切迫流産とは?実は、切迫流産には明確な対処法が無い
妊娠初期に出血をして、切迫流産なのでは?と不安になったことはありませんか?
切迫流産だと言われて、とても不安になっていませんか?
切迫流産なのに、医師の対応が期待ほど手厚くなくて、がっかりしたことはありませんか?
実は、切迫流産については、明確なエビデンス(科学的根拠)のある対処法がないのが現状。
このことは、日本産婦人科学会のホームページにも書いてあります。
そのため、産院によって対応が違って、私たちが悩んでしまうこともしばしば。
そこで、この記事では、切迫流産についてまとめていきたいと思います。
切迫流産とは?
日本産婦人科学会のホームページでは、切迫流産は「胎児が子宮内に残っており、流産の一歩手前である状態」であり「妊娠継続の可能性がある」となっています。
「一歩手前」と書いてあるので、切迫流産はとても危険な状態という印象です。
ところが、一般的には、妊娠22週までに子宮内から出血したら「切迫流産」という病名がつくことになっているようで、実際に流産が切迫している場合は意外と少ないようです。
また、妊娠22週未満の出血は、20%以上のの妊婦に見られるとも言われています。
なので、「切迫流産」と言われた場合、その程度について、しっかりと医師に確認をするのがベターですね。
切迫流産の兆候
切迫流産の兆候は、出血とお腹の張り・痛みです。
ただし、日本産婦人科学会によると、出血が始まって産院を受診したとしても、対処法はないのだそうです。
これは、切迫流産を食い止めるための治療法で、科学的根拠のあるものがまだ存在していないからだそうです。
クリニックによってバラつきのある対処法
日本産婦人科学会の見解に沿えば、対処法が無いから何もしない・・・ということになりますね。
同ホームページでも、救急外来を利用する必要などなく、翌日あるいは指定された妊婦健診での相談で十分とも書いてあります。
実際、多くのクリニック・病院では、妊娠初期の切迫流産に対しては、特に対処しないようです。
一方、クリニックによっては、飲み薬を処方したり、ホルモン剤を打ったり、自宅安静を指示したり、入院をしたり・・・といったところもあります。
切迫流産の程度についても個人差があるため、実際には、切迫流産への対処は経験者によってもバラつきがあるようですね。
切迫流産の原因について
切迫流産の中でも、妊娠12週未満のものを「切迫早期流産」、妊娠12週以降のものを「切迫後期流産」と言います。
特に妊娠12週未満の切迫流産については、その原因が、胎児の染色体異常にあることがほとんどで、ママが原因ではありません。
一方、妊娠12週以降の切迫流産に関しては、ママの方に原因があるケースも。
感染症やストレス、子宮頸管が短い・・・といったことが原因で引き起こされるケースもあるようです。