男性不妊や女性不妊の妊活!自転車はN.G.なのは本当?ウソ?

妊活をしているとパートナーの協力も必要。将来、子どもが欲しいのなら、女性不妊だけでなく男性不妊の原因になりそうなパートナーの生活を見直すことも大切です。

調べてみると、女性原因の不妊の割合は低く、男性不妊や女性と男性両方の不妊原因確率は高くなっています。その中に、長時間、長距離の自転車も原因と研究結果が出ていました。自転車に乗ると不妊になる理由はなぜ?詳しく調べてみました。

不妊原因で男性理由は多かった……

不妊原因のひとつが男性不妊。

不妊の原因には

  • 女性因子
  • 男性因子
  • 男性と女性、両方の因子
  • 原因不明

があります。

パーセンテージを見ると、女性のみの不妊原因は約40%。そして、男性原因は約25%。男性、女性、どちらにも原因があるのは約25%、そして原因不明は10%。不妊と聞くと、女性因子が多く、女性が薬を飲んだり注射をしたりするイメージですが、男性にも原因がある場合が多いことがわかりました。

男性が「良い精子を出す」ことで、女性が妊娠しやすくなります。現代社会では、男性にも妊活に協力してもらうことが必要です。

男性の不妊理由2つ!

男性の不妊症理由は、2つあります。性機能障害、精液性状低下です。

  • 性機能障害……射精がうまくいかない、勃起がうまくいかない(ED)など
  • 精液性状低下……精子の数、運動量が悪い、無精子症のことも

これらの不妊理由を引き起こしてしまうのが、精子の質を悪くさせてしまう生活習慣でした。生活習慣を改善することで妊娠しやすくなります。その中のひとつに下半身の圧迫で、自転車に乗ることが不妊原因に

自転車が男性不妊の原因に!?

2009年、オランダで開催された欧州ヒト生殖学会議で研究結果が発表されたのは「長距離サイクリングなど自転車の集中練習が男性から「父親」になるチャンスを奪う可能性がある」というもの。

スペイン、コルドバ大学の医学部の研究論文で、男性の不妊症と長距離サイクリングの関係を調査。

トライアスロンで水泳と自転車、マラソンの3種目を練習するスペイン人の選手からの練習メニュー、精液を分析。結果、自転車練習が多い人ほど精液形態、外見劣化が進んでいたといいます。15人中で正常な精子は10%以下で、週に300km以上サイクリングの練習を行うと正常精子は4%以下のデータになり、不妊原因になる結果でした。

水泳競技のみ、マラソン競技のみでは不妊にはならないのに、自転車競技をしていることで不妊になる結果が出ました。

自転車がなぜ男性不妊の理由になるか

自転車やバイクを乗っている人は、睾丸に圧迫をかけてしまいます。睾丸への圧が精子の質を悪くしているという研究結果が出ています。

  • サドルに圧迫されると睾丸が炎症を起こす
  • タイツが密着度も高く局部へ摩擦が起こる

高温の環境では精子が生成されにくく、ブリーフ派の人がトランクス派にするように言われたり、サウナや温泉が好きな人は妊活期に避けるように言われたりするのも同じ理由です。

自転車競技をする人は不妊理由になってしまうため、アスリートは精子の冷凍保存をしておくように言われることもあるといいます。

ただし、研究結果では「週に300km以上のサイクリング練習」が条件。普段、通勤で自転車を利用していたり、休日のみサイクリングで乗る分にはそこまで影響はないと言われています。

バイクも男性不妊の原因に!?

自転車と同じく、バイクも男性不妊の原因になります。

  • サドルに睾丸が圧迫されて炎症になる
  • バイク用のウェアが密着度が高い
  • エンジンがあるため高温になりやすい

理由は自転車と同じ理由に加えて、エンジンがサドルの下側にあるため、より高温になりやすい特性があります。

通勤などで短時間乗る分には構いませんが、自転車よりも趣味で乗る人が長距離になりやすいのがバイク。仲間とツーリングを長距離するのなら、男性不妊の原因になりやすいです。局部が圧迫されたり、高温になると精子の運動率や生成率が下がってしまうため、不妊原因になりやすくなります。

女性不妊に自転車は関係ある?

男性不妊に自転車やバイクが関係ある研究結果となりましたが、女性にとって自転車は不妊に関係があるのでしょうか。

今のところ、女性不妊に自転車やバイクが関係あるとは考えられていません。

ただし妊活をしていると激しい運動を避けるべきと言われ、着床時、高温期には激しい運動を避けて休んでいる方がいいと言われます。

自転車、バイクが不妊原因の明確な科学的根拠はないため、通勤などで自転車に乗っている人はわざわざ避ける必要はありません。初期流産を防ぐため、妊娠したい女性はできるだけ激しい運動は避けた方がいいと言われます。

妊活しているとお金がかかります。人工受精や体外受精のタイミングでは、身体に負荷をかけずに自宅で静かに過ごすことも考えてみましょう。

まとめ

男性不妊に関係があると言われる自転車。研究結果ではトライアスロンの選手の精子を調べたため、1週間に300km以上の自転車走行をする人が条件でした。普段から自転車を趣味にして長距離移動をしている人は、妊活時期だけは避けてもらえるといいかもしれません。

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