仕事と妊活の両立ってどうやってますか? 〜妊活座談会(2)〜
前回に引き続き、ベジママの製造・販売を行っている関西鉄工さん主催 妊活座談会「35歳からの妊活」のレポートです。
今回のテーマは、「仕事と妊活」。
仕事を抱えながら妊活をするのは、とても大変です。
実際、妊活されている女性がどんな点で悩み、困難と向き合っているのか?を具体的に伺うことができました。
参加者プロフィール
今回お集まり頂いた方のご紹介です。
司会:管理栄養士 岡田明子さん
ご自身も35歳で妊活を始め、36歳で出産された管理栄養士さん。自身の経験を活かし「妊娠を望む方の食事サポート」も行っていらっしゃいます。
食事サポート実績は、なんと延べ1万人!著書「妊娠できる体は食から 30代からの妊活食」も好評発売中です。
TMさん
35歳くらいから妊活を始める。特に不妊治療は受けていない。
平日は仕事が忙しくて、夜はぐったり。
夫は、妊活にあまり協力してくれません。
THさん
職業はネイリスト。42歳で妊活をスタート。
ネイルサロンで働いていて、病院に行くための時間調整が難しい。
病気があるので主治医の先生と相談しながら、不妊治療を進めている。
IKさん
25歳で結婚、30台後半で妊活を始めました。
現在はフルタイムで仕事中。不妊治療は受けていません。
夫は食事療法なども付き合ってくれています。
IMさん
35歳から妊活を始め、現在1年の妊活歴。
フルタイムで仕事をしながら、不妊治療中。
子宮筋腫があり、先生からは卵子も育ちにくいと言われている。
KEさん
40歳で妊活を開始。結婚前に流産した経験があります。
今は働いていなくて、結婚して4か月ほどです。
子宮内の癒着があると言われ手術し、今はタイミング法の途中。
仕事と不妊治療の両立は大変
岡田さん : それでは、次に、仕事と妊活の両立で悩んだ経験があれば教えていただけますか?
IKさん私の場合、フルタイムで仕事してますが、そんなに大変でもないです。不妊治療は受けていないので。
岡田さん : 病院に行ったことは?
IKさん : 病院で検査したことはあります。その時に、卵巣が腫れていると言われたけど、不妊治療を受けていません。体質改善とかが中心ですね。
岡田さん : TMさんは不妊治療を受けていらっしゃいましたね。お仕事との両立はどうですか?
TMさん : はい。フルタイムで仕事が入ってますので、不妊治療は有給休暇を使って受けています。
岡田さん : 大変ですね。
TMさん : そうですね。平日は夜はぐったりしてしまうので、週末を利用してタイミングを合わせるようにしています。ただ、主人が出張が多いので、妊活が思うように進まないです。
不妊治療に理解のある会社も
岡田さん : IMさんもフルタイムでお仕事されてますね。やはり不妊治療との両立は大変ですか?
IMさん : 私もフルタイムで仕事してますが、昼休みを使って不妊治療を受けています。
一同 : えーーーっ?
岡田さん : 昼休みって1時間くらいですよね。病院は近くなんですか?
IMさん : 病院が会社から2km弱。お昼休みにダッシュで通院して・・・戻ってきてすぐにお昼を食べています。
岡田さん : 珍しいパターンですね。不妊治療のこと、会社は理解してくれているんですか?
IMさん : 女性の多い職場なので理解があるんです。さすがに、当事者同士での話はしませんが・・・。上司に話して許可してもらってます。
岡田さん : KEさんは、いかがですか。
KEさん : 私は、今は働いていませんが、以前働いていた会社は、昔のタイプの会社なので、全く理解はありませんでしたね。
岡田さん : 一般的には、そういう会社は多いですね。
KEさん : もしこれから勤めても、入社すぐに融通を利かせてもらうのは難しいのではと思っています。なので、1年くらいはこのままで考えています。
あえて、お客様に妊活の話を。ストレスを溜めない工夫
THさん : 今は自宅と友達のサロンでお手伝いしているんですが・・・病院に行くための時間調整が難しいです。
岡田さん : お客様がいらっしゃるから大変ですね。
THさん : はい。妊活するにはストレスって良くないと聞きますから、今はストレスを考えて仕事をセーブしています。
岡田さん : なるほど。
THさん : あと、妊活していることを、お客様にもお話ししています。包み隠さずお話しすることで、スケジュールも調整しやすくなるようしています。
<座談会の取材をして・・・>
仕事をしながら不妊治療を受けるというのは、とても大変な事です。
実際に不妊治療を受けた人でないと中々その苦しみを分かってもらえないというのが辛いですし、周囲にも言いづらい事だけに、一人で抱え込んでしまいがちですよね。
一方で、座談会の出席者の方のように、最近では、会社が不妊治療に理解のあるケースも出ています。
社会の中でこういった流れが加速すると良いのですが・・・。