インフルエンザで高熱になると男性不妊になる?予防接種はOK?

妊活中で気になるのは、インフルエンザで高熱が続いた男性が不妊になるかどうか。
高熱が続くと精子が固まります。そのため、高熱だと妊活に不利だと言われます。成人になってからおたふくかぜを経験すると、男性不妊になりやすいという噂のほか、インフルエンザや高熱が出るコロナウイルスも経験することで男性不妊になってしまうと言われています。

これらは、医学的に本当なのでしょうか。詳しく調べてみました。

インフルエンザでは無精子症不妊にはならない!

結論から先に言うと、インフルエンザで高熱を出したから不妊原因の無精子症になるわけではありません。

無精子症とは……
性行為時に、精子の量が極端に少ない、全くない状態。100人に1人、1%の割合で無精子症の男性がいます。不妊治療をしていて、男性不妊の理由としては割合が高く、「非閉塞性無精子症(睾丸の機能が低い)」、「閉塞性無精子症(精子の通り道がつまってしまっている」の2つがあります。

この無精子症は、インフルエンザよりも、成人になってから おたふくかぜにかかることで起こると噂されています。

おたふくかぜが無精子症の男性不妊を引き起こす理由

成人になってからおたふくかぜにかかり、高熱が続くと無精子症になる人もいます。ただ、成人になってからおたふくかぜになった全ての人が無精子症になるわけではありません。

これは、おたふくかぜが睾丸炎症をひきおこすからです。睾丸の炎症は精巣炎とも呼ばれる症状です。この精巣炎が悪化することで造精機能障害につながります。

精巣炎は、2つある精巣の片側1つに発症します。精巣が委縮してしまうことで無精子症を引き起こします。無精子症になると妊娠しません。女性が診察したとしても原因不明になってしまい、男性も検査をすると無精子症だったケースもあります。

おたふくかぜの予防接種は早めに!

おたふくかぜのワクチンは、子供の頃に受けられる予防接種です。年齢は1歳から打つことができます。

予防接種は1回の人もいますが、合計2回。定期接種にはなっていないものの、受けておくことをおすすめします。

おたふくかぜのムンプスワクチンが体内に侵入することで、だえきを作る耳下腺、額下腺などがはれます。そのほか、髄膜炎をひきおこすこともあります。頭痛、吐き気も起こるケースもあり、重症化が心配されます。予防接種は受けられるうちに受けておきましょう。

1歳になったら、麻しん・風しん、みずぼうそうなどのワクチンも受けることができます。男性だけでなく女性も麻しん・風しん、みずぼうそうのワクチンを受けておくことをおすすめします。

大人になってからでも予防接種は打つことができます。

不妊治療中にインフルエンザの予防接種はOK?

妊活で、インフルエンザについて疑問を持ちがちなのが、インフルエンザの予防接種の可否です。

仕事をしながら不妊治療をしている場合はもちろん、そうでない場合にも、冬に流行する感染症インフルエンザにかからないために予防接種を受けようか迷っている人もいるはずです。

インフルエンザのワクチンが不活化ワクチンなことを気にする人が多いです。

不活化ワクチンとは……
細菌、ウイルスを殺すことで毒性をなくし、免疫のために必要な成分を取り出してワクチンとしたもの

つまり、インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスを使って作られています。副作用もあり、予防接種をした後に肌が赤くなったり、発熱、筋肉痛が起こるため、予防接種をしてからは15分程度様子を見ておくことをすすめられます。インフルエンザワクチンで、ギラン・バレー症候群が報告されていたりと気になってしまう人も多いです。

しかし、インフルエンザワクチンは、母体や赤ちゃんに負担も低く妊活中や妊娠中でも摂取できます。

妊娠したら重症化する恐れあり!インフルエンザの予防接種は妊娠前に

インフルエンザの予防接種を打っておきべきと考えられている理由は、妊娠後には重症化しやすいからです。

妊娠中は赤ちゃんへの負担を考えて飲める薬が限られます。そのため、妊娠中よりも妊娠前の妊活中にインフルエンザの予防接種をしておいた方がいいでしょう。

不妊治療中にインフルエンザワクチンを打って

不妊治療のクリニックによっても見解が違うものの、検査予定日や排卵予定日などインフルエンザワクチン接種をしないように言われることがあります。理由は、ワクチン接種で副作用が起こることがあるからです。

  • 検査予定日
  • 人工授精の日
  • 排卵予定日
  • 手術予定日
  • 妊娠判定予定日から赤ちゃんの心臓が見える期間

不妊治療中、インフルエンザの予防接種を打つ予定なら主治医に訪ねて日程を調整してもらうようにしましょう。

男性もインフルエンザの予防接種は大丈夫?

妊活をしている女性だけでなく、男性もインフルエンザ予防接種は打つことができます。仕事をしている男性がインフルエンザにならないために予防接種を打つことは大切なこと。

インフルエンザの予防接種で不妊理由にはなりません。

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