保育園の園長先生に伺いました (1) 保育園に預けるのは可哀想?
今月は、いよいよ認可保育園の申請結果が通知されます。
4月から入園できるか心配になっているママもいるかと思います。
一方で、産後に0歳児の子供を、もしくは育休後に1歳の子供を保育園に預けて働くことに、ためらいを感じているママは多いようですね。
私は、育休後に子供を保育園に預けて働きました。
でも、預ける前も、預けた後も、自分が親としてどの程度愛情を注げているのだろうか?ということが、いつも頭の隅に引っかかっていました。
そこで、今回は、保育園の園長先生に、0歳児や1歳児を保育園に預けて働く親として、4月からどんな心構えをしていれば良いのか?ということを中心にお話を伺いました。
インタビューを受けてくださったのは、クオリスキッズ くがはら保育園の園長 上條奈緒先生です。
クオリスキッズ くがはら保育園
園長 上條奈緒 先生
子供を預けた後、ずっと泣いていたりしないんでしょうか?
私は育休が終わって、1歳になった娘を保育園に預けて仕事に行きました。
毎朝、保育園に預ける度にワンワン泣かれてしまって・・・いつも、私は母親として間違ったことをしているんじゃないか?と思いつつ、後ろ髪を引かれる思いで会社に向かったのを覚えています。
実際のところ、保育園に預けた後の子供は、どんな風に過ごしているのでしょうか?
確かに、0歳児や1歳児は、4月は泣きたい放題です。
でも、私たちは、絶対泣き止む時期が来るのはわかっているんです。
個人差はあるものの、確かに最初のうちは、ずっと泣いている子やミルクを飲まない子もいます。
でも、必ず、1、2か月すれば泣かなくなるんですよ。
4月から預かり始めて・・・6月ぐらいになるとみんな泣かなくなります。
一番困るのは、ママやパパが、泣いている我が子を前にして「どうしよう・・・」と狼狽してしまって、保育園から出ていかない時。
ママやパパの姿が見えているうちは、子供は泣いてしまうんです。
大切なのは、保護者が、「はい!お願いします!」という感じで、あっさりと預けて子供から早く離れることです。
保育園に預けることで、親の愛情を十分に受けないで育つことにならないでしょうか?
母が言うには、保育園に預けるようなことをすれば、親の愛情を十分に受けないで育つ子になると言っていました。
私はそんなことない・・・って思いながらも、時々、自分が子供に愛情を注げていないのでは?と考えてしまうこともありました。
私は二人の子供がいるのですが・・・上の子供(現在高2)の時は、確かに保育園はかわいそうという風潮がありました。
私も、そう思っていた節があります。
でも、下の子は保育園にいれたんです。
そうしたら、良かったんですよね。
別に、上の子と比べて可哀想なんてことは全然ありませんでした。
家でママと子どもの二人だけだと、外出は公園に行ったりするだけ・・・という生活がしばらく続きます。
いつも二人っきりで家の中にいると、どうなんでしょうかね。
一方で、保育園に預けていれば、いろんな先生から目をかけてもらって愛情を注がれます。
年上の子からも可愛がってもらえます。
また、ママと子どもだけの生活だと、意外と大人の都合で生活がぐちゃぐちゃになることもありますよね。
でも、保育園だと毎日同じペースで過ごせます。
これは、子どもの成長にとっても、とても良いことだと思います。
行事もあって、散歩もあって、それに、いろんな人から愛される経験ができるのは素晴らしいことです。
子どもにとっては、全然かわいそうじゃありません。
親の愛は朝と夜だけでも充分受けられます。
>>次回へ続く・・・