宮・卵巣環境も改善

ビタミンEは血栓を防ぐ

また、ビタミンEには、血流を良くする働きがあります。

血管内の悪玉コレステロールが活性酸素で酸化すると、過酸化脂質となって血管内に残り、血栓となって血流の障害になります。
ビタミンEは血管内の活性酸素を除去できるので、血栓を防ぎ、動脈硬化などになることを防ぐことができるのだそうです。

そのため、血液がサラサラになり、血管も健康に保てるので、血流が改善します。


子宮と卵巣周りの血流が改善

0-23

血流が良くなれば、当然、子宮への血流も良くなりますから、栄養素や酸素がたくさん子宮に運ばれるようになりますね。


また、卵巣への血流改善も見逃せません。年齢を重ねることで卵巣への血流が悪くなり、結果として卵子の老化を招く可能性もあるそうです。卵巣への血流が良くなることで卵子が老化する要因のひとつが取り除けるなら、やってみる価値はありそうです。

着床率をあげる為に必要なこと

妊娠がわかっても、妊娠継続出来ずに習慣性流産をしてしまったり、初期の段階で流産してしまう科学的流産など、着床の時点でうまくいかなかったという事があります。

では、着床率をあげるにはどうしたらいいのか?

不妊治療専門の病院などで、医師からよく言われるのは「着床には赤ちゃんの為のふかふかのベッドが必要」ということです。

この、ふかふかのベッドというのは子宮内膜のことなので、血流を良くして子宮内膜を厚くするビタミンEはとても大事な存在になります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とビタミンEの関係

排卵障害のひとつに、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)がありますが、これは卵胞が卵巣の中に沢山出来てしまい、排卵がおこりにくくなっている状態です。

何故、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になってしまうのか、原因はまだ解明されていないのですが、改善方法として食生活の見直し等が指導されている場合が多いようです。

症状の1つとして特徴的なのが、血液中の男性ホルモンが増加しているということなので、女性ホルモンが優位になるように栄養素を意識するといいかもしれません。

前にも書いたように、ビタミンEにはホルモンを活性化させる働きがあります。
そういった点でも、ビタミンEは積極的に摂っておきたい栄養素ですね。

男性不妊にも有効なビタミンE

ビタミンEは、精巣の機能を高めてくれることもわかっています。

これは、ビタミンEの摂取によって血流の改善や抗酸化作用が期待できるからなんですね。

精子の数が増えたり、運動量が上がったりするので、男性不妊の治療で処方されることもあるそうです。

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不妊治療で行われるビタミンE療法

クリニックによっては、不妊治療で「ビタミンE療法」というのをやっているようです。


生理開始から排卵までの間、ビタミンEを内服する方法で、子宮内膜を厚くすることを目的としているようですね。前に書いたように、ビタミンEには抗酸化力や血流を良くする力があります。


この力によって、子宮内膜の血管ダメージを減らして血流を増やせれば、子宮内膜を厚くすることができる、というものです。通常は、生理開始から排卵までビタミンEを内服するようですね。

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ビタミンEの過剰摂取に注意

ビタミンEは、妊活で大事な栄養素のひとつですが摂取量に注意しないといけません。

ビタミンEの場合、脂溶性ビタミンになりますので水溶性のビタミンと違って余分な分が自然に排出されにくいからです。

過剰摂取はお腹の赤ちゃんに奇形リスクなどの影響をもたらす可能性もありますので注意が必要です。

成人女性の場合、ビタミンEの1日の目安摂取量は6.0mg、上限量は、700mgとなりますので過剰摂取にならないように心がけたいですね。

日常生活の食事では、心配する必要ないかもしれませんが、複数のサプリメントを飲む場合には注意が必要かもしれません。

ビタミンEには種類があります

ビタミンEは、トコフェロール類とトコトリエノール類の2つに分けられるのですが、更にα・β・γ・δの4つに分かれるので、全部で8種類あることになります。

そして、重要なのは、天然、天然型、合成の3つに分かれているということなんですね。

この3つのなかで、抗酸化作用が一番高く、生理活性が高いのは、天然のビタミンE「α-トコフェロール」です。

逆に、合成ビタミンE「dl-α-トコフェロール」は抗酸化作用が小さいようですね。

天然型は、天然のビタミンEに酢酸をつけて安定化させていますので「酢酸d-α-トコフェロール」となり、合成よりは生活活性が高くなります。

ビタミンEが含まれる食材

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基本的にはビタミンEが含まれる食材は、ビタミンCなどとは異なり、比較的、ボリュームのあるものが多いです。

アーモンド・ヘーゼルナッツ・落花生などのナッツ類、かぼちゃ・サツマイモなどの根菜類、またフルーツの中ではアボカド・キーウィなどに含まれます。
おやつとして、つまめるモノも多いですから、上手に摂取していきたいですね。

ビタミンCやビタミンB群とは異なり、水溶性ビタミンではないので、調理中に失われる割合が少ないのも特徴の一つ。
調理しやすいのも嬉しいポイントです。

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ビタミンEを摂るサプリなら?

ビタミンEを含む野菜は限られている上、調理をして加熱すると、食材のビタミンEはある程度失われてしまいます。

毎日の献立を考えるのも面倒・・・ということであれば、サプリメントの活用もおすすめです。

ビタミンEをサプリで摂る時の注意点

ビタミンEの摂取目安量として厚生労働省が推奨しているのは、30~49歳の人の場合、1日当たり
男性6.5mg 女性6.0mg(※妊婦6.5mg 授乳婦7.0mg)
となっています。

まず、この目安量に対して、十分にビタミンEが含まれているか?はチェックしてください。

また、ビタミンEは脂溶性なので、水溶性のビタミンCのように、不要分を体外に排出することが出来ません。
そのため、蓄積による障害が懸念されるため、サプリメントでの摂取をする時には、1日の耐容上限(30~49歳の場合、男性は900mg/日、女性は700mg/日)に注意して下さいね。

ビタミンEの目安量や耐容上限については、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」に詳しく書いてあります。





ビタミンEを配合した妊活サプリは?

では、ビタミンEを配合した妊活サプリには、どのようなものがあるのでしょうか?
下の表は、妊活サプリと配合されているビタミンEの量をまとめたものです。

また、ビタミンCをビタミンEと一緒に摂ると、吸収効率が良くなるので、ビタミンCの配合量も参考までに記載しました。

サプリ名 ビタミンE(mg) ビタミンC(mg)
美的ヌーボ 302 500
マカナ 19.3 100
ベジママ 8 80
プレミン for men 6.5
エレビット 6.5 100
ミネラル葉酸グリーンスムージー 5.8 43
マイシード 4.5 50
おたね人参+葉酸 1.8 88

ビタミンEの量だけを考えるなら、美的ヌーボが圧倒的な配合量です。
ただ、粒がものすごく大きくて(長さ2cmを超えるタブレット)・・・ちょっと飲みにくいのが難点。

マカナ、ベジママはいずれも葉酸サプリなので、ビタミンEも一緒に取れるのが良いです。

男性用ではプレミンfor menとマイシードがあります。

ミネラル葉酸グリーンスムージーとおたね人参+葉酸は、美味しく飲める「飲み物」なので、サプリが苦手な人にはオススメです。

以下、ビタミンEの配合量が多い順に、妊活サプリ(ドリンクも含む)を並べました。
良かったら、参考にしてくださいね。


美的ヌーボプレミアム美的ヌーボプレミアム
ビタミンE: 302mg ビタミンC: 500mg
特徴:タブレットが大きくて飲み込むのが大変。栄養素の配合量は圧倒的。

美的ヌーボプレミアムの詳細はこちら


マカナマカナ
ビタミンE: 19.3mg ビタミンC: 100mg
特徴:妊活に必要な栄養素が一通り摂れる。無味無臭で、飲みやすさは妊活サプリの中でもダントツです。

マカナの詳細はこちら


ベジママベジママ
ビタミンE: 8mg ビタミンC: 80mg
特徴:多嚢胞性卵巣症候群のケアで注目されるピニトールが配合されている。排卵機能に不安のある人にオススメ。

ベジママの詳細はこちら


プレミン for menプレミン for men
ビタミンE: 6.5mg ビタミンC: ×
特徴ビタミンEの他、亜鉛6.5mg、国産マカ50mgを配合し、製薬会社が男性専用に作った妊活サプリです。

プレミンの詳細はこちら


エレビットエレビット
ビタミンE: 6.5mg ビタミンC: 100mg
特徴:ドイツの製薬会社「バイエル」が作った、マルチビタミンサプリ。ビタミンBやDも配合されています。

エレビットの詳細はこちら


ミネラル葉酸グリーンスムージーミネラル葉酸グリーンスムージー
ビタミンE: 5.8mg ビタミンC: 43mg
特徴:とにかく美味しいスムージー。水や牛乳に溶かして飲むだけなので、サプリが苦手な人にオススメです。

ミネラル葉酸グリーンスムージーの詳細はこちら


マイシードマイシード
ビタミンE: 4.5mg ビタミンC: 50mg
特徴:精子の質を向上させるため、還元型コエンザイムQ10が配合されている男性用妊活サプリ。亜鉛の配合量も多い。

マイシードの詳細はこちら


おたね人参+葉酸おたね人参+葉酸
ビタミンE: 1.8mg ビタミンC: 88mg
特徴:レモンティーを飲む感覚で楽しめる葉酸ドリンク。温めて飲めるので温活にもなって一石二鳥です。冷えで悩んでいる人にオススメです。

おたね人参+葉酸の詳細はこちら


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