卵子の老化ってどんなこと?

卵子が老化するって、一体どんなことなのでしょうか。

人間は誰でも歳をとっていきます。
それと同時に体も老化していきますよね。
卵子もこの部分は同じで、年を追うごとに、「卵子の老化」は進んでいきます。

では、卵子が老化するって、具体的にどんなことなのでしょうか。

卵子の老化って、卵子がどうなることなのか?

卵子の老化とは?

mama-hamster1卵子が老化するというのは、

  • 卵子の数が減る
  • 卵子の質が悪くなる

という2つの状況のことです。

卵子の数が減る

まずは、「卵子の数が減る」ことから説明しますね。

女性の体には、生まれた時にすでに、卵巣の中に卵子の元になる「原始卵胞」と言うのが入っています。

これが、日々どんどん減っていくんです。
そして閉経を迎えるまで減り続けていく。

卵子が無くなってしまえば、妊娠は出来ないですから、ココは重要な部分です。

歳を重ねるごとに卵子は少しずつ減っていくのですが、この減り方は37歳を境に急激になっていくようですね。
この卵子の数が減っていくことが、「卵子が老化する」という側面のひとつになります。

卵子の質が悪くなる

もう一つは、「卵子の質が悪くなる」ということ。

卵子の質は、年齢が上になるほど悪くなっていきます

若い頃の卵子は、プリプリの新鮮な卵子です。
ところが、歳をとると、卵子は傷ついてしまい、質が悪くなります。質が悪くなることで、受精しづらくなったり、受精した後も育ちにくくなったりします。

このように卵子の質が悪くなっていくことが、「卵子が老化する」というもう一つの側面です。


なお、卵子の質を少しでも上げたい!と思っている人は、妊活サプリを飲んでみるのも選択肢の一つ。
興味のある人は次の記事も参考にしてみてください。


卵子が老化することで、自然妊娠にどんな影響が出るのか?

卵子の老化で、妊娠率が落ちる

卵子が老化するとどうなるのか?と言えば、「妊娠し辛く」なります

自然妊娠できる確率がどのくらいあるのかと言うと、生理の1周期で見た場合、平均で20%だそうです。

ただ、これは年齢によって大きなばらつきがあって、30歳までは25~30%だった妊娠率が、35歳になると18%、そして40歳になると5%になり、何と45歳には1%にまで落ち込んでしまうと言われています。

※生理の1周期で見た、年齢別の妊娠率

平均 25歳 30歳 35歳 40歳 45歳
20% 25~30% 25~30% 18% 5% 1%

「閉経まで妊娠できる」は誤解

couple-hamster6また、現実問題として「何歳まで妊娠できるか?」ということなんですが・・・一般には、閉経までは妊娠できると思っている人も多いようですね。

でも、実際には、閉経まで妊娠できるということはなく、妊娠できる限界は閉経の10年前までとも言う人もいます。

そういった意味でも、卵巣に、あと何個の卵子が残っているか?ということは妊活には欠かせない情報になりますね。

ちなみに、閉経の平均は50歳と言われていて、45~56歳で閉経を迎える人が8割くらいだそうです。

卵子が老化することで、体外受精にはどんな影響が出るのか?

卵子が老化すれば、体外受精の成功率も減る

ここまで、卵子の老化というのは、

  • 卵子の数が減って
  • 卵子の質が悪くなる

ということだと説明してきました。

その結果、自然妊娠の確率は減ってしまうわけですが、では、体外受精などの「高度不妊治療」を受ければ、卵子の老化はカバーできるのでしょうか?

結論から言うと、卵子が老化すれは、体外受精の成功率もグッと減ってしまいます

下の表は、日本産婦人科学会のデータで、高度不妊治療を受けた人のうち、何%の人が出産に至ったのかを示したものです。

年齢 30 31 32 33 34 35 36 37
出産率 21.8 20.0 18.9 18.3 18.4 17.3 15.7 14.3
年齢 38 39 40 41 42 43 44 45
出産率 12.4 10.3 8.1 5.8 3.6 2.4 1.2 0.7

このデータを見ると、出産に至った人の割合は、
30歳で21.8%、35歳で17.3%、37歳を境に急激に成功率が減り、40歳で8.1%、45歳で0.7%
になっていて、40歳を超えたころからは、体外受精とは言え、出産に至るのは大変なことだというのがわかります。

体外受精の成功率が減ってしまう理由は?

体外受精とは言え、卵子の老化の影響を大きく受けます。

卵子の数が少ないために卵巣から取り出せる卵子の数が少なく、さらに取り出した卵子の質が悪いために、受精できる卵子が少なく、受精したとしても着床して妊娠まで進める受精卵が少なくなってしまうのです。

卵子の老化で、先天性異常の確率が増えてしまう

さらに深刻なのは、先天性異常を持って生まれてしまう子供の確率が増えてしまうことです。

厚生労働省のデータによると、ダウン症の子供が生まれる確率は、30歳まではほぼ1000人に1人の割合なのが、35歳で385人に一人、40歳では106人に一人、45歳では30人に一人の割合にまで上がってしまいます。

また、何らかの先天性染色体異常を持って生まれてしまう子供の割合は、30歳までが384人に一人の割合だったのが、35歳で192人に一人、40歳で66人に一人、45歳では21人に一人の割合にまでなってしまいます。

これも、卵子の質の低下が原因です。
高度不妊治療とは言っても、卵子の質を元に戻すことは出来ないので、年齢が上がるほどリスクを負ってしまうわけです。

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