妊娠中の基本は「バランス食」
代表理事 岡田明子
全国500名の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のコンサルティング、セールスサポート、講演、研修、執筆などの健康事業の企業サポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。
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高齢出産と栄養
そこで高齢出産では特に、妊娠高血圧、妊娠糖尿病、難産、産後の体力回復の遅れ、母乳が出にくいなど様々な状況に立ち向かっていくために、バランスよい食事が重要になってきます。
妊娠中のママも赤ちゃんも土台はタンパク質
メインのおかずの主菜を毎食意識することでタンパク質を摂取することができます。
毎食、自分の手のひらの大きさ、厚みの分を食べることが目安量になります。
タンパク質を摂取することで、筋肉、骨、血管、臓器などカラダの土台がつくられ、強化されていきます。
タンパク質は、体作りの基本となるので自身はもちろんですが赤ちゃんのためにも欠かすことのできない栄養素です。
炭水化物は妊娠中のカラダと心のエネルギー源
エネルギーのモトになり、脳の唯一のエネルギー源でもあります。
自分の握りこぶしの大きさ程度の量を目安として毎食とり入れましょう。
不足すると疲れやすくなったり、気分が落ち込んだりすることもあります。
妊娠中は、不安や心配なことばかり考えがちです。
するとカラダも脳も疲れてしまいます。
ストレスを溜めずにプラス思考で妊娠生活を送っていくためにも、エネルギー源はとても大切です。
脂質も大切。上手に摂り入れて
肌の乾燥が続くと妊娠線もできやすくなりますが、肌の潤いを保つのにも役立ちます。
しかし、とり過ぎは体重増加の原因になります。
年齢を重ねると代謝が低下し、脂肪がつきやすくなりますが高齢出産では特に、産道が硬く、子宮口が狭くなっている場合もあります。
体重が大幅に増加にすることで子宮口から膣口の産道に脂肪が付き、それによって産道が狭まり難産になってしまうこともあるのです。
揚げ物は控え、調理に使う油は酸化しにくいオリーブオイルやゴマ油がおすすめです。
油には様々な種類がありますが、特に意識して欲しいのが「オメガ3」です。
青魚や亜麻仁油などに多く含まれています。
サンマやサバなど脂ののった青魚は良質な油を多く含むので意識してとり入れていきましょう。
妊娠中、栄養の吸収を助けるビタミン、ミネラル
副菜として毎食、様々な種類をとり入れると、その食材ごとの異なる効果を発揮してくれます。
糖質や脂質の代謝を促進したり、疲労回復効果のあるビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、血行促進に役立つビタミンE、貧血予防になる鉄分など、カラダの調子を整えてくれるのです。
しかしこれらの栄養素だけを補ったからといって調子が良くなるわけではありません。
タンパク質と鉄分やカルシウム、脂質とビタミンなど、一緒に摂ることによって吸収率が高まります。
5大栄養素はお互い助け合いながらカラダの中にうまく吸収されていくのです。
サプリメントは、食事によって基本となる栄養素が補えていてこそ効果を発揮してくれますので、まずは様々な食材を「バランス良く適量食べる」この基本を習慣づけていきましょう。
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