東京都と文京区の男性不妊に対する新たな助成金の中身は?
東京都と文京区の新たな不妊治療助成金制度が、新聞報道などで、1月に発表されました。内容としては、2015年度から、男子不妊に対する新たな助成金制度が始まるというもの。
東京都と文京区に電話をして、詳しい内容を聞いてみました。
特定不妊治療時のTESE・MESAに上積み助成する東京都
東京都が新たな取り組みとして始めるのは、特定不妊治療を受ける際の上積み助成です。
男性不妊の時に行うTESE・MESAという手術について
男性の精子の状態が良くないことが原因で体外受精・もしくは顕微受精を受ける場合、「TESE」や「MESA」という手術によって男性から精子を取り出す場合があります。
射精によって「精子が得られない」場合に、精巣や精巣上体と言われる部分から、直接精子を取り出すのです。
ちなみに、閉塞性無精子症の場合はMESAやPESAと言われる方法、非閉塞性無精子症の場合は、TESEやMD-TESEと言われる方法を使います。
一般にTESEやMESAは高額で、数十万の費用がかかることが一般的です。
従来の制度だと、TESEやMESAがカバーできないことが多かった
従来の制度は、体外受精や顕微受精の費用にTESEやMESAの費用を足して、その合計額に対して「最大で~万円まで助成します!」というものでした。
ところが、体外受精や顕微受精だけでも、その費用は高額です。
実際には、TESEやMESAの費用を足さなくとも、体外受精や顕微受精の費用が助成金の限度額程度になってしまうこともあります。
となると、実質的には、TESEやMESAの費用に対しては助成金が出ないことになりますよね。
新制度で、TESEやMESAに対する助成金が新設されるイメージ
新しい制度では、従来だと限度額に達して助成できなかったTESEやMESEの費用に対して、15万円を限度に助成出来るようになるそうです。
ただし、ここで疑問なのは、
「TESEやMESAを受けた時に、特定不妊治療の助成額が15万円増える」ということなのか?
「TESEやMESAに別途15万円を限度に助成をする」ということなのか?
という点です。
このことについても担当者に質問してみました。
答えとしては、「助成金の計算方法など詳細は未定」ということで、今後詳細が決まり次第、発表されるようです。
男性不妊に対する、文京区の新しい助成制度
文京区の新しい取り組みは、
保険適用外の男性不妊検査
に対して
一万円を助成する
というもの。
具体的には、精液検査と内分泌検査が対象になります。
不妊治療の初診では、ほとんどのケースで精液検査は保険適用になります。ただし、人工授精や体外受精のステップになると、医院によって差が出るようですね。
精液検査などの費用は、1回あたり1万数千円かかるため1万円の助成はありがたいです。
ただし、この助成は、あくまでも「検査」に対するものです。男性不妊の治療や手術には適応されないので、注意して下さいね。