妊娠後期に気をつけること
出産が近づいてくるこの時期、不安、ワクワク、ただ忙しくて疲れてしまう・・・人によって感じ方は色々。
ただ、間違いなく、出産という初めての体験に向けて、色々な情報が欲しくなる時期ですね。
この記事では、妊娠後期に必要な情報をまとめてみました。
なお、妊娠中期の体験記を読みたい人は、以下の記事をどうぞ!
スケジュール
妊娠後期は出産間近なので、計画的に行動していないと、直前でアタフタふすことになります。
出産までの道程をあらかじめ見通しておいて、前もって少しずつ準備するのがベターです。
名前を考え始める
出産が近づいていますから、そろそろ赤ちゃんの名前を考え始めましょう。
赤ちゃんが生まれてから考えても良いですが、生後14日以内には出生届を出さないとならないので、それまでには決められるようにしましょう。
入院・出産用品を準備
妊娠後期になったら、いつ入院になっても大丈夫なようにしておくのが基本。
早産・切迫早産、妊娠合併症などで緊急入院することになっても大丈夫なように、妊娠8ヶ月目からは入院準備・出産準備をしておいて下さい。
特に、35歳以上で妊娠した場合は、これらのリスクが高いです。
入院してしまうと、出産までそのままということもあり得ますから、体調の良い時に、少しずつ出産準備も始めましょう。
育児用品を用意し始める
育児用品はまだまだ早い・・・なんて、思わないでください。
予定日近くになると、バタバタして買い忘れてしまうケースもあります。
思いがけない緊急入院や、出産が早まっても大丈夫なようにしておきましょう。
産後すぐは、ママが買い物に出られません。
育児で、買い物の時間は取れなくなります。
産前休暇
仕事を持っているママは、妊娠34週(妊娠9か月目)から産前休暇に入ることになります。
この時期まで、仕事でお産の準備がし切れていなかったママには、最後のチャンス。
お産入院の準備の他、保育園・保育所のリサーチや手続き、保険の見直しなど、出来ることはやってしまいましょう。
ただし、あくまでも体調優先です。
出産を期に退職したままは、失業給付金の手続きを!
出産を期に退職したママは、「失業給付金の受給期間延長手続き」というのをやってしまいましょう。
失業給付金は、職を失って「仕事を探している人」に、国からお金が支給される制度。
ところが、妊娠しているママには仕事探しはできません。
これでは、失業給付金が受け取れませんよね。
そこで、一定の手続きをしておけば、産後、仕事探しが出来るようになってから、改めて失業給付金を受け取れるようにできるのです。
妊婦健診の頻度が高くなる
妊娠6ヶ月目までは4週間に一度だった妊婦健診の頻度が増えてきます。
すでに妊娠中期の妊娠7ヶ月目から2~3週間に一度のぺーすになっているかもしれませんが、妊娠10ヶ月目になると1週間に一度のペースになってきます。
また多胎妊娠の場合は、妊娠高気に入るとすぐに、妊婦健診が毎週行われるようになります。
お産に向けて注意深く様子を見ていく体制に変わっていきます。
里帰り出産
里帰り出産する場合は、遅くとも9か月半ばまでには帰れるようにスケジューリングしましょう。
妊娠10ヶ月目(妊娠36週以降)になると、いつお産が始まってもおかしくない時期になってしまいます。
できるだけその前に、里帰りして、ちょっと落ち着く期間が欲しいですね。
また、実家に帰る時には、なるべく体に負担がかからない乗り物で、誰か付き添うようにしましょう。
妊娠後期のマイナートラブル
眠れない
お腹が大きくなって子宮が周りの臓器を圧迫します。
そのため、様々な深い症状が出ることも。
そのため、妊娠後期は、寝つきの悪さ・寝苦しさを感じやすくなります。
そんな時には、横向きになると楽です。
抱き枕を活用する方法もあるので、トライしてみましょう。
胃もたれ
妊娠後期は、ずっと胃もたれで悩まされるわけではありません。
妊娠8~9ヶ月目は、子宮で胃が圧迫されるため、胃がムカムカするような症状になる人が多いです。
ところが、妊娠10ヶ月目には、胃もたれが解消することが多いですね。
これは、赤ちゃんが骨盤の方に下がってくるために、子宮が胃を圧迫しなくなるからです。
頻尿・尿漏れ
頻尿・尿漏れは、妊娠後期を通して、ママを悩ませることがあります。
妊娠8ヶ月、9か月と赤ちゃんがどんどん大きくなることで膀胱が圧迫されることが原因で、これが10ヶ月目になると、赤ちゃんが骨盤の方に下がってくるので、ますます膀胱が圧迫されることに。
トイレが近くて夜中に目が覚めることが増えるほか、くしゃみをした時の尿漏れにも注意して下さいね。
むくみ・静脈瘤
妊娠後期は、これまで以上にむくみや静脈瘤のトラブルが多くなります。
これは、大きくなった子宮に、大静脈が圧迫されるため。
また、体内の水分量が増えることも原因の一つです。
お腹の張り
妊娠後期は、お腹の張りに注意して過ごしましょう。
妊娠8ヶ月目になるとお腹が張る回数が増えます。
また、10ヶ月目になると、お腹の張りを1日に何回も感じるようになります。
仕事や移動時間での長時間の立ちっ放しを避け、お腹の張りが出た場合は、横になるか静かに座るようにすることが重要です。
腰痛
お腹が大きくなって、背中が反り返るため、妊娠後期はこれまで以上に腰痛になりやすいです。
ストレッチをしたり、お風呂で腰回りをしっかりと温めたりする他、症状が酷い場合は病院で骨盤支持ベルトをもらうのも良いと思います。
妊娠後期に気をつけること
体重増加
妊娠後期も、これまでと同様に体重増加には気をつけましょう。
注意したいのは、妊娠10ヶ月目。
妊娠8~9か月目は、子宮が胃を押し上げて胃もたれになることが多く、食事が進まないことのほうが多いかもしれません。
ところが、妊娠10ヶ月目になると、子宮が下がって、胃のもたれが無くなってきます。
そのため、食べ過ぎて体重が増えすぎてしまうことも多いのです。
産道に脂肪が付くと難産の原因になります。
また、急激な体重増加で妊娠高血圧症候群になるリスクもあります。
出産に向けて体力をつけようとするのであれば、食事の量より、質に気をつけて、バランス良く食べることが何よりも大切です。
妊娠後期のセックスは控えるべき?
妊娠後期、特に妊娠9ヶ月目以降は、早産のリスクを抑えるために、セックスを控えるのがベターです。
お腹の圧迫への圧迫や細菌感染などによって、陣痛を誘発して、早産になるリスクがあるからです。
妊娠後期にやっておきたい運動
妊娠後期の運動のポイントは
- 持久力をつける
- 分娩時の筋力を強化する
- 体を柔軟にする
の3点です。
具体的には、股関節を柔らかくするストレッチ、股関節を柔らかくするのと同時に筋力アップするためのスクワット、さらに、持久力をつけるためのウォーキングなどが有効です。
日常生活でもできることがあります。
拭き掃除は、自然にスクワットの姿勢が取れるので、筋力アップにも股関節を柔らかくするにも有効です。
また、あぐらも同じ効果があるので、テレビを見る時などくつろぐときに、意識的にあぐらをかくこともおすすめです。
妊娠後期の緊急入院について
突然の破水、妊娠合併症の発症など、妊娠後期はいつ、何があってもおかしくありません。
なので、妊娠8ヶ月目以降は、いつでも入院できるように準備を整えておきましょう。
35歳以上で妊娠していて高齢出産になる人は、これらのリスクが高いので注意が必要。
妊娠高血圧症候群、早産や切迫早産、その他の理由による緊急帝王切開は、十分に起こりうることです。