葉酸を、食事よりも【葉酸サプリ】で摂るべき理由とは?
葉酸って、生野菜にだって含まれています。意外かもしれないですが、レバーなんかにも含まれています。
でも、なぜか厚生労働省からも、食事ではなくて葉酸サプリで摂ることが推奨されているんですよね。
その理由とは一体何か?
実は、とても合理的な理由があったんです。
葉酸は、色々な野菜に含まれています。
植物系の食材では、アスパラガス、枝豆、オクラ、春菊、ブロッコリー、ホウレンソウ、モロヘイヤ、アボカドなど、
動物系の食材では、うなぎ、イクラ、生うに、牡蠣、レバー(豚、牛、鳥)などです。
だから、本来であれば・・・サプリメントより生の食材から摂るべし!みたいなことが言われそうなものです。
ところが、葉酸だけはそうではないんですよね。
サプリメントで摂ることが推奨されているし、色々なサプリメントが実際に売られています。
神経管閉鎖障害の予防効果はサプリメントで実証
妊活中の女性に葉酸の摂取が推奨されているのは、葉酸には、胎児の神経管閉鎖障害を防ぐ効果があるからです。
胎児が神経管閉鎖障害になってしまうと、重い障害を持って生まれてしまったり、流産・死産のリスクを負ってしまいます。
葉酸は、このリスクを減らしてくれる成分といわけです。
※葉酸の神経管閉鎖障害に対する効果については「葉酸は妊活に必須の栄養素」に詳しく書いています。
ところが、この葉酸の効果というのは、食材に含まれる葉酸で実証されたわけではないんです。
国からサプリが推奨されているのは、「葉酸サプリの摂取をした結果どうなったか?」という実証データあるからなのです。
サプリの葉酸と食材の葉酸より吸収効率が良い
実は、食材に含まれる葉酸と、サプリに含まれる葉酸は種類が違うんです。
食材に含まれる葉酸は「ポリグルタミン酸型」と言い、サプリに含まれる葉酸は「モノグルタミン酸型葉酸」と言います。
食材に含まれる「ポリグルタミン酸型葉酸」は、人間が食べると、小腸の中で「モノグルタミン酸型葉酸」に変換されないと、体内に取り込まれていきません。
つまり、サプリに含まれる葉酸と同じタイプに変換されて初めて、体内に取り込まれていくわけですね。
そうなると、最初から、体内に取り込まれるタイプになっている「モノグルタミン酸型葉酸」を摂取した方が効率は良いはずです。
実際、食材に含まれる葉酸である「ポリグルタミン酸型葉酸」は、サプリに含まれる「モノグルタミン酸型葉酸」の50%程度しか体内に吸収されていないことがわかっています。
必要な葉酸を摂るには、食事の量を2倍にしないとならない!?
もう一つ、食材からは、胎児に必要な葉酸が摂取しにくい理由があります。それは、
食事の量を約2倍にしないとならなくなる
っていうことです。
妊娠前1か月から妊娠3か月までの間、摂取が推奨されている葉酸の量は、1日当たり400㎍です。
それに対して、日本人の20代~30代の女性が1日に摂っている葉酸の平均値は1日当たり230㎍と言われています。
ということは・・・230㎍を400㎍に増やすわけで、食事量を約2倍にしないとならなくなりますよね。
これは、実際のところ、かなり辛いと思います(汗)。
これも、葉酸の摂取がサプリメントの方が良い理由のひとつですね。