赤ちゃんのために、妊娠前から摂りたい栄養素
妊活ということで、どうしても妊娠することに頭がいってしまいますが、妊娠がゴールというわけではありません。
妊娠した後に、赤ちゃんが元気に生まれてくれることが大切ですよね。
お腹の中で、赤ちゃんが元気に育ってくれるためには、妊娠前から必要な栄養素をしっかりと摂ることが大切。どんな栄養素が必要なのか、お伝えしていきたいと思います。
胎児の体の発育に欠かせないものは?
タンパク質は体をつくる主成分
一番の基本は、タンパク質。
人間の体は、基本的にはタンパク質によって作られています。
胎児の体もここは同じ。
タンパク質が不足すると、胎児の発育に影響が出てしまいます。
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カルシウム不足だと骨粗しょう症のリスクが・・・
カルシウムは、骨と歯を作ります。
母体から胎児に送られるカルシウムは、母親の骨に蓄えられたカルシウムが使われるので、妊娠してからカルシウムを摂ったのでは間に合いません。
妊娠前にカルシウムを蓄えておく必要があります。
また、骨に蓄えられたカルシウムが少ない場合は、胎児にカルシウムが送られることで、母親が骨粗しょう症になってしまうリスクが出てしまいます。
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胎児の発育を助ける栄養素は?
亜鉛は胎児の細胞分裂を助ける
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら胎児の体になっていきますが、亜鉛は、この胎児の細胞分裂を促します。
そのため、亜鉛が不足すると、胎児の発育が悪くなり、低体重・低身長の原因になる他、皮膚が弱くなるリスクが出ます。
胎児の免疫機能がしっかりと働かなくなる可能性もあります。
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ビタミンA不足は感染症の原因に?
ビタミンAは子宮内膜の材料になりますが、胎児の粘膜を形成する重要な材料にもなります。
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赤ちゃんが無事に生まれるために不可欠な葉酸
葉酸は、厚生労働省からも、妊娠1か月前~3か月の間は、1日400㎍を摂取するように呼びかけられている栄養素です。
妊娠6週間までに脳の神経ができあがるのですが、特にこの時期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害が発症するリスクが高くなり、赤ちゃんが無事に生まれてくることが出来なくなってしまう可能性が高くなります。
妊娠6週間と言えば、ようやく妊娠判定が出来るころ。
「妊娠に気づいてから摂取する」と言うわけにはいかないので、妊娠前からしっかりと摂取しておきましょう。
葉酸についての詳しい説明はコチラ
胎児に酸素と栄養をしっかりと運ぶために
ビタミンEは血流を改善する
ビタミンEは、血流改善をする栄養素です。「妊娠ビタミン」と言われるほど、妊娠するためには大切な栄養素の1つです。
ビタミンEの摂取は、胎盤の血流を良くして、胎児に酸素と栄養をたっぷりと届けることが出来ます。
鉄分は血液のもと
鉄分は、胎児に酸素と栄養分を運ぶ血液の素になります。
そのため、鉄分不足は、胎児の栄養不足を招きかねません。
鉄分は、フェリチンと言う形で、体内に貯蔵できる栄養素です。
妊娠前からしっかり摂って、鉄分不足にならないようにすることが大切ですね。
鉄分についての詳しい説明はコチラ
胎児のために控えた方が良いもの
アルコールは、摂った栄養素を無駄にしてしまう
アルコールを摂取すると、その代謝のために多くの栄養素が使われてしまいます。
せっかく栄養に気を付けた食事をしても、アルコールを大量に飲んでしまえば、せっかくの努力が水の泡になりかねません。
カフェインは血流を悪くする
カフェインも大量に摂取すると、血管収縮につながります。
血管が収縮してしまえば、当然血流が悪くなりますから、結果として、胎児に酸素・栄養が運ばれにくくなってしまうのです。
毎日、朝・昼・晩・・・のように、何杯もコーヒーを飲む習慣がある人は妊活中から控えていきましょう。
タバコは、妊活するなら厳禁です!
喫煙は、様々なリスクがあるのでやめるのがベストです。
ニコチンが血管収縮を招くほか、タバコの煙には大量の活性酸素が含まれていて、自分が吸っていなくてもパートナーが吸っている煙が体内に入れば、同じように活性酸素が入ってきます。
活性酸素は、精子の染色体異常や卵子の老化につながります。妊娠したいなら、禁煙することをおすすめします。
ジャンクフード・ファストフードが体に悪い理由は?
ジャンクフードやファストフードは、炭水化物と脂質が多く、ビタミンやミネラルが不足します。
また、ショートニングを使っているものも多く、ショートニングにはトランス脂肪酸が含まれていて、卵巣機能の低下を引き起こすとも言われています。
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