妊活で使う漢方薬には二種類あるって知ってますか?
妊活で、漢方のお世話になっている人もいると思います。
私の場合、祖母が漢方大好きな人だったので、「漢方」であれば体に優しいという好印象があります。
一方で、「効き目がゆっくりで、早く治したい時に向いていない」という風に思っていました。
実は、漢方薬には二種類あって、効果も違うのです。
簡単に言うと本格的なモノと本格的では無いモノ。
これ、初めて知った時に、あまりにも衝撃的だったので、ちょっと書いておこうと思います。
漢方薬には「エキス剤」と「煎じ薬」の2種類がある
病院で処方される漢方薬はエキス剤
病院で処方される漢方薬や、ドラッグストアで買える漢方薬って、錠剤とか粉末状になっていませんか?
一般的には、漢方薬って、見た目、普通の薬みたいな形状をしていると思います。
この漢方薬は「エキス剤」と言われていて、生薬を煎じた漢方薬の水分を飛ばして作られたものです。
錠剤などにするためには、乳頭やデンプンなどの混ぜ物が必要なため、元の状態の漢方薬よりも効果が落ちてしまうそうです。
漢方薬局で処方される「煎じ薬」
一方で、漢方薬局で処方される漢方薬は、袋の中に、植物の乾物や鉱物のようなものが入った状態で渡されて、それを家で土瓶や鍋で煎じて飲みますよね。
これは、病院で渡される「エキス剤」に対して、「煎じ薬」と呼ばれています。
この「煎じ薬」は、エキス剤が出来る前の状態なのです。
エキス剤にするための工程を経ないため、必要な成分がしっかりと摂れ、効果も高くなるというわけです。
エキス剤と煎じ薬の違い
エキス剤と煎じ薬では、実は全く効果が違って来る理由が他にもあります。
具体的に何が違うのか?ということについて、もう少し詳しく書いていきたいと思います。
煎じ薬はオーダーメイドの漢方薬です
漢方薬局で出される煎じ薬は、患者の症状や体調、生活習慣などに合わせて、色々な生薬を配合して作られます。
そのため、患者個々人の症状を詳しく聞くので、結構長い時間、色々なことを聞かれます。
患者の状態を細かくチェックして、その人に合った、いわばオーダーメイドの薬を出してもらっているわけです。
同じ「煎じ薬」でも、飲む人によって味が変わる?
患者の細かい状態に合わせて作られていることで、ちょっと不思議なことが起こります。
同じ煎じ薬を飲んでも、自分に合ったものを飲んだ時には「飲みやすく」感じるのに、他人の煎じ薬を飲むと、とても苦く感じたり、不味く思ったりします。
自分の体調にぴったりのものを飲んだ時だけ、飲みやすく感じるようですね。
ぴったり合った煎じ薬は即効性がある
煎じ薬は、自分のためだけのオーダーメイドの薬だけあって、飲むと即効性もあります。
考えてみると、今まで利用してきた漢方薬のほとんどが、
- 病院で処方されたもの
- ドラッグストアで買ったもの
のどちらかでした。
自分に合ったオーダーメイドの漢方薬ではありません。「効果が出るのに時間がかかる」と思っていたのも、なるほどな・・・と思いました。
漢方薬の価格
漢方薬の価格としては、煎じ薬は高くなります。
ひと月で2~3万円がスタンダードではないでしょうか。
価格が、煎じ薬の最大の欠点になりますね。
一方で、病院で処方されるエキス剤は、保険が適用されるので安価です。
ドラッグストアのエキス剤は、保険は適用されませんが、それでも煎じ薬よりは遥かに安価ですね。
錠剤などになっていて、持ち運びも便利ですし、煎じる必要がないので簡単に飲めます。
このように、エキス剤にも利点はあります。
でも、どうしても妊娠したい・・・と思った時の漢方薬としては、少し物足りないかもしれません。
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