妊活中のストレスケア

【著者 今井さいこ】
スクリーンショット 2016-03-29 18.25.43LIB Laboratory 代表
NPOハピマムプロジェクト 理事
高校生の時「環境による心への影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年より女性向けの個人向け心理カウンセリングを開始。自身の妊活経験で「妊活中も、妊活以外の女性としての楽しみを充実させたい」と感じたことから、2013年より妊活女性・ご夫婦向け心理カウンセリングを開始。現在、妊活中のメンタルケアだけでなく、産後女性のメンタルケアも行なっている。


妊活中に感じるストレス

妊活中に感じるストレスにはさまざまなものがありますが、分類すると下記の5つに分けて考えることができます。

  1. 通院・不妊治療など医療行為
  2. 仕事との両立
  3. 夫婦関係
  4. 周囲のプレッシャー
  5. 自分の価値観

①は、自己タイミング法をしている方には少ないストレスですが、医師や看護師との相性、身体に触れられることに対するマイナス感情、通院にかかる拘束時間などのストレスです。

②は、仕事が忙しいキャリアウーマンや仕事での目標を明確に持っている女性、シフト制の勤務をしている方が抱えることの多いストレスです。

③は、「夫が協力してくれない」「妻が妊活を始めてからこわい」「こうしてほしい、という要望を疲れているパートナーに言えない」などの悩みが原因のストレスです。

④は、両親/親戚/友人からの「子どもまだ?」の声、自分より後から結婚した友人の妊娠報告などが原因のストレスです。

⑤は、「女性として生まれたからには子供を産みたい」「妊娠できない自分は女性として欠落している気がする」など自分の価値観が自分を追い込むストレスです。

今、抱えているストレスも上記のどれかには当てはまるのではないでしょうか。





 

ストレスはワルモノ??

「ストレスフリー」という言葉を聞くように、ストレスはゼロにした方が良い、と思っている人が多いです。
ですが、ストレスというものは一定のものであればそれが原動力になり、頑張れる、という一面も持っています。

ストレスが問題となるのは、自分の限界を超えたストレスを抱えると心や体に支障をきたすときです。

そうならないために「ストレスケア」で大切なことは、ストレスをワルモノとして扱うのではなく、感じたらきちんと向き合う時間を作ってケアをし、上手に付き合っていくことです。

では、具体的に「ケア」とはどういうことをするのでしょうか。

ストレスの原因を知ることがストレスケアの第一歩

まずは、相手の正体を知ることです。
自分がどんなことにストレスを感じているのか、具体的に知りましょう。

「仕事と妊活の両立がストレス!!」
という方であれば、仕事と妊活を両立する上で何がストレスと感じているのかを掘り下げて考えます。

残業が多いことなのか、疲れて帰ってきて妊活のことを考えられないことなのか、通院と仕事の調整をすることなのか、職場で妊活中であることをカミングアウトできないことなのか・・・

ストレスの原因は人それぞれです。
その原因が具体的に見えないと、どういう解決策があるのかは見えてきません。
漠然としたストレスの原因を、具体的にすることがストレスケアの第一歩となります。

その原因が見えたら、解決策も具体的に考えられるようになります。
1人で考えることが難しい場合は、パートナーに相談しても良いですし、カウンセリングの中で見つけることもできます。

まずは、思いつく限りのストレスの原因を紙に書き出すなどして自分で把握できる形にしましょう

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