妊娠9ヶ月目に気をつけること
妊娠9か月目の胎児の様子
妊娠9ヶ月目になると、赤ちゃんの体がほぼ完成。
妊娠35週になると、肺の機能がほぼ完成して、生まれてきても自分で呼吸が出来るところまで成長します。
ここまでくれば、早産になっても無事に育って行けることがほとんどのようですね。
赤ちゃんの外性器もハッキリ見えるようになります。
妊娠9ヶ月目のママの体は?
妊娠9ヶ月目はお産も間近。
子宮が大きくなるので、周囲の臓器を圧迫します。
動悸・息切れ・睡眠不足などの症状も
子宮底という子宮の一番上の部分が、最も上の方までせり上がる時期です。
胸の骨のすぐ下あたりまで子宮がせり出し、肺や心臓が圧迫されます。
そのため、動機や息切れが頻繁に起こるようになります。
また、子宮の重さによって背中や腰が痛くなる他、睡眠不足が体に負担をかけることもあります。
前駆陣痛とは?
妊娠9カ月になると、前駆陣痛が起こるママもいます。
前駆陣痛は「陣痛」とは異なり、そのままお産になることはありません。
お腹の張りや痛みを不規則に感じます。
痛みがあっても、そのうちに無くなってしまいます。
妊娠9ヶ月目に気を付けること
妊娠9ヶ月目のポイントは、
いつお産が始まっても大丈夫なように準備する
ということに尽きます。
安産力を高めるために運動する
お産は大変です。
だから体力づくりは、とても大切。
ウォーキングやストレッチを行って、しっかりと運動しましょう。
また、太り気味の人は、産道に脂肪がつきすぎると難産になりやすいので注意が必要です。
食事の取り方
妊娠9ヶ月目は、子宮に圧迫されて胃がもたれやすい時期。
胃がもたれたら、食事は数回に分けて食べましょう。
ただし、食事量全体が増えすぎないように注意が必要。
急激な体重増加は、早産や難産の現任にもなりかねません。
また、妊娠高血圧症候群の引き金になりかねないので、塩分の取り過ぎにも気をつけて下さいね。
精神的に安定出来るように、パパが協力を!
妊娠9ヶ月目は、出産の不安と赤ちゃんが生まれることへの喜びが入り混じる時期。
ママの気持は、とても不安定になりやすいんです。
そこで、パパの協力が必要。
家事を自発的にやるのはもちろん、ママが辛い時には共感してあげて下さい。
「ママになるんだから頑張って」といった励ましはタブー。
なぜなら、ママは既に目一杯頑張っているからです。
不安そうにしていたり、イライラしたりしているように見えたら、お茶を入れてあげたり、マッサージをしてあげたり、一緒に散歩に行ったり・・・ママに寄り添う気持ちを忘れないでくださいね。
前期破水になったら?
破水と前期破水は異なります。
破水は、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出ること。
通常は、陣痛が始まって、子宮口が全開大になってから始まります。
これに対して、前期破水は、陣痛が始まる前に破水してしまうことなんです。
前期破水すると、羊水が減っていくので、赤ちゃんは苦しくなってしまいます。
すぐに医師に連絡を取りましょう。
なお、破水かどうかの判断は自分では難しいケースも。
尿やおりものと間違える可能性もあるので、必ず医師に連絡・・・が基本です。
B群溶連菌(GBS)とは?
B群溶連菌(GBS)は膣内にいる常在菌で、通常は人体に害を及ぼさない菌です。
ところが、出産時に産道を通る時に赤ちゃんが感染すると、命にかかわる病気になります。
また、胎内感染することで、早産や前期破水の原因になるとも言われています。
そのため、産院では感染の有無を調べる検査をします。