妊娠初期に気をつけること

このページでは、妊娠初期に気をつけておきたいことをまとめています。

>>目次

1. 妊娠の兆候に気をつけて!

Fotolia_61829911_XS2. 妊娠初期のスケジュールで気をつけること
– 妊娠検査薬でチェック
– 妊娠確定のために産婦人科へ
– 産婦人科の選び方
– 区市町村の役所に行って、母子健康手帳をもらう
– 妊婦健診を受ける
– 会社への妊娠報告
– 保育園さがしは早いうちが得策!

3. 妊娠初期の症状で気をつけること
– 出血
– おりもの
– 肌荒れ
– 便秘
– つわり
– 腰痛

4. 妊娠初期の流産・切迫流産に関して気をつけること
– 流産と切迫流産の違い
– 流産・切迫流産の兆候は?
– 35歳以上の妊娠では、流産・切迫流産のリスクが高い

5. 妊娠初期の日常生活で気をつけること
Fotolia_45811521_XS – 運動に関して
– 体重コントロールと食べ物について
– 妊娠中の薬の服用で気をつけること
– 旅行や温泉は大丈夫?
– 妊娠初期のセックスは控えるべき?
– 妊娠初期のお酒やタバコはどうしたら良い?
– 猫を飼っている人は、トキソプラズマ症に注意して
– 服装は、体を冷やさないことを考えて!
– 妊娠初期なら、自転車は乗って良い?
– 妊娠初期は、イライラしやすい時期かも・・・
– 妊娠初期の眠気やだるさは、どうやったら乗り切れる?





妊娠の兆候に気をつけて!

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妊娠したかな?って思ってから妊娠が確定するまでは、とてもドキドキするもの。
特に、妊活を経て「子供を授かったかも?」と思った時の気持は、不安と期待が入り混じった何とも言えない気持ちですよね。

妊娠すると、女性ホルモンのうち「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が盛んに分泌されるので、ずっと高温期が続きます。
それで、次のような、様々な兆候があります。

まず、基礎体温があがりますから、微熱が出たように感じたり、体が熱っぽいなと思う場合があります。
風邪っぽい症状だと思って病院に行ったら、「妊娠してますね」って言われたという話もよく聞きます。

また、そのせいで、1日中眠気が取れないとか、だるいと感じるとか、めまい・頭痛を訴えるケースもあります。
おりものの量が増えることもありますね。

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妊娠初期のスケジュールで気をつけること

妊娠検査薬でチェック

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妊娠の兆候が見えたら、まずは、市販の妊娠検査薬で妊娠判定をします。
妊娠検査薬は、月経周期が28日の人であれば、妊娠4週目くらいから反応するように作られています。
そのため、生理予定日の5日後くらいを目途にチェックするのが良いですね。

ただし、妊娠週数は、月経周期を28日と仮定して、生理開始日を0日目として数えます。
そのため、妊娠週気が28日よりも長かったり、短かったりすれば、妊娠判定が可能になる時期も若干ズレます。

また、排卵日が遅れることで、妊娠判定の時期がズレる場合もあります。

妊娠確定のために産婦人科へ

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妊娠検査薬で陽性反応が出たら、正確な診断をしてもらうために、産婦人科に行きます。
時期は、前回の生理開始日から数えて5~6週目、つまり妊娠5週目か6週目が良いです。

この時に胎嚢が見えれば、先生より妊娠が確定されます。
その後、妊娠7週目以降で胎児の心拍が確認されれば、早期流産が多い時期を乗り越えたことになります。

なお、分娩予定が決まるのは、妊娠8~10週(妊娠3ヶ月)、胎盤が完成するのが妊娠15週目~16週目頃になります。

産婦人科の選び方について

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妊娠判定の検診は、まずは家の近くで受けるのがお勧めです。

初診を受けた産婦人科で出産しないとならないということはありません。
初診後、いつでも産婦人科は変更できますから、あまり固く考えず、とりあえずは妊娠判定を早くするのがベターです。

ただし、35歳以上の妊娠の場合は、最初から総合病院・大学病院を選ぶのも方法。
帝王切開や切迫早産、妊娠合併症などにすぐに対応できるよう、設備の整った総合病院・大学病院でないと、対応が難しいケースが多いからです。

区市町村の役所に行って、母子健康手帳をもらう

母子手帳

妊娠7週目以降に心拍が確認されると、医師から、「次回の健診までに母子手帳をもらってきて下さいね。」と指示されます。

そうしたら、住んでいる区市町村の役所に行って、「妊娠届」を提出します。
遅くとも妊娠11週目(3ヶ月の最後)までには行ってください。

妊婦健診を受ける

母子手帳をもらうと、その後、2週間~4週間に一度、妊婦健診を受けることになります。

妊婦健診は、母親と胎児に異常がないか見つけるためのものなので、とても大切なものです。
特に高齢出産となってしまう35歳以上のケースでは、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、流早産などの妊娠時のリスクが高くなりますから、欠かすことが出来ません。

妊婦健診は健康保険が効かないです。
そこで、多くの自治体では妊婦健診の助成制度があって、母子手帳と一緒に「妊婦健康診査受診票」が渡されます。
産婦人科での妊婦健診の時に、この「妊婦健康診査受診票」を持っていくと無料で受けられる仕組みになっている自治体も多いですね。

会社への妊娠報告

Businessman talking while watching the documents

仕事を持っている女性は、妊娠が安定してくる妊娠12週目以降に、職場への報告をするのが良いです。
この時期になれば、染色体異常が原因の早期流産の可能性が無くなるからです。

特に35歳以上で妊娠をした場合は、加齢による卵子の染色体異常の確率が上がります。
早期流産のリスクが高いですから、職場への報告は慎重に。

また、仕事は続けるにしても、妊娠初期の無理は禁物です。
切迫流産や後期流産に注意しないとなりません。

保育園さがしは早いうちが得策!

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仕事を持っていて、育児休暇が終わってすぐに働く予定、もしくは、育児休暇を1年未満で切り上げて働く予定であれば、保育園(保育所)の確保は急務です。

地域によっては、1歳児クラス・0歳児クラスは定員が少なくて入りにくくなっています。
産休に入ってからでは間に合わないケースもありますから、少しでも早めに動くのがベターです。

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妊娠初期の症状で気をつけること

出血

Hemorrhoids

妊娠初期の出血は、少量であっても決して軽く考えないでください。
全く気にしなくても良い場合もある一方で、重大なトラブル・・・例えば、子宮外妊娠や流産の兆候の場合もあって、その判断は医師にしかできないからです。

出血があると、おりものが茶色くなったり、下着に、おりものに混ざったピンク色の出血がつく場合があります。
受精卵が子宮内膜に着床する時の出血や、胎盤完成までに起こる出血の場合であれば問題なのですが、何日も続いたり、色やにおいがいつもと違う場合は、必ず受診をした方が良いですね。

おりもの

妊娠初期は、おりものの変化にナーバスになってませんか?
妊婦検診は毎日あるわけではないですから、ちょっと気になったことがすぐに産院に聞けなくてイライラしてしまう人もいるかもしれませんね。

でも、おりものの変化は、色だけなら気にしなくても良いことも多いです。

大切なのは、ニオイとかゆみ・痛みを伴うかどうか。
この場合、おりものの変化が感染症のサインの場合もあるので、注意が必要です。

次の記事では、妊娠初期のおりものの色やニオイで、気をつけるポイントをまとめてみました。

肌荒れ

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一般的に、妊娠初期は、肌荒れになりやすいです。
これは、妊娠初期に黄体ホルモン(プロゲステロン)が盛んに分泌されるからです。
そのため、中期になると治まるケースが多いです。

とは言え、シミができやすい、色素沈着しやすいなどの症状は不快なもの。
化粧品、日焼け止めなどは低刺激のものを選んだ方が良いかもしれません。

便秘

stomach pain

妊娠初期は便秘にもなりやすいですね。
これは、ホルモンの影響で、腸の蠕動(ぜんどう)運動が鈍くなるからです。

市販の便秘薬の中には、刺激の強いものもあるので、必ず産婦人科に相談してから使用して下さい。
また、便秘になることで、痔を併発してしまうこともあります。

つわり

OL C

妊娠初期の症状の中でも、もっとも辛いのが「つわり」ではないでしょうか。

つわりは、妊娠5週目~14週頃になって、特に妊娠8週目~11週目(妊娠3ヶ月)がピークになります。
ただし、つわりの時期や程度には個人差があります。

一般的には、食欲がなくなって、食事が喉を通らなることが多いです。
こんな時には、無理をせず、脱水症状を防ぐために水分だけは取るようにして下さい。

食べられなくても赤ちゃんは育ちますから、その点は安心できますよ。

ただ、水も飲めないほどつわりが悪化した場合は、「妊娠悪阻(おそ)」と呼ばれる症状ですから、医師に診てもらった方が良いです

腰痛

スクリーンショット 2015-12-05 01.29.15妊娠中の腰痛は、ママのお腹や乳房が大きくなる妊娠中期以降と思っているママも多いかも。

でも、実はホルモンの影響で骨盤の関節が緩むことため、妊娠初期から腰痛になることもあるのです。

次の記事では、妊娠中の腰痛を改善するために、日常生活から気をつけたほうが良いことをまとめています。

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妊娠初期の流産・切迫流産に関して気をつけること

流産と切迫流産の違い

流産というのは、妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうこと。

また、切迫流産と言うのは、流産になりそうになっている状態のことです。
切迫早産の場合は、正常な妊娠に戻る可能性はあります。

流産・切迫流産の兆候は?

妊娠22週目未満で、出血・下腹部の張り・痛みなどがあった場合は、流産や切迫流産の兆候である可能性があります。
こういった兆候があれば、必ず受信をするようにして下さい。
切迫早産なら、安静にすることで助かることもあります。

35歳以上の妊娠では、流産・切迫流産のリスクが高い

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流産も切迫流産も35歳以上になると確率が高くなると言われています。

これは、35歳以上になると卵子が染色体異常になる確率が高まるからです。
流産の中でも、妊娠11週目(妊娠3ヶ月)までの流産は「早期流産」と呼ばれていて、その原因のほとんどが、染色体異常が原因と言われています。

これに対して、妊娠12週~22週未満の流産を「後期流産」と言って、その原因の多くは母親にあると言われています。

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妊娠初期の日常生活で気をつけること

運動に関して

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「マタニティーエクササイズ」「妊婦体操」など聞いたことがあるかもしれませんね。
ただ、妊娠初期の運動は慎重に。

基本的に、マタニティーエクササイズは、妊娠5ヶ月以降の安定期に入ってから行うものです。
妊娠初期の運動は、医師に相談しながら、慎重に行いましょう。

体重コントロールと食べ物について

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妊娠初期から、体重コントロールと食事の管理は、本当に大切です。

特に35歳以上の妊娠の場合、体重の増えすぎや食事の内容が、流産や早産、さらに妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった病気のリスクを高めることがあります。
適切な体重増加のためには、3食規則正しく食べること、栄養素をバランスよく取ること、さらに外食・ファストフードを避けることなどがとても重要です。

また、葉酸サプリのように、妊娠初期には必ず飲むように厚生労働省から通達が出ている物もあります。

妊娠中の薬の服用で気をつけること

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妊娠初期は、市販の薬は問題ないことが多いですね。

妊娠に気づかないで風邪薬や花粉症の薬を飲んでしまうと、ちょっと不安になってしまうこともあるかもしれません。
特に、薬のパッケージに、「妊娠している人は医師に相談を・・」なんて書いてあると怖くなりますよね。
でも、これはあくまでも注意喚起。
問題無い場合の方が多いようです。

ただし、薬の服用は、「自己判断しないで医師に相談」が基本。
妊娠2ヶ月目は胎児への影響が心配されるケースもあるので、注意が必要です。

旅行や温泉は大丈夫?

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妊娠初期は、まだ妊娠が安定していません。
旅行に行く場合は、医師に相談しましょう。

もし行くことになっても、ゆったりした日程で計画を立てて、無理しないようにすることが大事ですね。

温泉に関しては、肌が敏感になっているので刺激の強いお湯には注意して下さい。
硫黄泉や酸性のお湯は、肌への刺激が強いです。

妊娠初期のセックスは控えるべき?

妊娠初期は体が安定しないので、 安定期に入る妊娠5ヶ月以降までは、セックスを控えるのがベターです。

セックスするにしても、お腹の圧迫を避けること、時間を短めにするなどの配慮はして下さい。

また、体液中の雑菌に感染することで、流産になるリスクはとても大きいです。
ですから、セックスの時には必ずコンドームをつけるようにして下さいね。

妊娠初期のお酒やタバコはどうしたら良い?

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お酒は、ほどほどにたしなむ程度なら構わないのですが、赤ちゃんの脳・神経の発達に影響することがあります。
泥酔するほど飲むのは、絶対に避けましょう。

また、タバコは絶対にやめて下さい。
家族全員で禁煙することが大切です。

タバコのニコチンは、血管を収縮をさせる作用があって、赤ちゃんに十分な酸素が行き渡らなくなる可能性があります。
また、胎盤機能が低下することで、胎児の発育に悪影響が出てしまうこともあります。

自分が吸っていなくても、夫の副流煙も同じこと。
タバコによる発育不全は本当に怖いので、家族全員で禁煙することがとても大切です。

猫を飼っている人は、トキソプラズマ症に注意して

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妊娠して、猫を飼っている人は、「トキソプラズマ症」に注意をして下さい。
妊娠初期にトキソプラズマ症に感染すると、流産する可能性があります。

ただし、猫の糞尿を手で触るなどをしなければ予防は出来ますから、猫との同居は可能。
そこで、トキソプラズマ症について、詳しい説明を書いてみました。

服装は、体を冷やさないことを考えて!

服装は、体を冷やさないようにすることが大切です。
子宮周りの血流を良くして、赤ちゃんに酸素や栄養分をしっかりと送るためにも、下半身を中心に温めて、血流を良くしましょう。

そのためには、下半身を締め付けない服を選ぶことが大切。スキニーパンツは避けた方が無難です。
靴もローヒールのものを中心に。
ハイヒールは下半身に負担がかかって、血行不良の原因を作ってしまいます。

妊娠初期なら、自転車は乗って良い?

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自転車に乗るのは、なるべく避けましょう。

確かに、まだお腹のふくらみは目立っていないかもしれません。
でも、妊娠初期は、ホルモンの影響で、集中力が落ちたり、反射神経が鈍くなったりしがち。
妊娠4ヶ月くらいになって少しお腹が大きくなってくると、バランスを崩しやすいので注意して下さいね。

妊娠初期は、イライラしやすい時期かも・・・

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妊娠初期には、つわりがあったり、出血が気になったり、メンタルが辛くなりやすい時期です。

そんな時に、夫が家事に非協力的だったり、無神経な発言をしたりすると、「どうして私ばかり・・・」という気持ちになってしまいますよね。

なので、妊娠初期は気分転換が大切。
友人や、実家のお母さんなど、話し相手になってくれる人とたくさん話す、気分転換に外に出る、家事をやらない日を作るなど、上手にストレス解消をしていきましょう。

妊娠初期の眠気やだるさは、どうやったら乗り切れる?

Fotolia_61934431_XS妊娠初期には、眠気やだるさに悩まされるママも多いはず。
でも、これは黄体ホルモンの影響で起こることなので、防ぎようがありません。

次の記事では、妊娠初期の眠気をどのように乗り切ったら良いか?について書いてみました。

葉酸をしっかり摂りましょう

Fotolia_62919164_XS妊娠がわかったら葉酸をしっかりと摂るようにしましょう。

葉酸は、お腹の赤ちゃんの先天性異常の一つ「神経管閉鎖障害」を防いだり、高齢出産でリスクが高くなる「妊娠高血圧症候群」を予防する効果があると言われている栄養素です。

日々の食事の中で、葉酸を摂ることととともに、サプリでの葉酸摂取も大切になります。

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高齢出産ナビに投稿して頂いた妊娠初期の体験談はこちら


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