肥満、痩せすぎ、ダイエットは不妊の原因!少しポッチャリ目はOK!
妊活中の体重のコントロールには、本当に注意した方が良いです。
肥満はもちろんですが、急激なダイエットを行ったり、痩せすぎたりするのも不妊の原因を作りだしてしまうことになります。
肥満は妊活の敵!もちろん男性にとってもです。
肥満は不妊原因を作りだしてしまいます。
体の脂肪組織の中では、卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが作られます。肥満な人は、脂肪組織が多いですから、そこで作られる卵胞ホルモンも多くなります。
本来、この卵胞ホルモンは卵巣で作られるもので、排卵に重要な役割を果たすのですが、肥満の人の場合、脂肪組織で卵胞ホルモンが作られ、同時に卵巣から分泌される卵胞ホルモンが抑制されてしまうんです。
すると、排卵が抑えられてしまいますよね。
こんな風にして、肥満は排卵に悪影響を与えてしまうんです。
また、男性の場合は精子を作り出す機能に影響してしまいます。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、男性の脂肪組織の中でも作られます。
この影響で、精子の運動率・数などが劣化するなどの報告もされているようですね。
急激なダイエットや痩せすぎも、妊活にとってはNGです!
さて、肥満がいけないからと言って、今度は急激なダイエットをしてしまうと、これも不妊の原因を作りだしてしまいます。
急激な体重変化は、ホルモンバランスを崩すことになるので、月経不順や無排卵を引き起こしてしまいます。
女性はモデル体型にあこがれたりもしますが、「痩せすぎ」も妊活には悪影響があります。
痩せすぎると、体は生命維持を優先するので、「生命維持に関係のない生殖に関連するホルモン」の分泌を後回しにしてしまうことになります。
そうなると、これも排卵など妊娠に必要な諸々に悪影響を及ぼしますね。
それに、痩せすぎた状態で妊娠してしまったら、胎児に栄養が行き渡らず、低栄養になる危険性も大きくなります。
また、免疫力も弱くなるので、感染症のリスクも出てしまいます。
妊活に必要な適正体重は、BMIで判断する
それでは、太り過ぎでも痩せすぎでもない「妊活に理想的な体重」ってどうやったらわかるのでしょうか。
BMIという指標を使って、理想的な体重を求めることが出来ます。
BMIというのは、ボディ・マス・インデックス(Body Mass Index)の略語で、国際的に用いられている「体格指数」のことです。
BMIは、
BMI = 体重(kg)÷(身長×身長(m))
で求められます。
妊活をするにあたっては、このBMIが 22前後が理想、低くても20くらいとされているようです。
でも、これだけだと、実際に身長が何cmだったら、何kgが理想なのか・・・ちょっと想像しづらいですよね。
そこで、各身長別の妊活における理想体重を計算してみました。
身長 | 170 | 169 | 168 | 167 | 166 | 165 | 164 | 163 | 162 | 161 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BMI =22 |
63.5 | 62.8 | 62.0 | 61.3 | 60.6 | 59.8 | 59.1 | 58.4 | 57.7 | 57.0 |
BMI =20 |
57.8 | 57.1 | 56.4 | 55.7 | 55.1 | 54.4 | 53.7 | 53.1 | 52.4 | 51.8 |
身長 | 160 | 159 | 158 | 157 | 156 | 155 | 154 | 153 | 152 | 151 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BMI =22 |
56.3 | 55.6 | 54.9 | 54.2 | 53.5 | 52.8 | 52.1 | 51.4 | 50.8 | 50.1 |
BMI =20 |
51.2 | 50.5 | 49.9 | 49.2 | 48.6 | 48.0 | 47.4 | 46.8 | 46.2 | 45.6 |
※それぞれの身長(cm)で、BMI=22になるための体重(kg:中段)、BMI=20になるための体重(kg:下段)を表しています。
さて、どうでしょうか?想像していたよりも重い・・・って感じてませんか?
実は、妊活中は、女性から見たらちょっと「ポッチャリ」体型くらいが理想になるんです。
男性から見たら、そんなにポッチャリでもないんですけどね。。。
だから、モデル体型にあこがれるのは、妊活に関しては危険。
しっかりと食事をして、運動をして筋肉もつけ、妊娠に備える体重管理が大切になってきます。