妊娠2ヶ月目に気をつけること
妊娠判定を受けます
妊娠週数の数え方
月経予定日を過ぎても生理が来なかったり、高温期が続いたりすることで妊娠に気づくのが妊娠2ヶ月目です。
妊娠週数、妊娠月数というのは、前回の月経開始日を0週0日として計算します。
そのため、月経周期が28日の人が通常通り排卵をした場合、妊娠2週目が受精する日という計算になります。
市販の妊娠検査薬を使う
妊娠4週0日が生理予定日にあたっているため、ここで、「あれ、生理が来ないな?」ということに気づきますよね。
そこで、まずは、市販の妊娠検査薬でチェックすることになります。
市販の妊娠検査薬は妊娠4週目くらいで、反応が出始めるように出来ています。
ただし、生理周期が28日では無い場合、その周期に排卵日が遅れていた場合などは妊娠反応が出る時期は、もっと遅くなる場合もあります。
正確な妊娠判定は産婦人科で
市販の妊娠検査薬で陽性反応が出たら、前回の生理日から数えて5~6週目くらいに産婦人科を受診して下さい。
正確な妊娠判定は、産婦人科でないと出来ないからです。
胎嚢が確認されると、産婦人科の先生によって妊娠が確定されます。
妊娠2ヶ月目の胎児の状態
妊娠2ヶ月目は、赤ちゃんの主要な器官が形成される時期です。
脳・脊髄・目・耳・神経心臓・肝臓・胃などの期間が作られていきます。
この時期は、赤ちゃんのは、まだ「胎児」ではなく「胎芽」と呼ばれます。
エコー検査で、子宮内部を調べると、妊娠週数によって、次のような変化をしていきます。
- 妊娠4週目:胎嚢が見え始める
- 妊娠5週目:胎嚢が確認できる人が多い
- 妊娠6週目:胎嚢の中に胎芽が見える心拍が確認できることもある
- 妊娠7週目:頭部と体の区別、手・足の形が見える
妊娠2か月目に当たる4週目~7週目は、まだ妊娠状態が安定しているとは言えず、妊娠3ヶ月にあたる妊娠8週目くらいに妊娠状態が安定してきます。
また、心拍がハッキリと確認できるのは9週くらいになることもあって、赤ちゃんによって色々なケースがあるようですね。
不妊治療を受けた場合、35歳以上の妊娠をしている場合は、多胎妊娠になるケースが多いと言われています。
ただ、この時期には、多胎妊娠かどうかがわかることは少ないです。
妊娠2ヶ月目の症状は?
黄体ホルモンの影響で風に似た症状に!?
妊娠2ヶ月目は、黄体ホルモンの影響で高温期が続くため、だるさ・熱っぽさを感じる人が多いですね。
「風邪と勘違いして病院にいったら妊娠が分かった!」と言う人もいるくらいです。
集中力がなくなる、疲れやすい、イライラする、眠気が取れないといった症状も普通に起こります。
つわり・便秘
妊娠初期の症状の代表格が、つわりと便秘。
この症状は、早い人なら妊娠2ヶ月目から出始めます。
つわりの症状はひとそれぞれ。
気分が悪くて何も食べられなくなる人が多いですが、一方で、「食べづわり」と言って、常に何かを口に入れていないと気分が悪くなる人もいます。
また、つわりによって食欲がなくなることで、食物繊維が摂れずに便秘になるママが多いのも、妊娠初期の特徴。
何も食べられなくとも、オリゴ糖などで無理なくお通じの回復ができればベストですね。
出血
妊娠判定がされた後に出血があった場合は、まずは医師に相談して下さい。
何の心配もいらないけーすもあるし、流産や子宮外妊娠といったトラブルになっているケースもあります。
この時期に起こる出血で、あまり心配ないものと言えば、着床時出血があります。
これは、受精卵が子宮内膜に着床して胎盤が作られる過程で出血をするもので、妊娠4週ごろに起こるので、月経と間違える人も多いようですね。
月経と比べると、出血量は少なく、2~3日で終わることが多いです。
妊娠2ヶ月目で気をつけること
不要な薬は避ける
妊娠2ヶ月目(妊娠4週~7週)の時期は、赤ちゃんの主要な器官系が完成する時期です。
そのため、赤ちゃんの体の形成に影響することはなるべく避けたいところ。
この時期は、不要な薬の服用は避ける方が良いです。
ただし、持病で治療薬を飲んでいたらすぐに医師に相談して下さい。
薬の中には、赤ちゃんへに悪い影響のあるものが多いわけではありません。
自分の判断で花粉症・アレルギー性疾患・心臓病の薬の服用をやめて、お母さんの体調が悪くなり、かえって赤ちゃんに悪影響がある場合も考えられます。
葉酸サプリを摂取する
厚生労働省からは、胎児の神経管閉鎖障害を防ぐために、妊娠3ヶ月まで、1日あたり400㎍の葉酸をサプリで摂取することを呼びかけています。
神経管閉鎖障害は、主に妊娠4週目~5週目にかけて、胎児の脊椎が形成される時に起こる先天異常です。
これにかかってしまうと、胎児は死産、または誕生してもすぐに死亡してしまうことになります。
しかし、妊娠前1ヵ月~妊娠3ヶ月までの間に1日400㎍の葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害は防ぐことが出来ることがわかっています。
葉酸は食べ物からも取ることが出来ますが、吸収率が悪いこと、科学的実証データに乏しいこともあり、厚生労働省からはサプリでの摂取が推奨されています。
なので、妊娠が判明したら、葉酸サプリはすぐに摂取するようにしましょう。