夫も禁煙は必須!男性不妊や精子の老化、妻への影響も深刻
でも、喫煙は、妊活にとって大敵となる
- 血流の悪化
- 体の酸化
に結びついてしまうんです。
この記事では、妊活中の喫煙が男性にとって良くないことを詳しく書きました。
ただ、手っ取り早く禁煙する方法とか、禁煙するためのちょっとした工夫などが知りたい人は、こちらを読んでください。
どうして、喫煙が妊娠に影響してしまうのか?
ニコチンが血管を収縮させる
これは、たばこに「ニコチン」が含まれているからです。
ニコチンには、血管を収縮させる働きがあるので、喫煙は血流を悪くするというわけです。
タバコの煙が体を酸化させる
「活性酸素」というのは、人間が吸い込んだ酸素の約2%を使って作られる、ウィルスや細菌などの外的撃退用の物質です。本来、我々の体の味方になるものなんです。
※詳しくは、「卵子の質が低下するってどんなこと?」で書いています。
ところが、この活性酸素が体内で作られ過ぎてしまうと、余った活性酸素が、体内の必要な細胞まで攻撃してしまいます。
これが体の酸化につながり、体内各器官の老化につながります。
精子の質が低下したり、卵子の老化が進んだりしてしまいます。卵巣や子宮の機能も衰えてしまいます。
たばこの煙にはこの「活性酸素」のひとつである「過酸化水素」が大量に含まれています。
そのために、喫煙者だけではなく、パートナーも受動喫煙で影響を受けてしまいます。
喫煙は、妊活中の男性にどんな影響を与えるの?
まず、男性側の問題としては、
- 勃起障害
- 精子の劣化
の2つが心配です。
喫煙とED(勃起障害)
ところが、喫煙をしていると、タバコのニコチンによって血管が収縮する作用を受けてしまうため、血流が悪くなります。
そうなると、勃起時のペニスへの血液の流れが阻害されてしまうわけです。
勃起障害と精子の劣化
この酸化ストレスは精巣へも影響してしまうため、精子のDNAが損傷してしまうリスクがあるそうです。
勃起出来ない、もしくは精子の質が悪いということになれば、妊娠の前提が崩れてしまいます。
夫の喫煙が妊娠に与える影響は計り知れない
ただ、妊活しているということは、妊娠できる確率を少しでも上げないとならないわけですから、やはり出来るだけ手を打った方がベターだと思います。
でも、実は、夫が禁煙した方が良い大切な理由は別の部分にもあるんです。
夫の喫煙が、妻の体と子供に影響する
妻が喫煙していなくとも、夫が喫煙していれば、受動喫煙という形で妻の体、さらに胎児の体に影響が出ます。
しかも、最近の研究では、受動喫煙のリスクは本人が喫煙しているのと同等、もしくはそれ以上との報告もあるので、本当に注意したいところです。
夫の喫煙が卵子の老化を勧めてしまう!?
まず、妊娠前の段階で、卵子の老化を促進してしまうことになりかねません。
また、卵子の発育や排卵への影響もあります。
血流の悪化と活性酸素は、それだけ体に有害だということです。
※詳しくは、「妊娠したいなら喫煙はNG」に詳しく書いています。
夫の喫煙が、新生児の低体重や病気に影響
喫煙している両親の新生児の体重は、そうでない両親の新生児に比べて、低体重での出生リスクが高いということが研究で明らかになっていて、厚生労働省でも注意を呼び掛けているくらいです。
※厚生労働省 e-ヘルスネットより
また、乳幼児突然死症候群(SIDS)という非常に怖い病気のリスクが高くなることも報告されています。(乳幼児突然死症候群(SIDS)というのは、事故や窒息ではなく、乳幼児が眠っている間に突然死亡してしまう病気のこと)
禁煙は、妊活に入ったら少しでも早く
すぐに禁煙は難しいので・・・
習慣的に喫煙していた時期が長いほど、精神的なパワーを使うことになると思います。
ただ、それだけに、「妻が妊娠したらすぐに禁煙」「子供が生まれたらすぐに禁煙」というのは難しいのではないでしょうか。
妊娠確率を上げることもできるので、可能な限り、妊活中からの禁煙をお勧めします。
妊活は、夫婦で支え合って
せめて夫として協力できる部分は協力するという姿勢が無ければ、妊活をきっかけにして、夫婦の気持ちがすれ違うということにもなりかねません。
そういう意味でも、夫の禁煙は大切だと思います。
妊活中に禁煙する方法は?
そこで、実際に妊活中に禁煙をしたご夫婦に、禁煙するのにどんな工夫をしたのか?を聞いてみました。
日常生活の工夫やメンタルケアの方法、「ヴィタボン」という新しいタイプの禁煙グッズなど、様々な方法があります。
次の記事に詳しく書いたので、よかったら参考にしてください。
なお、精液検査の結果が悪かったなどで、男性用の妊活サプリを探している人は、次の記事を参考にしてください。
男性の妊活 5つのポイント(戻る)