不妊原因の排卵障害とは?原因・治療法をわかりやすく紹介!

妊活をしていて、生理が来ていても、排卵が行わなければ赤ちゃんを妊娠することができません。

排卵が行われないことを「排卵障害」と言います。生理が遅れたり、生理が来なかったりするほか、生理周期はきちんとしているのに排卵が来ない人もいるようです。

不妊の原因になる「排卵障害」とはいったい、どういった状況なのでしょうか。そして治療方法は?気になることをまとめました。

排卵障害とは何?女性の不妊原因の半分が該当……

女性にとって、1ヶ月に1度、健康な人は28日周期で来る生理。赤ちゃんが欲しくなり妊活している人は、生理の記録をアプリでつけたり、カレンダーやダイアリーに基礎体温表の体温の記録をしている人も多いはずです。

しかし、生理が来ていても、「排卵」がうまく行われていない状態(排卵障害:はいらんしょうがい)だと妊娠しません。

排卵障害に気づくのは

  • 生理が遅れる
  • 生理が来ない

症状。

しかし、これ以外にも通常通りに生理が来ていても、排卵障害となっている人もいます。「生理が来ているから私は排卵障害ではない、100%安心」と思うわけにはいきません。厄介なのは治療が遅くなって卵子が高齢化してしまうこと。高齢化すると妊娠しづらい体になってしまいます。

妊娠したいと思って夫婦生活があっても1年以上経過してしまうなら、医師に相談することをおすすめしているのも、「生理が来ていても排卵障害」の可能性があるからです。

排卵障害は女性の不妊理由の半分って……!?

不妊理由にはいくつかの原因があります。

  • 男性理由
  • 女性理由
  • 原因不明(ストレスなど)

排卵障害は、この中で女性理由にあてはまります。女性理由の中の約半分(40%~50%)が排卵障害と圧倒的に多いです。

もしかして排卵障害かも!チェックしてみよう!

排卵障害の可能性があるのは以下の人。

  • 生理が遅れる(28日周期ではない)
  • 生理が来ない
  • 生理が毎月あるのに妊娠しない

生理が来ていて、夫婦生活もあるのに妊娠しない場合は、「もしかして排卵障害なのかも」とあやしんでみましょう。不妊治療にはまだ早い?と思っている人も、できるだけ早く治療を開始することで、自分自身の卵巣機能の状態を確認することができます。

排卵障害の原因とは?

排卵障害かどうかを確認するためには、

  • 採血によるホルモン検査
  • 基礎体温表の確認(2層に分かれているか)
  • 超音波検査

を行います。排卵障害は、脳に原因がある、卵巣に原因がある、その他の原因に分けられます。

排卵障害の原因として、代表的なものは、脳の機能が低下してしまう「視床下部・下垂体性排卵障害」、卵が多すぎてしまい1個の卵が成熟しにくい「多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)」、ホルモンバランスの乱れによる「黄体機能不全」を中心として、若い時の過度なダイエット、早期閉経があります。早期閉経は40歳くらいで生理が終わってしまい閉経してしまう状態ですが、最近では20代や30代で閉経してしまう人もいます。

そのため、早めの治療が大切です。

視床下部・下垂体性排卵障害とは?

脳の機能と身体のコントロールがうまく合わない状態を指します。視床下部や下垂体から命令があるのに卵胞が大きくならず、卵胞がない状態になっていること。結果、原始卵胞が減ってしまう状態です。ホルモン値をはかり、排卵誘発剤を注射することで排卵を促します。

多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)とは?

PCOSとも呼ばれる「多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)」。卵巣に多くの未熟な卵胞ができる状態です。

多くの卵ができることで、1つ1つの卵が成熟しにくい状態です。生理不順、体毛が濃くなるなどの症状があります。体質によるものですが、薬の治療もできます。

黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)とは?

生理周期で高温期が短い人に多く、ホルモン値で黄体ホルモン(プロゲステロン)値が低い時にありえるのが「黄体機能不全」。着床障害の一因にもなっていて、うまく排卵ができません。黄体ができにくい状態になっています。

そのほか

上であげた原因のほか、黄体化非破裂卵胞(基礎体温が上がったとしても卵胞が排卵せずに残って黄体化してしまう現象)、高プロラクチン血症(脳下垂体のプロラクチンの刺激ホルモンが高く、排卵障害を起こすこと)、若い時のダイエットによるもの、早期閉経もあります。

排卵障害の治療!妊活をしている人は2種類!

排卵障害だとわかったら、治療にうつります。

妊娠をすぐには望んでいないなら、ホルモン剤を使っての治療をします。生理周期は通常28日。規則的な周期にすることを目指し、子宮内膜を厚くすることを防ぎます。

もし、妊娠をすぐに望んでいるなら、排卵誘発剤を利用して排卵を起こします。

排卵誘発剤には2種類あり、

  • 内服薬……薬として飲むタイプのもの
  • 注射……通院して注射をして排卵を促す

内服薬と注射では、注射の方が効果があります。ただし、費用が高くなること、通院負担、痛さもあります。通院が辛い場合は、自己注射と呼ばれるペンのような器具を使っての方法もあります。

まとめ

排卵障害は、生理が来ていても起こります。漢方薬や薬などを服用したり、注射をうちながら治療をしていきます。

妊娠したいと思う気持ちがあるのに夫婦生活を続けていても妊娠しない場合は、排卵障害かもしれません。早めに医師に診断を受け、治療をはじめることで症状が改善される確率は高いです。

 

 

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