妊娠初期のつわりを乗り切る方法は?
妊娠初期に多くのママが経験するのが、つわり。
つわりは、個人差があって、軽い人もいればかなり辛い思いをする人もいます。
また、妊娠初期は、初めてのことが重なってストレスもたまりやすい時期。
そんな時に体調も悪くなったら、メンタル面も辛くなりますね。
この記事ではつわりについての基礎知識と、対処法についてまとめていきます。
よかったら参考にしてくださいね。
なお、つわりの体験談を読みたい人は、こちらをクリックして下さい。
つわりの原因は?
つわりの原因には諸説あって、まだはっきりと解明されていません。
一般的なのは、妊娠すると盛んに分泌される”hCG”(絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの影響だという説。
他にも、ママの体が、赤ちゃんを異物とみなして一種のアレルギー反応を起こしているという説や、精神的なストレスを原因とする説などもあります。
つわりの時期は、いつからいつまで?
つわりの時期は個人差があります。
早い人は妊娠2ヶ月目(妊娠4〜7週)から始まります。
つわりのピークは妊娠3ヶ月目(妊娠8〜11週)で、この時期はママがメンタル面でも辛くなる時期と重なりやすいので周囲のケアも必要。
そして、妊娠4ヶ月目にあたる妊娠16週までには、ほとんどの人が終わります。
まれですが、出産直前まで続くケースもあります。
つわりの症状は?
胸のムカつきや吐き気
つわりの症状は、胸のムカつきや吐き気が代表的な症状ですね。
食事の時だけに胸のムカつきを覚える人、食事をしてもしなくても吐き気がする人、においに敏感になって食品売り場に近づけなくなる人など、その症状は様々です。
また、空腹時とか、朝起きた時など特定の時間帯にだけ気分が悪くなる場合もあれば、時間帯は関係なく嘔吐を繰り返すケースなどもあります。
食べつわり
特徴的なつわりとしては「食べつわり」があります。
通常は「つわり=食べられなくなる」なのですが、食べつわりの場合は、何かを口に入れていないと吐き気がしてしまいます。
程度は人によって様々で、特定の食べ物を常時食べていないと気持ちが悪くなってしまうケースや、食べ物の種類は関係なく常時何かを口にいれていないと胸がムカつくケースなどもあります。
倦怠感や気持ちの落ち込みが激しくなる人も
つわりでは、人によって倦怠感を訴える人もいます。
日中でも、とても眠くなって、いつもウトウトとしてしまう人、頭痛が辛い人、疲れやすくなる人などもいます。
また、精神的に落ち込んでしまう人もいて、このケースは注意が必要。
妊娠初期は、今までにないことを色々経験するのと同時に、「何で私ばかり・・・」と孤独感に悩まされる時期でもあります。
こんな時、ママは周りの人に自分の気持ちを聞いてもらうのが一番ですね。
パパは、ママの気持ちに寄り添って話を聞いたり、自分から家事をしたりして、しっかりとサポートしてください。
つわりは多くのママが経験。食べなくても赤ちゃんは育つし、自然と治るものです
つわりには様々な症状がありますが、必要以上に神経質になる必要がないトラブルのひとつ。
つわりの時期に食事を満足に摂れなくても、赤ちゃんはまだ小さいので、しっかりと育ちます。
また、時期がくれば、自然に治ります。
よほど深刻なケースでない限りは、赤ちゃんに影響することはありません。
一般に、「つわりは5〜8割のママが経験する」と言われているようですね。
つわりには、高齢出産ならではの特徴はあるの?
つわりは、高齢出産だからと言って、特別な症状などが出ることはありません。
ただ、年齢とともに体力が落ちてきている人には、体力的に堪えるかもしれないです。
でも、いずれ治るものですし、年齢によって症状が酷くなることは無いですから、対処の仕方は若いママたちと同じで構いません。
つわりが悪化した状態を「妊娠悪阻」と言います
悪阻とは?赤ちゃんへの影響は?
ところで、つわりが悪化して、ママと赤ちゃんに深刻な影響が出ることはないのでしょうか?
実は、つわりも酷くなりすぎると、ごく稀に治療や入院が必要な場合があるのです。
これを「悪阻」「妊娠悪阻」と呼びます。
ママが脱水症状になったり、赤ちゃんが低体重になってしまうことがごく稀にありますので、悪阻については、産院で治療を受ける必要があります。
悪阻の症状
では、「悪阻」というのはどんな症状でしょうか?
悪阻は、つわりが酷くなり、水を受け付けず脱水症状になったり、何も食べられないで栄養障害を起こしたりする症状をさします。
その結果、体重が極端に落ちたり、トイレに行っても尿が出なくなったりすることがあります。
特に、数日の間に、体重が5%以上減少した場合は注意が必要です。
悪阻になったら、病院ではどんな対処をする?
症状が「つわり」か「悪阻」かは、自分で判断はできません。
なので、つわりがあまりにもひどい場合は、必ず産院に相談しましょう。
産院では、尿検査で「ケトン体」という物質のの反応を調べます。
「ケトン体」は、低栄養・脱水症状が続くと検出される物質です。
尿検査でケトン体の反応が出れば、悪阻と判断され、治療が必要になります。
治療では、点滴での栄養補給が行われます。
症状が悪化している場合は、稀に入院になることもあるようですね。
つわりの対策は?
つわりの時の食べ物は?
つわりの時は、気分が悪くなって、食事を満足に取れないママも多いと思います。
でも、食べなくても赤ちゃんにはほとんど影響ありません。
食べなくても大丈夫・・・と言われても、ちょっと信じられないママもいるかもしれませんね。
でも、妊娠初期は、まだ赤ちゃんは小さいです。
ママの体に蓄えられた栄養素を使えば、赤ちゃんは十分に成長はできるのです。
妊娠初期の便秘予防に、野菜・根菜類は食べたいところですが、けっして無理はしなくて大丈夫。
飲み物や食べのものに、オリゴ糖などの腸内環境を整えるものを混ぜて摂取するだけでも良いと思います。
また、妊娠3ヶ月までは、胎児の奇形防止のために葉酸サプリを摂取することが、厚生労働省から推奨されています。
葉酸は食事で摂るのも良いのですが、つわりの間は、無理がないようにサプリを賢く利用しましょう。
つわりの期間の食事の仕方
つわりの時の食事では、
食べたい時に、食べられる分だけ
というのが基本。
食べたくない時には食べないというスタンスで問題ありません。
例えば、空腹時に吐気がするタイプのつわりでは、少しずつ何回かに分けて食べるのもOK。
また、朝起きがけに吐き気がする場合は、枕元にクッキーやキャンディーなど置いておくのも良いですね。
朝のムカつきは、血糖値が低くなっていることが原因の場合もあるので、糖分を摂取して血糖値を上げるとスッキリすることもあります。
つわりとストレス
つわりでは、倦怠感や気分の落ち込みを自覚するママも多いです。
そこで、積極的に精神面のコントロールをするようにするのがベター。
しっかり休むことや、好きなことをしてリフレッシュをする、友人や母親に話を聞いてもらうなどの工夫も必要です。
ハーブやアロマなどを利用して、リラックスする時間を持つのも良いですね。
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