妊活に役立つ牡蠣の魅力

様々な場所で牡蠣漁が解禁され、スーパーなどでも殻付きの牡蠣を見かける機会が多くなってきました。
皆さん、牡蠣が妊活にとっても有効な食材ということをご存知ですか?

今回は、これからどんどん美味しくなる牡蠣のパワーを存分にお伝えしていきます。


スクリーンショット 2015-12-22 20.26.10【著者:岡田 明子(おかだ あきこ)】
管理栄養士として健康関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演など予防医療分野を中心に幅広く活躍中。
自身の35歳からの妊活、妊娠を通じて「妊娠を望む方の食事サポート」も行い、個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事サポート実績は延べ1万人に及ぶ。
2014年一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、 栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。


牡蠣に豊富な栄養素「亜鉛」

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牡蠣には亜鉛が群を抜いて多く含まれています。

日本人の食事摂取基準(2015版)で、亜鉛は、男性なら10mg/日、女性は8mg/日が推奨量とされています。
牡蠣はむき身4つで、1日に必要な亜鉛がとれてしまいます。
これほど亜鉛の含有量の多い食材は他にありません。

亜鉛は、体内で100種類を超える酵素の手助けをしたり、細胞の生成や成長を促したりしています。
また、味を感じる細胞をつくっているので、不足すると味覚異常を起こすことがあります。

若い世代の食事をとらない過度なダイエットによって、亜鉛が不足するケースも多くなってきていると言われています。

亜鉛はたんぱく質の合成もサポートしているので、肌のかさつきや爪の斑点、髪が弱ってきたなど思い当たる方は亜鉛不足の可能性があります。





 

妊活と亜鉛のつながりとは?

亜鉛は「セックスミネラル」といわれていて、性的な機能にも深くかかわっています。

男性でいうと精子や男性ホルモンの生成、精子の運動率をあげるなどの働きがあります。
女性にとっても亜鉛は大切な栄養素。
胎児の細胞分裂をサポートする働きがあるので、妊娠後胎児が成長するのに欠かせません。

この細胞分裂は受精直後から始まるので、妊娠が分かってからとるのではなく、妊娠前からしっかりと亜鉛をとっておくことが大切です。

赤ちゃんが最初に飲む母乳(初乳)にも亜鉛がたくさん含まれるので、妊娠中、授乳中は必要量が高まっています。(推奨量は+2~3mg)

子どもが欲しいと考える方なら男女問わず、しっかりとって欲しい栄養素なので、意識してとるようにしましょう。

牡蠣が苦手の方におすすめの食材

とはいえ牡蠣は苦手という方もいらっしゃると思います。
牡蠣以外にも亜鉛を含む食材は色々ありますが、牡蠣のように含有量が多いわけではないので、毎日意識してとることが大切です。

中でもおすすめの食材を5つご紹介します。

豚レバー100g(7mg)、うなぎ100g(2.7mg)、牛肉赤身100g(5.6mg)、納豆1パック(1.0mg)、カニ缶1缶(2.3mg)

赤身のお肉や豆類、乳製品には比較的多く含まれているので、これらの食材がとれているかどうかも確認できるといいですね。

おすすめレシピ

牡蠣のパン粉焼き

材料(1人分)
  • 牡蠣・・・・・2個
  • パン粉・・・大さじ2
  • 粉チーズ・・・・小さじ2
  • オリーブオイル・・・小さじ2
  • 塩、こしょう・・・少々
  • パセリorバジル粉・・・お好みで

作り方

  1. 牡蠣は殻から一度はずして洗い、水気をキッチンペーパーで拭き取って殻に戻す。
  2. 牡蠣以外の材料を合わせ、牡蠣の身にかぶせるようにのせる。
  3. オーブントースターや魚焼きグリルで2~3分焼く。

※旬の牡蠣は生でも美味しいのですが、妊娠中や授乳中は食中毒に気をつけたいので、加熱して食べるのがおすすめです。

牛肉と水菜のサラダ

材料(2人分)
  • 牛肉薄切り・・・・200g
  • 水菜・・・・2把
  • 玉ねぎ・・・1/4個

【ドレッシング】

  • 醤油・・・大さじ1
  • レモン汁・・・大さじ1
  • オリーブオイル・・・小さじ2
  • 塩、こしょう・・・少々

作り方

  1. 水菜はざく切り、玉ねぎは薄くスライスして水にさらしてからよく水気を切っておく。
  2. 牛肉は食べやすい大きさに切って塩こしょうをし、炒める。
  3. ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、2を熱いうちに加えて和える。
  4. 3に1を加えよく混ぜ合わせる。

亜鉛はビタミンと一緒にとることで吸収率が高まります。
水菜やレモンはビタミンCが豊富。
亜鉛を含む食材は、野菜や果物を組み合わせてとることがおすすめです。


牡蠣も今では缶詰やオイル漬けなど、加工品も多くあり、年中楽しめる食材になりました。
自分の好きな食べ方を見つけて、とり入れれば、きっと妊活の力になってくれますよ。

ぜひパートナーと一緒に牡蠣メニューを楽しんでくださいね。

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