不妊治療にかかる費用は?健康保険は適用される?

不妊治療は、何といっても費用がかかります。
まず、ここは最初に認識しておかないとなりませんね。

色々な調査があるようですが、
30代の夫婦の平均が130万~140万
40代の夫婦の平均が300万を超える
というデータもあります。

※ただし、助成金や高額療養費の制度を使うことで、費用を抑えることも可能です。
これについては、後で書きます。

不妊治療が高い理由は、健康保険適用外のものが多いから

なぜここまで費用がかかるのかというと、健康保険の適用外が多いからなんです。

健康保険は、医師によって「病気」と診断された症状を治療する場合に適用されます。
そのため、「病気」と診断されないものに関しては保険が適用外になってしまうわけですね。

「不妊」は病気とはみなされません。
なので、人工授精や体外受精には保険が適用されません

一方で、「不妊の原因」は病気とみなされるので、検査で見つかった卵巣や子宮、精巣などの異常を治療する場合は、保険が適用されます。

また、初診~タイミング法の検査についても、病気を見つけるための検査なので、保険が適用されます。





不妊治療のコストは医療機関によって変わる!?

もう一つ、不妊治療にかかる費用は、人によって変わってきます。なぜか?というと2つ理由があって、

  • 健康保険の適用は、個々の医療機関に委ねられている
  • 自由診療の場合、料金は医療機関が独自に定めてよい

からなんです。

まず、健康保険の適用についてなんですが・・・「治療行為」の場合は保険が適用され、体外受精や人工授精など「病気の治療ではない」といった場合は、保険は適用されません。
ところが実際には、どちらとも判断できる「グレーゾーン」の処置も結構あるんです。

そういった場合は、医療機関に判断が一任されていて、同じことをやっても病院によって保険が適用されるところとされないところもあるようですね。

また、健康保険が適用外になる診療については、「自由診療」と言って、医療機関が独自に料金を決めることが出来ます。
そのため、同じ検査・おなじ治療をしても、医療機関によって料金が変わってきます。

不妊治療の大まかな費用

不妊治療を受けた時の大まかな費用は、大体以下のような感じですね。

内容 1周期あたりの費用 保険適用 トライする回数
初診 数千円~1万
タイミング法 数千円~2万 ○ ※ 3~6回
人工授精 1万~5万 × 5~6回まで
体外受精 20万~80万 ×

初診~検査までの費用

初診の場合は、基本的に保険が適用されるので、2万円持っていけば間違いないと言われています。

タイミング法の時の費用は?保険は効く?

基本的には健康保険が適用されます。
そのため、1周期あたりで2万円くらいまで
と考えて良いようです。

ただし、医療機関ごとの判断により、一部の処置が保険適用外になることもあるので、事前に確認をして下さいね。

また、どんな検査や処置が必要になるかは、個々人によってバラつきがありますので、どうしても費用にはバラつきが出ます。

タイミング法は、女性が35歳を過ぎている場合や、排卵や造精に異常があった場合、スキップする場合もあります。

人工授精の費用は?保険は効く?

人工授精からは、ほとんどが自由診療になります。
ただし、クリニックによっては、検査の一部を保険適用とするところもあるので、事前に確認して下さい。

さて、人工授精は保険が効かない部分が多いため、費用も差が出てきます。
1周期あたりの費用は、1万円未満で済む人から5万円くらいかかる人まで様々です。

人工授精で費用に差が出る最大の理由は、排卵誘発剤の使い方が、ケースバイケースで異なるためです。

卵胞の発育が悪い場合や排卵がされにくいケースなどでは、排卵誘発剤を多用することもあり、費用が上がってしまいます。

女性の年齢によっては人工授精の成功率が著しく下がってしまうため、人工授精をスキップして、すぐに体外受精に進むケースもあります。

体外受精の費用は?保険は効く?

体外受精は費用が、ひとケタ変わってきます。
1周期あたりの費用は、20万~80万と、人工授精の時よりもさらに差が開いてしまいます。
保険は適用されません。

体外受精の場合は、排卵誘発剤・排卵促進剤・排卵抑制剤など、これまでよりも多くの薬を使うことがある他、受精や着床の確率を上げるためのオプションも様々です。

そのため、人によって、大きな差が出てしまうという側面があります。

上の表の価格は、あくまでも1周期・・・つまり、生理後~妊娠するまで(または次の生理が来るまで)にかかる費用なので、上手くいかなければ、さらにもう一回チャレンジすることになります。

もちろん、ステップダウンして、タイミング法に戻ったり、一度、不妊治療を休むというケースもあります。

体外受精を複数回受けることは、とても経済的な負担が大きいので、2回目以降は割引にしたり、成功報酬制(初期費用と体外受精が成功したら支払う費用に分けて課金)を導入している医療機関もあります。

不妊治療の助成金制度は是非活用しましょう

特定不妊治療への助成制度

特定不妊治療に対しては、国が助成金制度を設けています
これは、在住の都道府県で申請・受付をしているので、必ず調べて活用した方が良いですね。
ある一定の要件を満たせば、体外受精を行うごとに、15万円の助成金をもらえます。

区市町村が独自に実施している特定不妊治療・一般不妊治療に対する助成

また、それとは別に、区市町村でも不妊治療の助成金制度を設けているところがほとんどなので、そちらも調べてみて下さい。

区市町村の助成は、特定不妊治療だけではなく、一般不妊治療も対象になっていることがあります。
また自治体によって助成内容や金額が全く違ってくるので、必ず、窓口で直接問い合わせてくださいね。

※詳細は「国と市区町村の不妊治療助成金について」に書いていますので参照して下さい。

医療費控除も忘れずに

また、助成金とは異なりますが、医療費控除は、是非活用して下さい。

医療費が年間10万を超えると、確定申告で税金が戻っています。
医療機関で処方された薬代や交通費も控除対象になるので、領収書は必ず取っておいてくださいね。

あなたにオススメのコンテンツ

「妊活」関連の書籍を紹介

RN_妊活サプリ見出し_01RN_妊活サプリ見出し_02 RN_妊活サプリ見出し_03RN_妊活サプリ見出し_04 マカサプリ_04 葉酸サプリ_04




RN_妊活サプリ見出し_05RN_妊活サプリ見出し_065
卵子の質を上げるサプリ043_S冷え対策の妊活サプリ031_S 多嚢胞性卵巣症候群042_S男性用の妊活サプリ032_S




妊活とお金の話RN_医療保険見出し_01


サブコンテンツ

このページの先頭へ