アンケート結果からわかる、妊活中の夫婦のすれ違いについて

妊活ナビでは、妊活中の夫婦間のすれちがいに関してアンケートを実施しました。
約1ヶ月間で、多くの方にご回答頂きまして、ありがとうございます。
今回は、このアンケート結果のご報告と、それに対する心理カウンセラーの今井さいこさんのコメントを掲載したいと思います。

アンケート結果で浮き彫りになった「妊活中の夫婦のすれ違い」について

まず、妊活中に夫婦のすれちがいについて、いつも感じている人が3割近くにものぼり、たまに感じている人と合わせるとほぼ9割になることがわかりました。

Q1. 妊活中、夫婦のすれちがいを感じることはありますか?
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また、夫婦のすれちがいを感じてしまうタイミングは、「タイミングをとるとき」が最も多く、次いで、「家事をしているとき」「通院時」となりました。

Q2. どんな時に感じますか?
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夫婦間のコミュニケーションについては、あまり上手く取れていない夫婦が多いことも浮き彫りになりました。
「妊活中の不満」を夫に話している人については、「あまり話していない」「ほとんど話していない」を合わせると4割にものぼり、さらに話していても、夫が「話をよく聞いてくれる」人は3割にとどまっています。

Q3. 妊活に関して夫に不満がある場合、そのうちの何割くらいを話していますか?
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Q4. その場合、夫は話を聞いてくれますか?
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ただ、妊活中に「辛いと思ったこと」については、「不満」よりは夫に話していることが多く、夫も耳を傾ける傾向にあることがわかりました。

Q5. 妊活に関して辛いことがあった時、そのうちの何割くらいを夫に話していますか?
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Q6. その場合、夫は話を聞いてくれますか?
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気になったのは、妊活中に「離婚」を考えたことがある人が半数にのぼったこと。
妊活中の夫婦間のすれちがいについて、お互いにコミュニケーションが取れず、気持ちが離れてしまうケースも多いことがわかりました。

Q7. トータルで考えて、夫は妊活に協力的だと思いますか?
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Q8. 妊活中に、離婚が頭をよぎったことはありますか?
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そこで、心理カウンセラーの今井さいこさんに、このアンケート結果についてのコメントと、「妊活中の夫婦間のすれちがい」にどのように向き合ったら良いかのアドバイスを頂きました。
よろしければ参考にして下さい。





 

妊活で離婚が頭をよぎることについて

インタビュー写真2

こんにちは。
心理カウンセラーの今井さいこです。

アンケートの結果は、私が日々カウンセリングや妊活CAFEを通じてお話を伺う妊活WOMANさんたちから聞く割合とほぼ一致していると感じました。
ただ、意外な結果だと感じたのは「妊活で離婚が頭をよぎった」割合の多さです。
よぎっただけで、真剣に考えたわけではない方も含まれていると思いますが、妊活が夫婦関係に与える影響がとても大きいことを示していると感じます。

夫婦といえど、もとは赤の他人です。
こういう言い方をするととても寂しく冷たい感じに聞こえますが、だからこそコミュニケーションをきちんととることが大事であるともいえるのです。
初めは小さかった溝が時を経るほど大きくなることもあります。
もし、「私が我慢すればこのぐらいのこと、まぁいいか」と思っていることがあるのであれば、今のうちにその気持ちを変え、小さなことだからこそ軽く伝えられるうちに伝えてほしいと思います。

タイミングをとるときの夫婦のすれちがいについて

young Couple not talking after  fight  in living room

アンケートの結果を見てみると、大小の差はありますが、9割の妻が夫婦間でのすれ違いを感じています。
これはとても大きな数値ですよね。
その理由の6割以上がタイミングをとるときに感じています。

排卵の日はひと月の中でたったの1日。
その日を無駄にしたくない気持ち、夫婦生活を義務的なものにしたくない気持ち、など夫婦それぞれにその1日への気持ちがありますよね。
ですが、それを口にせずコミュニケーションがおざなりになっている夫婦が多いな、ということは夫婦カウンセリングの中で感じます。
このことは、アンケート結果の「不満/辛いことを夫に話している割合(約5割/約7割)」と「その話を聞いている夫の割合(約3割/約4割)」にも表れています。

夫婦だからなんでも話すことが良いことだ、と言うつもりはありません。時には相手を思って言わないことで円滑にいく夫婦関係もあります。
ですが、妊活は特に1人で抱え込みやすい悩みだからこそパートナーの心の支えが大切になります。
「せっかく話したのに聞いてくれない」ということが続くと、夫に相談をすることに抵抗感が出てきますよね。

大切なことは・・・

ここで大切なことは、「夫婦の子どもがほしい気持ちが一致しているかどうか」を確認することです。

夫婦カウンセリングの中で感じることは、ほぼ100%の夫婦が「子どもがほしい」という一番大切な気持ちが一致しているのに、コミュニケーションがうまくとれていないことですれ違いが生じていることです。
妻から見たら「話を聞いていない」ように見える夫も、実は聞いているし、そのことについてどうしたらよいかを悩んでいる男性もいます。
態度に表さない、言葉にしないことで妻に誤解されてしまっている夫がいるのです。

そんなことを知らない妻はそんな夫に失望し、「子どもがほしい」という言葉もだんだん信じられなくなっていくのではないでしょうか。
カウンセリングの中で「そんな風に思っていたんだ!」という言葉を妻側からも夫側からも聞くことが多いです。

「子どもがほしい」という気持ちが一致しているけど、それに対する気持ちの持ち方が違ったり、考え方が違ったりしていることを、夫婦で認識していればこのようなすれ違いは防げます。

もし、この点を夫婦で話したことがないということでしたら、ぜひそういう機会を夫婦で設けてみてくださいね。
夫婦2人ですれ違いが生じていると感じているようでしたら、カウンセリングという方法でその溝を埋められることもぜひ知ってほしいです。

【著者 今井さいこ】
スクリーンショット 2016-03-29 18.25.43LIB Laboratory 代表
NPOハピマムプロジェクト 理事
高校生の時「環境による心への影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年より女性向けの個人向け心理カウンセリングを開始。自身の妊活経験で「妊活中も、妊活以外の女性としての楽しみを充実させたい」と感じたことから、2013年より妊活女性・ご夫婦向け心理カウンセリングを開始。現在、妊活中のメンタルケアだけでなく、産後女性のメンタルケアも行なっている。

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