妊娠中・産後のトラブルに備えるための栄養素は?
妊娠中や産後は、体が変化する中で、女性の体は色々なトラブルに見舞われることがあります。しかも、実際に辛い症状が出てからではどうにもならず、我慢するしかないという事態に・・・。
でも、妊娠前から摂るべき栄養素をしっかりと摂っていれば、そんな症状も軽くすることが出来ます。
妊娠中の症状を軽くしたい
つわりを軽くしたいなら、ビタミンB6
妊娠2~4か月から始まるつわり。このつわりの原因はビタミンB6の不足だと言われています。
ところが、つわりになってからではビタミンB6の摂取は間に合わない場合もあります。なぜなら、つわりで、サプリメントすら受け付けなくなるからです。
ですから、妊娠前から、ビタミンB6を十分に摂っておくことで、つわりに備えていた方が良いですね。
ビタミンB6は、マグロ、カツオ、サンマ、鮭などに多く含まれています。
妊娠中の貧血に備えるには鉄分が大切
妊娠中は、胎児の分も血液が必要なので、本来であれば血液の量が増えるはずですが、実際には血液の成分を増やすことが出来ずに(特に酸素を運ぶべもグロビンの生産が追い付かずに)、水分だけが増えて、血液が薄まってしまうケースが多いようです。
そうなると血液中の鉄分も少なくなり、貧血になりやすくなります。
これを防ぐには、やはり妊娠前から鉄分をしっかりと摂っておくことが大切ですね。
特に、鉄分は、胎児に酸素を届ける重要な役割を担っています。おなかの赤ちゃんのためにも、早い段階で鉄分不足を解消しておくのがベターです。
鉄は、牛ヒレ肉、カツオ、アサリ、丸干しイワシなどに多く含まれています。
そのほかの妊娠中の諸症状に対応するには?
妊娠中は、足がつったり、けいれんしたりしやすくなります。
これはカルシウム不足が原因です。
また、妊娠中期~後期にかけては、全身がむくみやすくなります。
これは、タンパク質欠乏のサインなので、日ごろからしっかりとタンパク質を摂っておくことが大切ですね。
産後のトラブルに備える栄養素は?
産後のうつに備えるには?
産後に、わけもなくイライラしたり、気が滅入ったり、涙もろくなったり・・・といった症状が出ることを、「産後うつ」と言います。
この産後うつは、出産を機に女性ホルモンのバランスが大きく変わってしまうことが発端になり、ホルモンバランスの変化に視床下部が対応できず、それによって、自律神経のバランスが崩れてしまうことが原因です。
本来であれば、自律神経がバランスを崩した場合は、副腎から「副腎皮質ホルモン」が分泌されて対応します。
ところが、出産で様々な栄養分を使い切ってしまっているため、副腎皮質ホルモンの生成に必要なコレステロールやビタミンCが不足してしまい、分泌がうまくできなくなってしまうんです。
また、妊娠後期には多くの人が、鉄分不足から貧血になりやすい上に、出産や、その直後に始まる悪露(産後しばらくの間、膣や子宮から分泌される分泌物)によって血液が体外に排出されてしまうため、体が鉄分不足になっている場合が多いのです。
鉄分不足は、うつの原因になります。
さらに、精神を安定させるために必要な脳内ホルモンや神経伝達物質の材料となる、アミノ酸・鉄分・ビタミンB群などが不足していることも、産後うつの原因です。
このような状況に備えて、鉄分・ビタミンB群・ビタミンC・コレステロールといった栄養素は、妊娠前からしっかりと摂っておくのがベストですね。
産後のシミ・小じわ・たるみを防止したい!
産後は、顔にシミができやすくなります。これは、活性酸素が原因です。
出産によって体にストレスがかかることで、大量の活性酸素が発生することで、シミができやすくなります。
これを防ぐには、活性酸素に対抗するための「抗酸化酵素」が必要。
抗酸化酵素の原料は鉄・亜鉛です。
また、産後に小じわ・たるみができやすいのは、コラーゲン不足。
コラーゲンは、タンパク質(アミノ酸)・鉄・ビタミンCを材料にして作られます。
ですが、妊娠~出産の期間で、これらの栄養素が失われてしまうため、コラーゲンも生成されにくくなって、小じわやたるみの原因になってしまうのです。
ちなみに、コラーゲンを経口摂取しても、あまり期待はできません。
全て、体に吸収される前にアミノ酸に分解されてしまいます。
なので、日頃からタンパク質をしっかり摂ることが重要になります。
鉄分・ビタミン・アミノ酸を簡単に摂取するならサジーがお勧めです。
妊娠にも美肌にも効果があります!
タグ:妊活と栄養