秋から始める冷え対策とビタミンE
いよいよ秋本番!
寒さを感じるにはまだ早い季節ですが、冬に向けた冷え対策は秋から行うのがおすすめなんです。
今回は、秋から始める冷え対策と「妊娠のビタミン」とも呼ばれるビタミンEについてご紹介します。
【著者:岡田 明子(おかだ あきこ)】
管理栄養士として健康関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演など予防医療分野を中心に幅広く活躍中。
自身の35歳からの妊活、妊娠を通じて「妊娠を望む方の食事サポート」も行い、個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事サポート実績は延べ1万人に及ぶ。
2014年一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、 栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。
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冷え対策は秋から!
秋は真冬よりも冷えやすいとも言われます。
その理由は、この時期の体はまだ夏の傾向が残っているので、「冷える」という感覚が鈍っているからです。
実際には冷えていても、からだが「冷え」と感じていないという訳です。
寒いと感じる前に、今から習慣にしておくことで、いざ冬になった時に特別な対策をしなくてもよくなり、気持ちにゆとりも生まれますよね。
秋におすすめ3つの冷え対策
冬を迎える前に習慣にしておきたいことを3つ挙げてみました。いくつできていますか?
湯船に浸かる
もうすでにやっています!という声も聞こえてきそうですが、お風呂に入ってからすぐ寝てしまっていませんか?
その方が冷えないからと思いがちですが、からだが必要以上に温かいまま眠りについてしまうと、いつも以上に汗をかいてしまいます。
秋は明け方気温が下がってくるので、知らず知らずのうちに汗が冷えてからだを冷やしてしまいます。
就寝の1時間前には入浴をすましておきましょう。
体を動かす
スポーツの秋と呼ばれるほど、体を動かすのに良い気候ですよね。
体を動かすと筋肉がついていき、この全身の筋肉が体を温める熱をつくっています。
今の時期から筋肉を蓄えておくと、生み出される熱が多くなるので、冷えを防ぐことができます。
運動というとハードルが高いですが、毎日の通勤で階段を使うようにしたり、歯磨きや髪の毛を乾かしている間にスクワットするなど、ながら運動でもOKですよ。
血行を良くする食材を摂る
根菜類はからだを温める働きがあります。
特に今が旬の人参、ごぼう、蓮根は栄養もたっぷり摂れるのでおすすめです。
またビタミンEが豊富な食材も血行をよくし、からだを温めます。
かぼちゃ、ナッツ、サーモンがビタミンEを豊富に含む代表格なので、ぜひ積極的にとり入れていきましょう。
他にもアボカドやツナなどにも多く含まれています。
ビタミンEとは
ビタミンEは血行を良くするだけではなく、活性酸素を除去し、私たちの体を守ってくれる、抗酸化ビタミンの1つです。
化学名はトコフェロール(Tocopherol)ギリシャ語でTocosは「子どもを生む」、pheroは「力を与える」という意味があります。
その名のとおり、不妊治療や初期の流産防止に病院で処方されることもあるほどです。
ホルモン分泌を調整したり、男性の精子の数や質をあげたりと、赤ちゃんを迎えるために欠かせないものなので、ご自身だけではなくパートナーもしっかり摂りたいビタミンです。
おすすめレシピ かぼちゃとツナのサラダ
材料(作りやすい分量)
- かぼちゃ・・・・・1/4個
- ツナ缶・・・1缶
- マヨネーズ・・・・大さじ1
- プレーンヨーグルト・・・大さじ1
- 塩、こしょう・・・少々
作り方
- かぼちゃは種を取って8等分くらいに切って耐熱容器に入れ、ラップをし電子レンジ(600W)で3分程度、柔らかくなるまで加熱する。
ツナは軽く油を切っておく。 - かぼちゃが熱いうちにフォークでつぶし、ツナ、マヨネーズ、ヨーグルトを加えて混ぜる。
- 塩こしょうで味を調える。
お惣菜や残ったかぼちゃの煮物でも作れます。(その際塩はなし、マヨネーズも調整して下さい。)
ビタミンEは抗酸化ビタミンの仲間であるビタミンCや、ビタミンA、脂質を一緒に摂るとより効力を発揮します。
サラダのトッピングとして葉物野と一緒に食べるのがおすすめです。
冷えと妊活はとても深い関係にあります。
冬になって慌てなくてもいいように、今できることから始めて、冷えに強い体をつくっていきましょう。