無精子症|TESEやMD-TESEの方法とその費用は?

無精子症 顕微受精 ・・・ってちょっとつながらないかもしれませんね。
でも、検査によって、無精子症だとわかった、もしくは疑いがあっても、顕微受精によって妊娠する可能性は残っています。

では、具体的にどんな手術をすることになるのでしょうか?

無精子症でも妊娠可能なケース

無精子症だとしても妊娠が可能なケースがあります。
1)閉塞性無精子症だった場合
2)非閉塞性無精子症だけれど、精巣にわずかに精子がある場合
のケースです。

1)の閉塞性無精子症の場合は、精巣内に精子は存在しているわけですから、睾丸を切開する手術で、精巣から精子を取り出すことが可能ですね。
それができれば、顕微受精で妊娠する可能性は十分にあるわけです。

2)の場合は、精液中に精子が存在していなくとも、実は、精巣内にわずかに精子が存在しているというケースです。
この場合は1)よりは難しいものの、手術によって精巣内に存在している精子を取り出すことさえできれば、妊娠の可能性はゼロではありません。

でも、いずれにしても、検査と精子の採取を兼ねて、実際に切開手術をしないことには、精子の存在は確認できません。

では、その手術がどんな風に行われるのか?ということを説明していきます。

無精子症の精子採取は、TESEとMD-TESE(マイクロTESE)という方法がある

無精子症の場合、手術によって睾丸を切開して、精巣から精子を採取することになります。

そのための方法は、
・TESE(精巣精子採取術)
・MD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)
の2つがあります。

簡単に言うと、
TESEの方が費用が安くて、精度が低い手術
MD-TESEの方が費用が高くて、制度が高い手術
ということになります。

TESEってどんな手術?

TESE(精巣精子採取術)は、精巣内から精子の存在する精巣組織を取り出して、精子を見つける方法になります。

基本的には左右どちらかで良いのですが、片方になかった場合は両方切開するかどうかは、医師によって判断が分かれるようですね。

基本的には日帰り手術で問題なく、長くとも数時間で終わるようです。
局所麻酔で行われる場合が多く、手術後に少し痛みがある場合もあるものの、鎮痛剤でなんとかなる程度の痛みのようですね。

費用は20万くらいかかります。

MD-TESE(マイクロTESE)ってどんな手術?

TESEよりも、より精度の高い手術がMD-TESE(マイクロTESE)と呼ばれる方法です。

MD-TESEは、精巣の中にある精細管を採取し、その中から精子を見つける方法。
わずかに存在している精子をピンポイントで見つけるために、精子のいそうな精管のみ採取していくため、TESEよりも体への負担は少ないようです。

TESEで精子が見つからなくともMD-TESEで精子が見つかるケースが多いのですが、手術できる医療機関が限られているのがネックです。

また、入院する必要がある場合が多かったり、全身麻酔するところもあるようなので、TESEに比べると、ちょっと大変ですね。
また、費用も高くなって40万を超えてくる病院が多いようです。

MESA・精巣生検ってどういう意味?

クリニックのホームページを見ていると、MESAとか精巣生検という言葉もちらほら出てきます。
これは、TESEとかMD-TESEとどんなふうに違うのでしょうか?

MESAというのは、閉塞性無精子症の場合に、精巣ではなくて精巣上体から精子を取り出す方法です。
最近は、TESEを採用するケースが多くなってきているようで、あまり行われなくなる傾向のようですね。

精巣生検というのは、無精子症が疑われる時に、検査のためだけに睾丸を切開して精巣内の検査をすることですね。
現在では、精子を取り出して冷凍保存するとか、顕微受精するといった目的が無いのに、検査のためだけに精巣内を切開して検査することは行わなくなってきているようです。

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