多嚢胞性卵巣症候群を妊活中にケアして、妊娠糖尿病を予防しよう
多嚢胞性卵巣症候群(PCOとかPCOSとか呼ばれることもある)は、排卵が起こりにくくなる症状です。
現状、不妊治療の現場では、確たる治療法が無いようで、排卵誘発剤を使用して不妊治療を続行するケースが多いようです。
ただ、多嚢胞性卵巣症候群は、妊娠糖尿病の原因にもなりうる病気。
妊娠した後に、ママと赤ちゃんがリスクを負うことになってしまいます。
妊娠糖尿病についての詳細はこちら
※姉妹サイト「高齢出産ナビ」の記事です
そこで、最近、研究・使用されはじめている「ピニトール」と言う成分に注目です。
「ピニトール」を配合した「ベジママ」という葉酸サプリがおすすめです。
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なぜ、多嚢胞性卵巣症候群になってしまうのか?
通常は、卵巣の中の卵胞が発育して、その中で最もよく育ったものが、毎月1つだけ、卵子として卵巣から排卵されます。
そして、卵子が排出された卵胞は、黄体から白体に変化して消滅します。
ところが、多嚢胞性卵巣症候群の人の卵巣では、卵胞がある程度の大きさにはなっても、排卵されずに、卵巣内に残ってしまいます。
残った卵胞は、「嚢胞」という小さな袋になって、この「嚢胞」卵巣内にたくさんできてしまうことに。
そうなると、卵巣は腫れてしまい、表面の膜が厚くなって、排卵しにくくなってしまうのです。
多嚢胞性卵巣症候群になると、どんな症状がでるの?
まず、排卵しにくくなることで、月経不順や無排卵を引き起こしてしまいます。
さらに、月経時以外の不正出血を伴う場合や、男性ホルモンの分泌が増えることで、鼻の下やすねに多毛の症状が出ることもあるようですね。
(日本人には少ないようです。)
その他、ニキビができる人もいます。
多嚢胞性卵巣症候群の人は妊娠糖尿病になりやすい
妊娠糖尿病になると、ママにも赤ちゃんもリスクを負うことに
妊娠糖尿病って知ってますか?
妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値のコントロールがうまくできなくなってしまう病気で、特に35歳以上で出産する「高齢出産」の人に多いと言われています。
妊娠糖尿病になると、ママは流産・早産・難産といったリスクが出てきますし、赤ちゃんにも低体重児や奇形といったリスクが出てしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群になると、この「妊娠糖尿病」になりやすいと言われているのです。
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多嚢胞性卵巣症候群になると妊娠糖尿病になりやすい理由
では、なぜ、多嚢胞性卵巣症候群になると妊娠糖尿病になりやすいのでしょうか?
私たちの体の中には、血糖値のコントロールをする「インスリン」という物質があります。
このインスリンは、血液中の糖分を代謝する働きがあって、この働きが鈍ると血糖値がコントロールしにくくなります。
その程度がひどくなると「糖尿病」という病気になるわけですね。
多嚢胞性卵巣症候群になると、この「インスリン」の働きが悪くなる(=インスリン抵抗性)ということが分かっています。
そのため、妊娠してから血糖値のコントロールがうまくでいなくなってしまい、「妊娠糖尿病」になりやすくなるわけです。
多嚢胞性卵巣症候群の検査方法は?

多嚢胞性卵巣症候群の検査は、基本的に超音波検査とホルモン検査によって行われます。
多嚢胞性卵巣症候群の場合、超音波検査で卵巣内を見ると、たくさんの嚢胞(排卵できずに残っている卵胞)が見えます。これがネックレス上につながって見えることが多いようですね。
また、ホルモン検査をすると、FSH(卵巣刺激ホルモン)が正常値なのに、LH(黄体化ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)が高くなります。
その他、インスリン抵抗性が疑われる場合などは、医師によっては、糖負荷試験を行こともあるようですね。
なぜなら、放っておくと、将来糖尿病になるリスクが出てしまうからです。
インスリン抵抗性がないかチェックすることで、糖尿病のリスクがないか調べるわけです。
妊活中の多嚢胞性卵巣症候群への対処法は?
排卵誘発剤で対処するケースが多いけど、リスクもある

多嚢胞性卵巣症候群の根本的な治療法は、まだわかっていないようですね。
では、不妊治療の現場では、多嚢胞性卵巣症候群に対してどのように対応しているのでしょうか?
多嚢胞性卵巣症候群になると、卵巣は排卵しづらい状態なっています。
それでも、不妊治療の現場では、妊娠のために排卵させないとなりません。
そのため、排卵誘発剤で排卵させて妊娠につなげるのが一般的なようですね。
ところが、排卵誘発剤を使うことで、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とよばれる副作用をおこしやすい傾向があるそうです。
「卵巣過剰刺激症候群」というのは、卵巣が腫れて、お腹に水が溜まってしまうものなのですが、重症化すると入院が必要になる場合もあります。
それでなくとも、妊活中は心身へのストレスも大きくなってしまう人も多いと思います。
できれば、こういった事態は避けたいですよね。
そのため、多嚢胞性卵巣症候群の女性に対して、排卵誘発剤を打つことに否定的な医師もいるようです。
OHSSについての詳細はコチラに書きましたので、良かったら読んでみて下さい。
ちなみに、多嚢胞性卵巣症候群は、インスリン抵抗性が原因とする医師もいて、この場合はインスリン抵抗性を治す治療を行うこともあるようですね。
多嚢胞性卵巣症候群の人に摂ってほしい妊活サプリ
多嚢胞性卵巣症候群は、根本的な解決法が無いのが現状です。
そこで、妊活中は、多嚢胞性卵巣症候群を予防する、悪化しないようにする努力はしておきたいですよね。
お勧めしたいのは、「ピニトール」という成分が入ったベジママという葉酸サプリです。
ピニトールはアメリカで多嚢胞性卵巣症候群の予防・改善に効果があるとして研究が進んでいます。
血糖値を下げる効果があるほか、多嚢胞性卵巣症候群の改善効果を報告する論文が、世界的に権威あるThe New England Journal of Medicineという医学雑誌にも発表されています。
(Nestler JE, Jakubowicz DJ, Reamer P, Gunn RD, Allan G. Ovulatory and metabolic effects of D-chiro-inositol in the polycystic ovary syndrome. N Engl J Med. 1999 Apr 29;340(17):1314-20.)
多嚢胞性卵巣症候群は、排卵機能が正常に働かない上、重症化すると危険な症状。
さらに、妊娠後に「妊娠糖尿病」というリスクを負う可能性もあります。
ピニトールの成分で、少しでも予防・改善が出来れば、とても有難いことですね。