帝王切開で医療保険を使うために、必ず知っておきたいこと。
不妊治療中に、医師から「帝王切開のリスクがある」といった話をされたことはありませんか。
妊娠後に、胎児の状況によっては、帝王切開をすることを事前に告げられていませんか。
帝王切開と聞くと、色々と心配になることも多いと思います。
帝王切開の可能性があるなら、
- 費用がどうなるのか?
- 健康保険が効くのか?
- 医療保険は給付されるのか?
といったことは頭に入れておきたいですよね。
この記事では、帝王切開の費用と医療保険の給付について、書いていきたい思います。
また後で触れますが、個々人の状況や現在加入している保険の見直しをする場合は、保険の相談窓口を利用すると便利。
プロのファイナンシャルプランナーさんが、無料で相談に乗ってくれます。
>>この記事の目次
1. 帝王切開になるケース
– 予定帝王切開とは?
– 緊急帝王切開とは?
– 35歳以上の高齢出産では、帝王切開のリスクが大きい
2. 帝王切開になった時の費用と健康保険・高額療養費制度について
– 帝王切開の費用
– 健康保険が適用される
– 高額療養費制度が使える
– 医療保険で帝王切開の費用をカバーする
3. 帝王切開で医療保険が使えないケース
– 妊娠後には加入できない医療保険も
– 妊娠が判明してから医療保険に加入した場合
– 過去に帝王切開をしたことがあるケース
– 以前から加入している医療保険に制約があるケース
4. 帝王切開で医療保険を使うためには、一度保険の見直しをするのがベスト!
– まだ医療保険に入っていない人の場合
– すでに医療保険に加入している人の場合
– 保険はプロに相談した方がベター
帝王切開になるケース
まず、帝王切開になるのが、どんなケースなのかを整理しておきたいと思います。
帝王切開には、「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」があります。
予定帝王切開とは?
妊婦検診の時に、通常のお産(経膣分娩)が難しいと判断すると、医師は「帝王切開しましょう」と言いいます。
これが、予定帝王切開です。
以前に帝王切開や子宮筋腫の手術を受けたことがある場合は、予定帝王切開になるようですね。
また、逆子や多胎妊娠(双生児など)、前置胎盤と言って胎盤が子宮の出口をふさいでしまっている場合なども、産道を通ってのお産が難しくなるので、帝王切開になります。
緊急帝王切開とは?
緊急帝王切開とは、通常のお産(経膣分娩)を予定していたのに、検診時や、お産の途中で、緊急で帝王切開を行うことになったケースです。
胎児に元気がなくなってしまったり、体がひっかかってしまったりして産道を通って出てこれないと、医師の判断で急きょ帝王切開を行うことがあります。
また、お産中に母親が衰弱してしまった場合や、胎盤からの出血がある場合にも緊急帝王切開となる可能性があります。
参照元:日本産科麻酔学会
35歳以上の高齢出産では、帝王切開のリスクが大きい
高齢出産になると、帝王切開のリスクは高くなってしまいます。
その理由は、以下の4点です。
- 妊娠高血圧症候群のリスクが大きく、その場合、お産中に具合が悪くなってしまう
- 妊娠糖尿病のリスクが大きく、その場合胎児が大きくなってしまう
- 母親の体力的な問題が発生しやすい
- 分娩中に陣痛が弱くなりやすい
高齢出産のリスクについては、以下の記事にも書いてますので、良かったら読んでみて下さい。
帝王切開になった時の費用と健康保険・高額療養費制度について
帝王切開の費用
通常分娩の場合、お産にかかる分娩・入院費は約40万くらいです。
それに対して、帝王切開をすると、入院期間や治療内容によって大きく変わるのですが、50万~100万になるケースが多いようです。
健康保険が適用される
帝王切開になった場合でも、通常分娩と同じように、出産育児一時金の42万円は支給されます。
その上で、医師による治療行為が発生するため、治療にかかかる費用や基本の入院費については、健康保険が適用されます。
適用されると言っても、3割は自己負担なので、負担が全く無くなるわけではありません。
高額療養費制度が使える
さらに、自己負担分につついても、高額療養費制度を使えば、ある一定額以上は健康保険組合が出してくれます。
(年齢・年収によって、「ある一定額」がいくらになるのかは変わってきます。詳細はコチラ)
ただし、保険適用外の治療を行った場合の費用や、差額ベッド代、入院中の食費については、この制度は使えません。
医療保険で帝王切開の費用をカバーする
前段で書いたように、差額ベッド代などは健康保険でも高額療養費制度でもカバーできません。
でも、ここで、民間の医療保険に入っておくと、
1日あたりの給付金 × 入院日数
が給付されます。
基本的には、帝王切開は、医療保険の給付対象になりますから、事前に最適なプランを選んでおくのがベストです。
ただ、ココで注意しないとならないことがあります。
それは、
帝王切開で医療保険が使えないケースがある
ということ。
えっ!?同じ帝王切開なのに使える場合と使えない場合があるの?
・・・って思いますよね。
それでは、どういういことなのか、以下で説明します。
帝王切開で医療保険が使えないケース
一概に「こういうケースで、帝王切開に医療保険が使えません!」とは言い切れないのですが、良くあるパターンについてまとめてみました。
妊娠後には加入できない医療保険も
医療保険は、様々な保険会社から発売されていますね。
その中で、妊娠後の加入が認められていない医療保険も多いです。
また、妊娠27週目までは加入を認めていて、それ以降は加入を認めない医療保険もケースもあります。
実は、妊娠週数に関わらず加入できる医療保険は、とても少ないのです。
妊娠が判明してから医療保険に加入した場合
それは、
「今回の妊娠に関する入院については保障しません」
という条件が付いてしまうタイプ。
医療保険に加入はできるけれども、妊娠中または出産時に、
帝王切開、切迫早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、流産、切迫流産・・・
といった子宮に関するトラブルになっても、「今回は医療保険を適用しませんよ〜。適用するのは、次回の妊娠からですよ〜。」といった条件がついてしまうのです。
これを部位不担保といって、この条件がつく医療保険は、大多数だと思って間違いありません。
ただ、妊娠してから申し込めて、今回分の妊娠に関わる入院についても給付対象になるものも、ごくわずかですが存在します。
過去に帝王切開をしたことがあるケース
すでに医療保険に入っている人の場合でも、過去に帝王切開をしたことがあると、帝王切開を給付の対象外となるケースがあります。
これには、
- 今後は、妊娠に関する入院については、一切保障しません
- 妊娠に関する入院については、~年間は保障しません
という2つの場合があります。
以前から加入している医療保険に制約があるケース
以前から加入している医療保険がある場合も、契約内容を確認しておくのがオススメです。
なぜなら、医療保険によっては、
上で説明したように、加入中に一度帝王切開をすると、二回目からは給付の対象外になると言うケースの他、
- 既往歴によっては、妊娠・出産時のトラブルを保証しません
- 既往歴に関わらず、二人目の妊娠時には、妊娠に関する入院は保障しません
というケースもあるからです。
帝王切開で医療保険を使うためには、一度保険の見直しをするのがベスト!
まだ医療保険に入っていない人の場合
妊娠したけど、医療保険に入っていなかった!という場合は、まずは、妊娠後でも加入できる医療保険を探しましょう。
妊娠後の加入を認めていない医療保険も多いですが、妊娠27週までは加入できる保険もあります。
ただし、ここまで書いたように、妊娠してから医療保険に入ると、様々な制約を受ける商品が多いです。
加入前に「今回の妊娠中・出産時のトラブルに適用してもらえるか?」を確認することがポイントです。
すでに医療保険に加入している人の場合
すでに医療保険に加入している人は、まず自分の医療保険で、今回の妊娠中・出産時の帝王切開に対応できるのかを確認してください。
保険によっても、「経産婦かどうか」「どんな既往歴があるか」によっても、対応範囲は変わってきます。
また、ネットで保険の購入をしている場合、電話オペレーターさんの対応には注意してください。
人によって言う事が違っていたり、知識のレベルが違っていたり・・・といったこともよく聞きます。
専任の担当者がいる人は、必ずその人に質問をした方が良いです。
保険はプロに相談した方がベター
ここまで書いてきたように、帝王切開で医療保険を使えれば、お金の面ではとても助かります。
一方で、帝王切開で医療保険を使うには、調べないとならないことがたくさんありますね。
これから新規加入をする場合、いくつもの保険会社に電話して医療保険を調べるのは大変かもしれません。
すでに加入済みの医療保険があっても、担当者がついていなくて、どうしたら良いのか困ってしまうこともあると思います。
現在加入している医療保険では、帝王切開での適用が無理だとわかった場合でも、新たな保険を比較・検討するのは面倒ではないでしょうか。
そこで、無料の保険相談窓口を利用するのがオススメです。
プロのファイナンシャルプランナーさんが、色々な保険を比べながら、家計の状況に合わせた医療保険を提案してくれます。
全て無料ですし、相談後に何度も勧誘の電話をかけてくることもありません。
次の記事に、保険の相談窓口がどんなところか?なぜ無料で相談に乗ってくれるのか?をまとめています。よかったら、読んでみて下さい!