【妊活体験記】姉の妊娠報告で自己嫌悪におちいった

妊活心理カウンセラーの今井さいこです。

今でこそ妊活についての知識があり、妊活中の女性やご夫婦のカウンセリングをしている私ですが、自分が妊活を始めたころは全くの無知でいろいろと遠回りをしてきました。

妊活のキーワードとなる言葉と共に私の妊活体験記をお伝えし、遠回りをしない妊活をしてもらえたらと思い、体験記を書くことにしました。

今回は「周囲の妊娠報告」です。
悩みもよくききますが、私自身もブラックな自分を知り、とても落ち込んだ過去があります。

そのあたりをざっくばらんにお伝えできたらと思います。

【著者　今井さいこ】
LIB Laboratory　代表
NPOハピマムプロジェクト　理事
高校生の時「環境による心への影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年より女性向けの個人向け心理カウンセリングを開始。自身の妊活経験で「妊活中も、妊活以外の女性としての楽しみを充実させたい」と感じたことから、2013年より妊活女性・ご夫婦向け心理カウンセリングを開始。現在、妊活中のメンタルケアだけでなく、産後女性のメンタルケアも行なっている。

今井さんのブログはこちら

その日は、旦那が仕事から帰ってきても涙を止めることができず、姉への嫉妬、大好きな姉にお祝いを言えない自分への自己嫌悪の気持ちを包み隠さず話しました。

旦那は、否定することも肯定することもなく、ただ話を聞いてくれました。
そうして話を聞いてもらっているうちに、落ち着いた気持ちになり、すっきりとした気持ちになりました。

心に溜めた気持ちをすべて吐き出せた私は、すっかりいつもの私に戻りました。
翌日、姉に連絡をし「おめでとう」と心の底からいうことができました。

もちろん、うらやましい気持ちはありましたが、以前のようなマイナスの感情ではなく、「私も次に続くぞ！」というプラスの感情からでした。

前日に、すべての気持ちを吐き出して本当に良かった。
自分の気持ちに偽るのではなく、思ったことを言葉にしてよかったと思いました。

そして、そんな私をまるごと受け入れてくれた旦那には感謝をしています。
「あるがままの自分」を受け入れることが大事だと実感した出来事でした。

姉の妊娠後、すぐに同僚の妊娠が発覚します。
でも「よかったね」「おめでとう」という気持ちで話を聞くことができました。

あの日以降、周囲の妊娠を妬ましく思ったことはありません。
「うらやましい」と思う気持ちはありますが、前述したようにプラスの感情からの気持ちでした。

プラスの気持ちが芽生えると妊活に対してもプラスのものとして、捉えることができるようになりました。

妊娠した人、子どものいる人がいれば「あやかれるように」と近くによって話を聞いたり、「次は自分の番だ」と思うようになったり、辛さを克服できるようになったのです。

このころから「妊活＝辛いもの」という意識がなくなったように思います。

物事はなんでも、自分の考え方次第でどうとでも捉えることができます。
妊活中に感じる負の感情や考えは、プラスの面の裏返し。
なので、妊活をプラスのものに変えたかったら今ある感情を裏返せばよいのです。

それをどう裏返すか、というのは人それぞれ。
私は旦那に話すことでそれができましたが、誰もが同じようにできるとは限りません。

だから、私はカウンセリングの中でそれぞれに合った方法を見つけて、妊活をプラスのものに変えることができたらいいな、と思って活動をしています。