妊娠したい時に読みたい本|男性不妊について知りたい
不妊治療にせよ、妊活にせよ、基本的には妻が主導する場合が多いと思います。それだけに、男性不妊についてはよくわからないまま不妊治療や妊活を進めてしまうケースもしばしば。不妊原因の半分は男性にもあると言われていますから、男性不妊についても知っておいた方が良い事は確かですね。
男性不妊について知るなら買っておきたい本
小堀善友「妊活カップルのためのオトコ学」は、男性不妊について知りたいなら、まずは買っておくべき本です。泌尿器科の先生が書かれているので、知識がしっかりと網羅されているのはもちろんなのですが、それでいて、平易な言葉で書いてくれているため、とても読みやすいんです。
吉田潮さんが所々に入れているイラストがとてもユーモラスですし、その吉田潮さんと先生との対談がとても面白い。読みごたえがあるのに、本の随所で笑ってしまいます。
男性不妊の原因をあらゆる角度から解説していて、精子の老化の話や、その対策、EDや射精障害、男性のメンタル面からくる不妊原因についてまで書いてあります。夫が読んでも、妻が読んでも、「なるほど」「へぇ~」って思えることがたくさん。でも、特に、「妻が読んで分かり易い」という部分がポイントなんだと思います。読んでみると、女性って男性のこと全然わかってないな~ってつくづく思います。
ササッとわかる 男性機能の不安にこたえる本――――ED治療の最前線
セックスレスやEDが原因で不妊に悩んでいる人にとっては、きっと役立つ本です。
EDになる原因やその治療法が、やさしく明快に書かれれていて、難しい言葉もスーッと頭に入ってくるように字も大きめに書かれ、イラストも効果的に使われています。こういう話って、小さい字で難しく書かれると頭痛くなっちゃいますからね・・・やっぱり、簡単に教えてもらえる本が一番ありがたいです。
特に、EDになったらどこに行ったらよいのか?どんなことをするのか?ED治療薬にはどんなものがあるのか?といったことが、具体的に書かれているので、病院に行ってみようかな・・・って思った時に背中を一押ししてくれる良い本だと思います。
男性不妊について詳しく知りたい時に読みたい本
岡田弘「男子を維持する精子力」は男性不妊について詳しく知りたい人には是非お勧めです。表題の通り「精子力」に焦点を当てた本で、なぜ精子力が衰えるのか?どうやったら精子力を維持できるのか?ってことについて、とても詳しく書いています。
精子について焦点を絞って書いてある本なので、男性不妊かも・・・と思い始めている場合、病院で精子の状態が悪いと言われた場合などにオススメです。逆に、まだそういった状態になっていなければ、ちょっと詳しすぎるかもしれません。実際に男性不妊になった場合の治療方法についても細かく書いてあるので、「夫の精子力に問題がある」と思っている場合は、一度読んでみると良いかもしれませんね。
男性不妊で悩んだ作家の不妊治療体験記
ヒキタクニオ「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」は、小説家であるヒキタクニオさんが、自らの不妊治療体験記を本にしたものです。小説家が書いたものなので、流れるようにドンドン読み進めてしまいます。
45歳を過ぎて不妊治療を受け始めた作者が、自分に不妊原因がある(男性不妊)ことがわかって、苦しみつつ夫婦の絆を強くしていく様子がとても良く分かります。さすが小説家だなと感心するのが、不妊治療の知識だけでなく、不妊治療の現場がどうなっているのか?ということが、事細かに苦も無く頭に入ってくること。さらに、その時の作者の心情が、痛いほど伝わってきます。
不妊治療で頑張っているのに、全然協力しない夫には、絶対に読んでほしい一冊です。