願うときに「こうのとり」は来ますか?埼玉県HPよりDL開始
埼玉県が、不妊に関する正しい知識を広くしってもらうために無料の冊子『願うときに「こうのとり」は来ますか?』を作成しているとアナウンスされたのが2015年1月。
2月23日、ようやく埼玉県のホームページからダウンロードできるようになりました。
県が不妊に関する知識を広めるのは画期的
“願うときに「こうのとり」は来ますか?”の内容
埼玉県が作った “願うときに「こうのとり」は来ますか?” という冊子は、不妊に関する正しい知識を広めるために作成されました。
マンガで書かれていて、必要最低限の知識をコンパクトにまとめています。
ただ、コンパクトな分、不妊治療を受けている人が読んでも、内容が薄く感じられるかもしれません。
これから不妊治療を受けようと思っている人、若い女性や学生、出産を身近に感じていない男性が、入門書的に読むために作られています。
啓発活動は不妊を減らすために大切
今回の埼玉県の取り組みは、実に画期的だと思います。
そして、素晴らしい取り組みだと思います。
NHKスペシャル「産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃」が2012年に放映されたころから、「卵子の老化」という言葉が、マスコミでも頻繁に取り上げられるようになり、私たちも「卵子は老化するんだ・・・」と意識するようになった気がします。
その後、テレビ・雑誌などでは、「そんなの学校で習っていない」「不妊治療を受けて初めて知った」という意見が頻繁に聞かれるようになりました。
卵子が老化すること、そして35歳を過ぎてから妊娠できる確率がどんどん落ちてしまうこと・・・こういったことを全く知らずに、出産のタイミングを逸してしまっているとしたら、それはとても辛いことですね。
ですから、産みたいのに産めない人を減らすこと、そしてそのための啓発活動を行政がしっかりと行うことはとても大切です。
そういった意味で、埼玉県のこの活動は、とても有意義ですね。
冊子の表紙にこめられた大切なメッセージ
この小冊子の表紙には、「中高生・大学生にも今から知ってほしい」と書かれています。
私は、これがとても大切なメッセージだし、行政が本腰を据えてやるべきことだと思っています。
なぜなら、学生の頃から「卵子の老化」や「何歳から妊娠し辛くなるのか」ということを知っていれば、女性も男性も、人生設計の中に「出産」をしっかりと入れていくと思うからです。
「結婚したら、そのうち生まれるでしょ?」と簡単に考えず、予め「何歳までに子供を作ろう」ということを夫婦で考えることが出来れば、不妊で苦しむ人たちも随分と減るのではないでしょうか。
アピール不足?ダウンロードできるようになったのがわからなかった
ただ、画期的取り組みにもかかわらず、埼玉県のアピール不足がちょっと残念です。
ホームページのトップを見ても、一体、どこにダウンロードページがあるかわからなくて困りました。
「不妊 冊子」などとサイト内検索しても、1月の記事がトップに出てきてしまうんですよね。
ダウンロードできないで去ってしまった人も多いかと心配です。
それで、今回この記事を書かせて頂きました。
興味のある人は下のリンクをクリックしてください。
埼玉県庁のホームページから、冊子のダウンロードが無料で出来ます。