新型コロナウイルスで妊活はお休みすべき?【アビガンの副作用】
妊活中のカップルは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で妊活をお休みすべきかどうか迷っている人もいるはずです。
実際、新型コロナウイルスのためにテレワークを利用したり、短時間勤務になったりするカップルは、2人で自宅で過ごす時間が増えます。テレワークだと通勤時間もなくなり、今こそ子供を妊娠・出産できるタイミングではないかと感じたりします。
しかし、アビガンの副作用は妊娠する前に知っておかなくてはいけません。
答えはカップル次第です。一概に「今こそ妊活すべき」「妊活をやめるべき」と言い切れないコロナウイルス流行拡大中の妊活についてお話します。
新型コロナウイルスは妊活のチャンス!?
妊活して赤ちゃんが欲しいと感じていたカップルにとって、新型コロナウイルスをきっかけにして2人の愛を再確認できるケースもあります。
- 短時間勤務で自宅にいる時間が長くなった
- 仕事をやめた
- テレワークで家にいる時間が増えた
- 出張が少なくなった
- 緊急事態宣言で家にいることが増えた
男性も女性も新型コロナウイルスの感染拡大で、家にいる時間が長くなった人がほとんど。小売業でスーパーマーケット、ドラッグストア、書店員は忙しくなった人もいますが、仕事が忙しかった人も自宅にいる時間が長くなって、夫婦やカップルの時間をゆったり過ごすケースが多いです。
そんな時、2人の赤ちゃんが欲しいと子供を改めて欲しくなります。でも、悩みもあります。
妊活×新型コロナウイルスの悩み
妊活をしたい時に、新型コロナウイルスの流行で不妊治療へ進むきっかけになかなか踏み切れない人もいるはずです。
- コロナウイルスにもし感染したらどうする?
- 不妊治療に通うのは不要不急では?
- 収入が少なくなる中で子供を育てられるかどうか
- 総合病院で産みたいならコロナウイルスの患者さんとの接点がある?
- コロナウイルスを治療する時のアビガンの危険性
この中で、コロナウイルス治療ができるワクチン「アビガン」の危険性で子供をあきらめる人もいます。
ワクチン「アビガン」は妊婦に使うと危険……?
新型コロナウイルスのワクチンとして、アビガンを開発しています。ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授も治療薬として期待しているのが「アビガン」。アメリカでは「レムデシビル」、富士フイルム「ファビピラビル(アビガンと似ている)」、フランス「ヒドロキシクロロキン」など、各国がそれぞれ新型コロナウイルスに効果的なワクチンを研究開発しています。
アビガンは妊婦に使うことで「催奇形性(胎児に奇形を起こすこと) 」がわかっています。
実際、アビガンの説明書きにも催奇形性についての記述があります。
このお薬は、動物実験において催奇形性(胎児に奇形を起こすこと)などが認 められており、妊娠中に服用することで胎児の奇形や流産・死産を起こす可能 性があります。また、母乳や精液に移行することがわかっています。これらの理 由から、授乳の中止および避妊が必要です。 ー富士フイルム「アビガン®錠を服用される患者さんへ」より
「不妊治療延期」を検討すべき声明も
新型コロナウイルスについて、2020年4月1日に、不妊治療を延期を検討すべき声が日本生殖医学会からあがっています。妊婦のコロナウイルス感染は全世界を見ても例が少ないです。
しかし、妊婦に使える薬、感染して重症化した時の危険性が怖いと考えられています。何より、アビガンを妊婦に使うと奇形の子供が生まれてしまう怖さがあるため、「コロナの急速な感染拡大が収まるまで」「妊婦に使用できる予防薬・治療薬が開発されるまで」は不妊治療をせずに延期すべきという声もあります。
ただし、いつまでコロナウイルスの流行が続くのか、リスクが全くなくなるのはいつなのかが不安。高齢出産だと待った分だけ卵子が老いてしまい、妊娠確率がどんどん下がってしまいます。子供を早くほしいと考えているカップルにとっては、妊活を続けるべきなのか、いったんはお休みすべきなのかは悩みどころです。
病院によっては時間短縮している不妊治療院も
妊活を継続したいと考えても、コロナウイルスの影響で病院によっては休日が増えていたり、開院時間を短縮している不妊治療院もあります。コロナウイルスがきっかけで、ステップアップして採卵するカップルも多いそうです。
妊活を継続?お休み?最後は選択がまかせられている
結局、妊活を継続するか、妊活をお休みするかはカップル2人に選択がまかせられています。
妊娠中にコロナウイルスに感染してしまった時、アビガンを飲むことで胎児が奇形になる可能性が高いです。妊娠したとして、外出リスクもあるので精神ケアも大事です。
もともと、妊婦は一般処方薬が自由に飲めない制限があり、頭痛や腹痛ひとつでも、産婦人科に飲める薬を聞かないといけません。コロナウイルスが流行中、不自由を感じることもあります。答えはなく、妊婦が感染した場合の大きなリスクと年齢や妊娠のしやすさを考えて結論を出す必要があります。