臨月に気をつけること
臨月の胎児の様子
妊娠10ヶ月目にあたる臨月になると、胎動が減ります。
これは、赤ちゃんが骨盤の方に下がってきて、体の位置が固定されるためなんですね。
赤ちゃんの肌はピンク色になって、皮下脂肪もつき、全身がふっくらとしてきます。
肝臓や腎臓の機能も完成するので、いつ生まれても大丈夫な状態になります。
臨月のママの様子
胃もたれ、動悸・息切れが楽になる
赤ちゃんが骨盤の方に下がってくると、それまで子宮が心臓や胃を圧迫していたのが軽くなります。
それで、胃がスッキリしたり、動悸・息切れが軽くなったり、ママの体は少し楽になります。
尿漏れや、足の付け根と恥骨の痛みがちょっと辛いかも
一方で、赤ちゃんが下の方に移動しますから、膀胱が圧迫されて頻尿。尿漏れには注意が必要です。
また、骨盤の神経が圧迫され、ホルモンの影響で関節が緩むため、足の付け根や恥骨の痛みは続きます。
出産間近になっているサイン
妊娠10ヶ月目にあたる臨月は、もう、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくありません。
そのサインの一つとして、お腹の張りを1日に何回も感じます。
また、子宮口がゆるんで、白っぽくて水っぽいおりものが増えてきます。
臨月に気をつけること
食べ過ぎに注意
臨月は、何よりも、「食べ過ぎ」に注意した方が良いかもしれません。
子宮が下がって、胃のもたれが無くなってくるため、今まで食べられなかった反動で、一気に食欲が全開になってしまうケースも。
でも、食べ過ぎには注意してくださいね。
産道に脂肪が付くと難産の原因になりますし、急激な体重増加で妊娠高血圧症候群になるリスクもあります。
出産のためには、太りすぎないように注意しながら、体力をつけることが大切です。
そのためには、食事の量より、質に気を付ける方がベターですね。
外出時の注意点
臨月に、一人で長時間外出するのは避けましょう。
お腹が重くなって動きが鈍くなる上、いつ破水が始まっても、陣痛が始まってもおかしくない状態です。
外出する時には、母子手帳・健康保険証などを常に携帯するようにして、万が一の時には、すぐに入院出来るようにしておいて下さいね。
運動はしっかりと継続
外出時に注意をしないとならない一方、運動はしっかりと続けていきましょう。
行動を控えすぎていると、いつまでもお産モードに切り替わらないことも。
お産直前まで、ウォーキングやエクササイズは大切です。
運動を継続して、お産に向けての体力づくりはしっかりとやっていきましょう。
入院・退院のための準備物をチェックする
臨月ですから、いつ陣痛が始まってもおかしくないと思って、入院準備は終えておきましょう。
ママと赤ちゃんが退院した時の準備も忘れずに。
入院してから、パパ一人で退院準備をするのは大変です。
また、破水した時の行動を夫婦で確認することも大切。
特に初めての出産では、パパがアタフタとすることも多いので、
・破水したら、どこに連絡するのか?
・どこのタクシー会社を使うのか?
・入院時に持っていくものは、どこのバッグにまとめてあるか?
など、しっかりとチェックしておいて下さいね。
お産の始まりか判断できない時には病院へ連絡
臨月の症状には注意を払って、自己判断をしないようにしましょう。
激しいいお腹の痛み・出血があったら、必ず産院へ連絡しましょう。
お産の始まりか分からない時も同じくです。
特に、破水には注意して下さいね。
破水は、尿漏れとの区別が難しくて、お医者さんでないと判断ができないケースも多いです。
いつまでもチョロチョロと水が出る感覚がある人は注意して。
破水が起こったら、多くの場合、24時間以内に出産することになります。
陣痛があっても慌てない
初めての出産だと、陣痛が始まるとパパが大慌てしてしまう話をよく聞きます。
でも、陣痛が始まってから出産までは、11~17時間かかるケースがほとんど。
すぐに出産になるわけでは無いので、落ち着いて病院に連絡しましょう。
予定日を過ぎた場合も不安にならないで
予定日を過ぎても、一向に陣痛が起こらないケース・・・不安になりますよね。
でも、検診で異常がなければ大丈夫。
ママが41週を過ぎている場合は、陣痛を誘発させ、子宮腔を人工的に開かせるケースもあります。
帝王切開するなどの処置を取ることも多いです。
多胎妊娠の場合
多胎妊娠の場合、子宮が大きく伸びているので、前駆陣痛を感じにくいこともあります。
また、単胎妊娠よりも早めに・・・37~38週ごろにお産が始まることが多いと言われていますね。