福井県の不妊治療助成制度について
福井県の不妊治療助成制度はとても手厚いものがあります。国が定めた助成回数よりも多く、不妊治療助成金を交付してもらえるほか、男性不妊に対しても助成金の申請が出来ます。残念なのはアピールが少ないこと。せっかく良い制度を作っているのだから、ホームページ上でももっと目立つようにしてほしいものです。
福井県独自の特定不妊治療費助成事業
福井県は、国が定めた助成回数を超えて、不妊治療助成金の申請を受け付けてくれます。
平成26~27年度に初めて助成金の申請をする場合、国が定めている特定不妊治療費情勢事業では、妻の年齢が40歳未満の場合は通算6回までとなっています。ところが、福井県では、なんと、7回目以降についても1回当たり10万円を限度に、助成金の交付を行ってくれます。
さらに、通常は助成の対象外となる、
・ステージG(卵胞が発育しない、又は排卵終了のため中止)
・ステージH(採卵準備中、体調不良等により治療中止)
についても、7回目以降については、75,000円/回を限度に助成申請が出来ます。
また、体外受精・顕微受精の時に、TESEやMESAによって採精を行うケースでは、50,000円/回を限度に、助成費を上乗せしてくれます。TESEやMESAは夫が乏精子症や無精子症の場合に、精巣から精子を取り出す方法です。男性不妊の場合の助成制度がまだまだ手厚いとは言えない日本では、とても先進的な取り組みをしていて、ありがたいでです。
※TESEやMESAについては「コチラ」を参照して下さい。
福井県の市町村独自の不妊治療費助成制度について
福井県の各市町村は県とは別に、独自の不妊治療費の助成制度を作っています。他県だと、市町村独自の制度を設けていないところも多いのですが、福井県はすべての市町村に助成制度があります。
福井県在住の人の場合、福井県が行っている特定不妊治療費助成制度については福井県へ、市町村が独自に行っている助成制度を利用する場合は各市町村へ、それぞれ問い合わせと申請をしてください。
福井県内の市町村の制度を見ていくと、県の制度と同様に手厚いものが数多くあります。
例えば、福井市は、年2回の助成を無期限で受けられるようになっています。小浜市、大野市、あおい市は、人工授精も助成対象にしているほか、勝山市や越前町は、助成の限度額を年度あたり50万にしています。
県全体として、不妊治療の応援をしてくれる姿勢があると言うのは、とてもうれしいことですね。
福井県の市町村独自の不妊治療助成制度の一覧
以下、市町村独自の不妊治療助成制度についてまとめてみました。平成26年度に初めて不妊治療助成制度を利用する場合に絞って情報を載せています。今年は国が、新しい特定不妊治療費助成事業への移行期間としているため、何年度に助成金を受け始めているか?妻の年齢が何歳か?によって、少し制度が複雑になっている場合もあるようです。詳細については、必ず、各市町村に問い合わせる様にして下さいね。
なお、
・特に記載が無い限りは、自己負担額から県の助成金額を引いた額
・*がついたものについては、自己負担額から県の助成金額を引いて1/2をした金額
が助成限度額となります。
自治体 | 助成金(限度額) | 利用可能回数 |
---|---|---|
福井市 | 100,000/回 | 年2回、助成期限なし |
敦賀市 | 100,000円/回 | 年3回 |
小浜市 | 100,000円/回* ※人工授精・体外・顕微受精が対象 |
年度1回 |
大野市 | 100,000円/回* ※人工授精・体外・顕微受精が対象 |
年度3回 |
勝山市 | 500,000円/年 (自己負担額-県の交付金×2)×1/2 |
|
鯖江市 | 100,000円/回 | 1年度に3回 |
あわら市 | 100,000円/回 | 年2回 |
越前市 | 100,000円/回 | 1年度に3回 |
坂井市 | 100,000円/回 | 1年度に2回 |
永平寺町 | 100,000円/回 | 1年度に2回 |
池田町 | 100,000円/年 | 通算5年 |
南越前町 | 100,000円/回 | 1年度に3回※ 県の交付を受けた場合のみ |
越前町 | 500,000円/年* | /td> |
美浜町 | 300,000円/年 | 1年度に1回 |
高浜町 | 200,000円/年 | 1年度に1回 |
あおい町 | 200,000円/年 ※人工授精・体外・顕微受精が対象 |
1年度に1回 |
若狭町 | 200,000円/年 | 1年度に1回 |
タグ:不妊治療助成制度