ビタミンが妊娠するのに大切な3つの理由
葉酸を初めとするビタミンは、ミネラルと並んで、妊活に欠かせない栄養素として取り上げられることが多いですね。最初、私は「体に良いからでしょ?」くらいに考えていたのですが、実は、もっともっと深い理由があったんです。
その理由とは
- 胎児の脳の形成を支えてくれる
- 妊娠力を高めてくれる
- 抗酸化作用で体のサビ取りをしてくれる
の3つです。
葉酸とビタミンBは胎児の脳の形成を支えてくれる
《葉酸が摂れる食材》
ブロッコリー、ホウレンソウ、小松菜、イチゴ、枝豆、春菊、グリーンアスパラガス、菜の花、牛肉、豚肉、鶏レバー
葉酸は、ビタミンB群の1つで、胎児の脳の発達を支えてくれるとても大切な栄養素です。胎児が抱えるリスクの1つで、「神経管閉鎖障害」というのがあって、これを発症してしまうと、生まれつき障害を持ってしまったり、死産・流産してしまったりすることがある、とても怖いリスクです。
日本では1万人に6人くらいの割合で発症しています。
葉酸には、この「神経管閉鎖障害」を予防する効果があって、厚生労働省も「妊娠前から」葉酸を「サプリメントで」摂取することを強く推奨しているんです。
また、ビタミンB12は、この葉酸の働きをサポートする力があるので、こちらも摂取する必要があります。
詳しくはコチラ葉酸は妊活に必須の栄養素
また、B1・B2・ナイアシン・B6・パントテン酸・ビオチン・葉酸・B12の8種類をビタミンB群と言います。このビタミンB群も、妊活中、妊娠中の女性にはとても大切なものになります。
胎児の脳の神経と言うのは、妊娠6週目までにほぼ出来上がるのですが、そこまでのビタミンB群の摂取によって、赤ちゃんの脳の発達には大きな影響が出てしまうと言います。
それと、母親がビタミンB群をしっかりと摂っていると、赤ちゃんの夜泣が減ってくれるという報告もあるようですね。
詳しくはコチラビタミンB群は妊活に欠かせない。そのワケは?
ビタミンEは妊娠力を高めてくれる
《ビタミンEが摂れる食材》
アーモンド、アボカド、ヘーゼルナッツ、落花生、サバ、ウナギ、カボチャ、サツマイモ、ホウレンソウ、キウイ、豆乳など
ビタミンEは一言でいうと、妊娠力を高めてくれます。
ビタミンEはホルモン環境を整える働きがあって、排卵を促進したり、月経異常の改善、受精卵が着床するための子宮内膜を改善したりすることで、妊娠しやすい体作りに、とても大切な役割を持っています。
さらに、血流を良くする働きもあります。これは、妊娠力を高めるための基本で、くまなく血液が流れることで、体調も良くなり、栄養素がしっかりと子宮へ運ばれていくのを手伝ってくれるわけです。
詳しくはコチラ妊娠したいなら【ビタミンE】は外せない!
ビタミンCとEは、精子と卵子の老化防止に!
《ビタミンCが摂れる食材》
パプリカ、バナナ、柿、キウイ、グレープフルーツ、イチゴ、カリフラワー、モロヘイヤ
色々なサプリの本を読んだことがありますが、ビタミンCとビタミンEの抗酸化作用については、ほぼ確実に書かれていて、ほとんどの本で「体の酸化を防ぐ働き」は絶対的な評価を得ています。
アンチエイジングがブームになる中、色々なサプリメントがアンチエイジング=体の酸化を防ぐということで販売されるようになっています。
でも、ビタミンCとビタミンEは、その中でも横綱クラスなんです。
科学的な実証データ(エビデンス)も存在しているものなので、その力は、是非借りましょう。特に、妊活では、卵巣や卵子の老化、精子の老化(劣化)は避けたいですから、ビタミンCとEの抗酸化力は、しっかりと味方につけておいて下さいね。
詳しくはコチラビタミンCは、妊活中のストレスから卵子を守ってくれる
ビタミンAとビタミンDは大切だけど、注意喚起されている面も!
《ビタミンAが摂れる食材》
牛肉、豚肉、鶏レバー、アンコウ肝、ウナギ、銀たら、アナゴ、いくら、かぼちゃ、ホウレンソウ、春菊、小松菜、ニラなど
《ビタミンDが摂れる食材》
しらす、アンコウの肝、イワシ、いくら、サケ、きくらげ、干しシイタケなど
最後に、摂取するにあたって、少し注意したいビタミンがあります。それがビタミンAとビタミンDなんです。
ビタミンAもビタミンDも、胎児の体が形成される時に、なくてはならないものです。ただ一方で、どちらも「摂りすぎは良くない」という話を聞くことがある栄養素です。
一体、なぜ、胎児の体に必要なのか?なぜ摂りすぎてはいけないのか?と言ったあたりを、調べてみました。
詳しくはコチラビタミンAとビタミンDは胎児に必要だけど注意して!
※特に、UVカットをしている人には是非読んでほしい記事です!
タグ:妊活と栄養