卵子の質が低下するってどんなこと?
卵子の老化と言うのは、加齢とともに卵子の数が減り、卵子の質が低下するということです。この記事では、
・「卵子の質が低下する」とはどういうことか?
・「卵子の質が低下する」と妊娠にどう影響するのか?
ということを書いていきます。
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卵子の質は悪くなる理由は、体の酸化
卵子の数は低下するで書いたのですが、妊娠力というのは、卵子の数が減っているということだけで判断はできません。同時に卵子の質も関係してきます。
例えば、AMH検査で卵子数が少ないことがわかっても、質の良い卵子が残っていれば、妊娠の可能性はあるということになります。
それなら、卵子の質が良いか?悪いか?で妊娠率が変わるってことになりますよね。
そこで、卵子の質が悪くなる原因について触れたいと思います。
卵子の質が悪くなるのはどうしてなのか?というと・・・理由は、体の酸化です。
もう少し具体的な話をすると、「活性酸素」という物質が卵子の質を悪くして、卵子を老化させてしまうんです。
活性酸素というのは、人間が吸った酸素の2%を使ってできる物質で、ウィルスや細菌を攻撃する、本来は体を守るためのモノです。
ところが、活性酸素が作られ過ぎてしまうと、余った活性酸素が、体内のあちらこちらの組織を攻撃してしまいます。
年齢が上がるにしたがって卵子の質は悪くなる
一方、人間には「抗酸化力」というのがあって、活性酸素に抵抗する力もあるんです。
この「抗酸化力」は若いうちは盛んなのですが、歳をとると、どんどん力が失われていくんですね。
それで、中年に近づくにつれて、体が活性酸素の力に対抗できなくなり、体の各所が老化してしまう。
例えば加齢臭なんかは、この抗酸化力の減退が原因で発生する臭いだったりしますが、やはり40歳過ぎて中年以降の話です。
年齢が上がるにしたがって「抗酸化力」が落ちてきて、その結果、活性酸素によって卵子の質が悪くなり、卵子の老化が進んでしまうというわけです。
ですから、卵子の老化は年齢が決定的な要因になってしまいます。
抗酸化力は個人差があるので、卵子の質にも個人差はある
年齢が上がれば、どうしても体は酸化しやすくなるという話を書きました。
でも、実際には40歳とか45歳過ぎても出産する人もいますよね。
これは、卵子の老化には、ある程度の個人差がある証拠です。
年齢が上がることで卵子の質が悪くなると言っても、その程度には差があります。
抗酸化力を付けるために食生活に気を付けたり、運動をして血流を良くすることで、卵子の老化は止められなくても、スピードを遅くすることはできます。
例えばストレスのコントロールもその一つです。
人間って、ストレスを受けると、活性酸素を大量に作り出してしまうんです。
そうすると、体はその分酸化して、卵子の老化も進んでしまいますよね。
「不妊治療中のカップルが、不妊治療をやめたら妊娠した」なんていう話を聞くこともありますが、これも、そういったことが関係しているのかもしれません。
不妊治療のストレスから解放されることで、妊娠が上手くいくとしても、納得できます。
卵子の質が良いとどうなる?
さて、「質の良い卵子」って一体どんな卵子なんでしょうか?
ちょっとイクラをイメージしてみて下さい。
イクラって、周りを膜が覆っていて、中に液体が入っている感じですよね。
卵子もその周りを「卵膜」という膜でおおわれています。
そしてイクラの液体に当たる部分が「細胞質」です。
卵子の質が良いと、卵膜が丈夫で破れにくく、卵膜の中の細胞質は不純物が無いクリアな状態になっているそうです。
一方で、老化して質が悪くなった卵子は、卵膜が破れやすかったり、卵膜の中の細胞質が濁っていたりするそうです。40歳過ぎると、こういった傷だらけの卵子が増え、良好な卵子はほぼ残っていないとも言われています。
そこで、少しでも卵子の質を上げるにはどうしたら良いのか?について、具体的な方法を調べてみました。
興味のある人は、次の記事を読んでみて下さい!
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