妊活中なら気をつけたい!年末年始イベントと食事について
年末年始が近づくにつれて多くなってくるのが、忘年会やクリスマスなどのイベント行事。
外で食事をすることも、多くなる季節ではないでしょうか。
今回は、そんなイベントの時に気をつけたい食事のポイントをお伝えしていきます。
【著者:岡田 明子(おかだ あきこ)】
管理栄養士として健康関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演など予防医療分野を中心に幅広く活躍中。
自身の35歳からの妊活、妊娠を通じて「妊娠を望む方の食事サポート」も行い、個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事サポート実績は延べ1万人に及ぶ。
2014年一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、 栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。
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妊活中に気をつけたいイベント時の食事
いつもより豪華なごちそうや美味しいお酒など、食べたり飲んだりする前に思い出していただきたい3つのポイントがあります。
1.野菜から食べる
食後は血糖値が上がるのですが、野菜から食べると食後の血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
急激な血糖値の上昇は脂肪がつきやすくなったり、体にも負担がかかるので、繰り返していると排卵障害を引き起こすこともあります。
宴会やパーティーなどでメニューが決められない時でもできるので、日頃から野菜から食べる習慣をつけておきたいですね。
血糖値の急上昇と妊活に関して、詳しくはこちらをご覧ください。
2.調理法の重複に注意
どの料理にも言えることなのですが、調理法が重ならないようにすると、体にとても優しい食べ方になります。
例えば、煮物が重なると塩分の摂りすぎにつながってしまいます。
野菜に含まれるビタミンは水溶性のものも多く、煮汁に栄養素が流れ出てしまうというデメリットもあります。
かといって、生もの同士、例えば刺身とサラダのような組み合わせだと、どちらも冷菜なのでからだを冷やしてしまう原因にもなります。
揚げ物が重なれば、脂質の摂りすぎになってしまう・・・というように、調理法が重なってしまうとデメリットが出てくる場合がある、ということを覚えておいてください。
前菜が冷菜ばかりの時は、飲み物だけでも温かいものを選べるといいですね。
また、甘いものの重複にも気をつけましょう。
食後のデザートには、無糖の飲み物がベストな選択です。
3.排卵日付近の飲酒は避ける
イベント行事に欠かせないお酒。
妊活中のお酒に関しては「少しだけならOK」、「避けた方が良い」など色々な説があります。
1つだけ覚えておいてほしいのは、日本人はアルコールの分解が苦手な民族であり、血液を通して卵巣や子宮に直接影響が出やすいということ。
かといって、我慢するだけではストレスになってしまうので、排卵日付近は飲まないようにするのがおすすめです。
イベントは、ストレス発散の良い機会でもあります。
例えば「生理がきてしまったから、次頑張ろう!」と少しお酒を楽しんで、気持ちを切り替えるのもいいですよね。
おすすめレシピ わかめ雑炊
イベント事が続いたときに、おすすめのメニューをご紹介します。
材料(1人分)
- ご飯・・・・・150g(中茶碗1杯)
- わかめ(乾燥)・・・・1つまみ
- 卵・・・・・・1個
- ★鶏がらスープの素・・・小さじ1/3
- ★水・・・・・20ml
- ★醤油・・・・少々
- 塩こしょう・・少々
- ねぎ・・・・・5㎝程度
- 白ごま・・・・適宜
作り方
- わかめと★の材料を鍋に入れ、火にかける。卵は溶きほぐし、ねぎは小口切りにしておく。
- 沸いたところにご飯を加え、再沸騰したら卵を回しながら加え、火を止め余熱で卵に火を通す。
- 2を器に盛ったらねぎ、白ごまをふる。
食べすぎたなと思ったときの調整に使えるメニューです。
デトックス効果の高い食物繊維や不足しがちなミネラル、タンパク質が補えます。
わかめの代替えとして、切り昆布やとろろ昆布でもおいしいですよ。
飲みすぎてしまった翌日には、あさりのむき身やしじみをプラスすれば、疲れた肝臓のサポートもしてくれます。
人はストレスを感じると脳の視床下部がストレスに反応し、生殖ホルモンの分泌が滞ります。
ホルモンバランスや生理周期の乱れ、排卵機能の低下などを招いてしまいます。
ストレスをためないためにもイベントを楽しみつつ、体のためにできることはとり入れていきたいですね。