妊活中のストレスに対処する漢方 | 加味逍遥散、抑肝散
ストレスは、妊娠の妨げになります。なぜなら、ストレスによって活性酸素が発生し、そのため血流悪化、卵子や精子の質の低下へつながるからです。
漢方でも、妊娠するためにはストレスを取り除きます。
加味逍遥散(かみしょうさん)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などの漢方薬がストレスに対処してくれます。
漢方ではストレスを「気滞」と言う
漢方では、「生きていくための活力の源」や「目に見えない生命エネルギー」のことを「気」と呼びます。
人間の体の中を「気」はまわっているのですが、「気」が滞ってしまうことを「気滞」と言います。
気滞の状態になると、何事にも前向きになれなかったり、気分がモヤモヤしたりします。喉がつかえたような感じがしたり、胸が何かが詰まった感じがしたりすることもありますし、生理周期が乱れることもあります。
こういった状態は、私たちが日常使っている言葉で「ストレス」とひとくくりにしているものですね。
こういった状況でイライラがたまっていくと、いずれホルモンバランスを崩し、生理周期も乱れてしまいます。
この事態を防ぐための漢方薬は、以下のようなものです。
気滞(ストレス)に対処する漢方薬
ストレスに対処する漢方薬には、加味逍遥散(かみしょうさん)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などがあります。
- 加味逍遥散(かみしょうさん)・・・頭痛・肩こり・イライラ・冷えなどを解消する効果があります。
- 抑肝散(よくかんさん)・・・神経の興奮を抑える働きがあります。
- 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)・・・とても虚弱な人に処方するもので、気分を落ち着け、体力を補う働きがあります。
これらの漢方薬には、柴胡(さいこ)・薄荷(はっか)・牡丹皮(ぼたんぴ)・山梔子(さんしし)などの生薬が入っています。
柴胡(さいこ)・薄荷(はっか)は気分を晴らす働きが、牡丹皮(ぼたんぴ)・山梔子(さんしし)には、熱の症状を抑える働きがあります。
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