卵子の質をあげるマタニティヨガ
妊活の効果をもっと高めたい!その為には何に気をつけたらいいのだろう?
そう思っている妊活中のプレママ・プレパパさんは多いことでしょう。
妊活に大切な事は色々とありますが、その中でも、卵子の質を上げる事はとても大切です。
でも、卵子の質と言われても、どうしたらいいかわからないですよね。
そこで、卵子の質を上げる為に良いと言われている栄養素と、その為に出来る運動であるマタニティヨガをご紹介します。
【著者の紹介】
沖田 京子
ヨガセラピスト・フードマイスター
PEACEFUL YOGA 主宰
学生時代にダイエットとしてヨガを始めるが、その奥深さにはまり、現在は、ヨガクラスを開催しながら、更に療法としてのヨガの学びを続ける。ヨガ(ハタヨガ・陰ヨガ・アンチエイジングヨガ・キッズヨガ・マタニティヨガ等)・ダイエットカウンセリングなどを行う。娘のアトピーを改善する為と体調管理としての食事の為、マクロビオティックを学び、現在フードマイスターとしても活動中。
HP http://m.facebook.com/peacefulyogatokyo
胎内環境を整えてくれる栄養素とヨガの関係
母子手帳にも接種を勧める記載がされていて注目されている栄養素に「葉酸」があります。
妊娠中に大切とありますが、妊娠する為の準備にもとても大切な栄養素です。
造血効果、細胞分裂、DNAの合成をする働きがあり、のり、納豆、ほうれん草、レバーなど様々な食物に含まれています。
そして、体内に接種した葉酸を含む様々な栄養素の効果をより高める為に、ヨガはとても効果的です。
なぜなら、ヨガの呼吸法・動きは、全身の血液循環を良くし、栄養の消化吸収を促進する働きがあるからです。
血液循環が良くなることで血流が上がり、体温が上昇します。
体温が上がると免疫力が上がると言われていますが、それは、妊活にも良い影響を与えてくれます。
身体を温めること、体温を上げることは、体の機能を高め、排卵に重要な卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が促進されます。
エストロゲンは、身体を妊娠しやすい状態に整えてくれるホルモンです。
ヨガで行われる深くゆっくりとした呼吸法と、ゆったりとした全身を使った動きが、血液中の酸素濃度を上げるので、栄養吸収を促す機能が高まり、卵子の質を上げる効果が期待できるのです。
妊娠のためにヨガをしているメリット
ヨガは、激しくはありませんが、ゆったりとした動きでしなやかな筋肉を育て、 ゆったりとした動きにあわせて心を穏やかに保ちます。
それは、排卵・妊娠においての胎内環境だけでなく、脳内の環境も整え、ストレス軽減に役立てることも期待できます。
ストレスの少ない生活は、気持ちだけでなく、身体もスッキリします。
また、パートナーと一緒にトライするのもおすすめです。
体の硬いパートナーであれば、『硬いねー』とお互い笑いあいながら、同じ時間を過ごす事で、体はもちろん心もほぐれて、妊活の為のヨガの効果は更に高まります。
お互いを認め、メンタルを安定させる事は、ホルモン分泌にも好影響を及ぼすので卵子の質の向上につながります。
穏やかな精神状態ですと、排卵を指令するホルモンも正常に働きます。
卵子の質を上げる為にも、パートナーとの関係はとても重要で、ストレスを軽減する事で、より良い排卵が期待できますので、良い関係を築いて、素敵な家族を作っていって下さいね。
リラックスしながらできるおすすめの運動
ではここで、体の隅々まで酸素を取り込む全身運動のアドムカシュバーサナ(ダウンドッグ)のポーズをご紹介します。
1呼吸1動作のゆっくりしたペースで行う事で体内に酸素を効率よく取り込み、全身の血流を上げる事で、より卵子の質を上げていきましょう。
このポーズは、筋力や柔軟性がない人には、最初はきついポーズなので、無理せず3回程度から始めて、呼吸のペースをどんどんゆっくりにして5回2セットくらいまで増やしましょう。
アドムカシュバーサナ(ダウンドッグのポーズ)
アーサナのやり方
- 両手両膝を肩幅程度に広げた四つん這いになる
- 膝を浮かしお尻を持ち上げて体全体で三角形を作る
- ゆっくりと息を吐きながら、頭はお腹を見る様に、踵は床に下ろして足の後ろ側を伸ばす
- ゆっくりと息を吸って踵を浮かして膝も緩め、視線も正面に向ける様に首をあげる
- 数回繰り返した後、膝を下ろし四つん這いになり、その後チャイルドポーズになり休憩する。