大浦十一面腹帯観音堂 〜滋賀県の子宝寺〜
大浦十一面腹帯観音堂の基本データ
- アクセス
- 電車の場合 JR永原駅から徒歩10分
- 車の場合 北陸自動車道木之本I.Cから25分
- 駐車場 無し
- 参拝料 無料(参拝には事前予約が必要)
- 子授けの祈祷料 2000円
- 子宝のお守り 700円
- 開門時間 境内は24時間、拝観は要予約
- 電話番号 0749-82-5909
- 住所 滋賀県長浜市西浅井町大浦632番地
- 近隣の観光 北淡海「丸子船の館」、菓子乃蔵「角屋」
- 近隣の温泉 須賀谷温泉、尾上温泉
子宝の由来・特色
大浦十一面腹帯観音堂(おおうらじゅういちめんはらおびかんのんどう)のご本尊は十一面腹帯観音菩薩(じゅういちめんふくたいかんのんぼさつ)様です。
腹にサラシの帯を巻くことから「腹帯観音」と称され、子宝・安産祈願の本尊として親しまれています。
また、本尊から向かって左側には毘沙門天(びしゃもんてん)様が安置されています。
毘沙門天様は持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神の一人で多聞天とも呼ばれ、観音様をお守りし、子宝を授けるとされてきました。
大浦十一面腹帯観音堂の特色
ご本尊の十一面腹帯観音菩薩様は、平安初期に比叡山延暦寺の開祖として名高い最澄が完成させました。
しかし、戦国時代に仏教が迫害された時、仏像を守るために池に沈められたことがあります。
88年後、池から泥まみれで掘り出された際、多くのさらしで御体が清められました。
そしてその時のさらしは腹帯として妊婦の方に分けられ、妊婦の方々は五体満足で安産だったそうです。
このことから、大浦十一面腹帯観音堂で現在も続く腹帯頒布が始まりました。
700年前から存在する五輪塔
大浦十一面腹帯観音堂には五輪塔という塔があります。
五輪塔とは、物資を構成する五つの要素(地・水・火・風・空)を表現した供養塔もしくは墓標を意味します。
この寺院の五輪塔は鎌倉中期に作られたとされており、700年以上経っても美しい形を保っているため、非常に貴重なものとされてきました。