妊活中の疲れ・めまいを予防する栄養素は?
ポイントになる栄養素:鉄分 ビタミンE
妊活中の疲れ、体調不良は、そのままにしておかない方がベター。妊娠に必要な栄養素が欠乏しているサインかもしれません。
中でも貧血やめまいは要チェック。妊娠に必要な鉄分が欠乏しているかもしれないからです。
疲れやすいって思ったら鉄分不足かも?
鉄分は体に酸素を運んでくれる
鉄分は、血液の中のヘモグロビンという成分の材料になっていて、このヘモグロビンが全身に酸素を運んでくれます。つまり、鉄分が全身に酸素を運んでくれていると言っても良い訳ですね。
なので、鉄分が不足すると、体内が酸欠状態になってしまいます。そうなれば、めまいや立ちくらみになりますし、体の各器官は酸素が無ければ働きが悪くなるため、疲れやすくなってしまうんです。
また、筋肉に酸素が運ばれなくなることで、筋肉で熱を作り出すことも出来なくなってしまいます。冷えの原因にもなってしまうわけです。冷えれば血流が悪くなりますから、肩こりや腰痛にもなりやすくなって、これも疲れやすさの原因になりますね。
鉄分は植物性よりも動物性?
鉄分を摂取する時には、なるべく動物性の食物から摂るのが良いです。なぜなら、植物性の鉄分よりも動物性の鉄分の方が吸収率が良いからです。
動物性の食物に含まれる鉄分は「ヘム鉄」、植物性の食物に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれていて、ヘム鉄は、非ヘム鉄の5~10倍吸収率が良いと言われています。ですから、鉄分を摂るなら肉から摂るのが良いわけです。
一般に、ヘルシーメニューをイメージして、ホウレンソウ・ひじき・プルーンなどで鉄分を摂ることを勧められるケースもあると思いますが、実は、これらの植物性の食材から摂れる鉄分は吸収率が悪いんです。ビタミンCやタンパク質と一緒に摂らないと吸収率を上げることは難しいそうです。
肌トラブルにも鉄欠乏が関係?
シミやニキビ、湿疹なども、鉄分の不足が関わっていることがあります。特に疲れやすくて、肌トラブルを抱えている人は要注意。鉄分は抗酸化酵素を作って、シミの原因となる活性酸素を撃退したり、コラーゲンの材料になって肌の張りを保つ役割があります。
ところが、鉄分不足の場合は、これらの機能が働きません。そうなれば、どうしてもシミが増えたり、肌の張りがなくなったり・・・といったことになりやすいんです。
※鉄分不足の人で、手っ取り早く疲れ、肌トラブルなどを解消したいのであれば、サジーがお勧めです。ビタミンEも大量に含まれているので、冷え・むくみ・肩こりなど、いわゆる「不定愁訴」には効果的ですね。
疲れを取ってくれるその他の栄養素
ビタミンEは冷え・むくみにも効果的
まず、お勧めしたいのはビタミンE。ビタミンEは、妊娠ビタミンと言われているくらいなので、妊活にまつわる色々な部分で出てくる栄養素です。
ビタミンEには、血流改善をする効果があります。そのため、全身の血めぐりがよくなるので、冷えやむくみを改善してくれます。
また、自律神経を整えてくれる作用があるため、精神的なストレスで疲れが出ている場合にも効果的です。抗酸化作用が強いため、体内の活性酸素に対抗して体のストレスも取り除いてくれます。
睡眠不足ならビタミンB群が有効
睡眠不足の場合、ビタミンB群の摂取はとても有効です。
特に、ビタミンB6の摂取は大切で、ビタミンB6は「睡眠をコントロールする神経伝達物質」を作る働きがあります。そのため、興奮を押さえたり、良質な睡眠をとるのには、とても大切な栄養素のひとつになります。
妊娠したい時に、鉄分・ビタミンEが必要な理由
鉄分・ビタミンEともに、妊娠したいなら、どうしても必要な栄養素です。
鉄分は血液が酸素を全身に運ぶ力を高め、特に子宮環境を整えてくれます。子宮内膜をフカフカにして、胎児のためのベッドを用意するのも鉄分の役割です。
また、ビタミンEは、血流を良くすることで卵巣環境を良くし、抗酸化作用で卵子の老化を遅らせてくれます。
どちらも妊娠したい時にとても大切な栄養素なので、妊活中に疲れを感じていたら、鉄分とビタミンEの欠乏は疑ってみて下さい。不妊治療を受けるにしても、ベースとなるのは自分の体です。薬の力だけに頼らずに、本来、体が持っているはずの妊娠力を高めていくのがベターです。
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タグ:妊活と栄養