妊活・妊娠で退職した人は、失業給付をもらえる?
妊活中で、不妊治療に専念するために、今の職場を辞めようと思っている・・・
妊娠したら、この機会に仕事をやめようと思っている・・・
そんな時には、当面の生活資金が心配になりますよね。
でも、再就職先を探している人に対しては、生活を支えるために、国から
「失業給付」が支給されます。
これは、日給の50%~80%にあたる金額を、90日~150日分、受け取ることが出来るというもの。
失業給付は、やむを得ぬ事情で収入が一時的になくなってしまった時に、とても助かる公的制度です。
会社を辞めるきっかけが、
不妊治療であっても、妊娠・出産であっても、この制度は利用できます。
それでは、失業給付について、少し詳しく書いていきたいと思います。
失業給付をもらえるのはどんな人?
ただし、もらえるための条件が2つあります。
- 退職日以前の2年間で、雇用保険に加入して働いていた日が11日以上ある月が、通算して12ヶ月以上ある
- 働く意思と能力があって、職を探している
そのため、会社を辞めたら誰でももらえる・・・というわけではありません。
まず、会社で雇用保険に入っていて、ある程度の日数勤務していた人でないともらえません。
自分が雇用保険に入っているかは、必ず確認しておいてくださいね。
もう一つの条件は、再就職しようと努力していないといけないということ。
定期的にハローワークに行って職探しをしたり、認定を受けに行って、職探しをしていることを証明しないとならないのです。
妊活中の人と妊娠した人では、手続き方法が少し変わる
ところで、職探しをするということは、妊活中なら可能ですが、妊娠期間には無理ですね。
実は、妊娠して出産を控えている人には、特別な措置があるのです。
そこで、妊活中の場合と、妊娠中の場合を分けて、手続きの方法について書いていきたいと思います。
妊活中の人が失業給付を受ける場合
妊活中の人は、一般の人と同じような手続きになります。
まず、会社を辞める時に、「雇用保険被保険者離職票」という書類を受け取ります。
これを持ってハローワークに行って手続きをします。
その後説明会がある他、4週間に一度、必ずハローワークに行って、
「ちゃんと就職活動してしますよ~」
という報告をしないとならないのです。
不妊治療中だからと言って、働く意思がなかったり、職探しをしていなかったりすれば、失業給付は受けられませんので注意して下さいね。
妊娠を期に会社を辞めた人が、失業給付を受ける場合
妊娠してから会社をやめると、ハローワークからは
「今は働けない状態ですね」
という扱いを受けるので、失業給付はもらえません。
その代り、失業給付の受給期間を延長してもらえます。
通常は、失業してから1年以内に、失業給付はもらい終えなければなりません。
でも、妊娠している人の場合は、これから出産し、授乳期間を迎えますから、しばらくの間は働けないですよね。
そこで、出産して授乳期間が終わってから、失業給付を受けて職探しを出来るように、受給期間を最大で4年間まで延長してくれるのです。
手続きとしては以下のようになります。
- まず、離職をしたら、会社を辞める時にもらった「雇用保険被保険者離職票」をもって、ハローワークへ行きます。
そこで、受給期間の延長手続きをしてください。 - そして、出産し授乳期間が終わってひと段落したら、再びハローワークに行きます。
今度は、正式に失業給付を申請します。 - その後は一般の人同じように、説明会に出たり、4週間ごとにハローワークに行きながら、求職活動をすることになります。
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