春野菜で妊活 〜おすすめの春野菜ベスト5〜
春は、冬にためこんだ老廃物を排出するのに、とても良い時期です。また体も心も前向きに活動しやすい時期でもあるので妊活にも良い影響がありそうですね。
春に旬を迎える「春野菜」は、実は妊活にも役立つ食材が多いのが特徴!
とても栄養価が高いので是非とり入れて欲しい食材です。そこで今回は妊活におすすめの「春野菜」をご紹介いたします。
【著者:岡田 明子(おかだ あきこ)】
管理栄養士として健康関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演など予防医療分野を中心に幅広く活躍中。
自身の35歳からの妊活、妊娠を通じて「妊娠を望む方の食事サポート」も行い、個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事サポート実績は延べ1万人に及ぶ。
2014年一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、 栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。
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おすすめの春野菜 ベスト5
1. 菜の花
菜の花は、カロテン、カルシウムなど栄養が豊富な野菜ですが、中でも妊活中には是非意識して欲しい「葉酸」を多く含みます。
成人女性の1日の葉酸の推奨量は240μgですが、菜の花を1束(100g)とればこの推奨量を満たすことができます。
菜の花は1束(100g)で340μgの葉酸が含まれています。
ソテーにしたりお浸しにしたりと、この時期にしか出回らない野菜なので是非活用していきましょう。
2. せり
春の七草としても知られる「せり」は鉄を多く含む食材です。
1束(100g)で鉄1.6mgを含みます。
鉄は赤ちゃんができると大量に必要になるので、妊活中から「鉄貯金」をしておくことで、妊娠中の貧血予防にも役立ちます。
野菜に含まれる鉄は吸収率が悪いので、ビタミンCと合わせると鉄の吸収が高まります。
トマトとサラダにしたり、レモンのドレッシングで和えたりとビタミンCを含む食材と組み合わせて調理するのがおすすめです。
3. スプラウト(新芽野菜)
ブロッコリーやラディッシュなど様々なスプラウト(新芽)をスーパーでも見かけるようになりました。
スプラウトはフィトケミカル(抗酸化物質)を多く含むので、サビない体作りには必須です。
根の部分を取り除けば、サラダにしたりスープに入れたりと包丁なしでも調理でき、クセのない野菜なので様々な料理に活用できます。
4. 新玉ねぎ
新玉ねぎは、一般的な玉ねぎに比べて辛味が少ないので、サラダなどの生食がおすすめです。
生食で食べることで、水や熱に弱い「硫化アリル」を余すことなく摂り入れることができます。
硫化アリルは、抗酸化や血流をよくしてくれるのに役立ちますので、冷えが気になる方は是非積極的に摂り入れて欲しい食材です。
ビタミンB1を多く含む豚肉と合わせると疲労回復や不眠の解消にもつながります。
5. アスパラガス
アスパラガスに含まれるアミノ酸の1種の「アスパラギン酸」は、新陳代謝を活発にし、疲労回復や体力増進にも役立ちます。
毎日の忙しい生活で、疲れがたまっている方には是非活用して欲しい野菜です。
炒め物やスープ、お浸しなど様々な料理に活用できます。
その他
新じゃがいも、新ごぼう、新人参、春キャベツなど春野菜は柔らかいものが多いのが特徴です。
サッと火にかけるだけで調理が済むので、忙しい中で妊活に取り組んでいる方には、調理の時短にもつながるのも嬉しいポイントです。
菜の花のアンチョビソテー
今回は、春野菜の中でも「葉酸」を多く含む「菜の花」を活用した簡単レシピをご紹介いたします。
材料(2人分)
- 菜の花・・・1束
- にんにく・・・1片
- アンチョビペースト・・・小さじ1
- 塩、こしょう・・・各少々
- オリーブオイル・・・大さじ1
作り方
- 菜の花を食べやすい長さに切る。にんにくは薄切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを入れ香りが出たら
菜の花とアンチョビペーストを入れ、フタをして2分蒸し焼きにする。 - 軽く混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調えたら出来上がり。
葉酸は、熱に弱い栄養素なので、スープにして汁ごといただくか、サッと火に通して調理することがポイントです。
妊活向けの栄養素が詰まった「春野菜」を是非活用してみてくださいね!