臨月の食べ過ぎ!ちゃんと理由があるのです!

いよいよ臨月になり、ますます止まらない食欲。
また体重増えちゃった・・・先生にも注意されたし・・・自己嫌悪。
こんなんで赤ちゃん産めるのかな・・・
心配になりますよね。

でも、そもそもなぜ太るのか?どうして太っちゃいけないのか?
理由がわかれば、ちょっと気持ちが楽になりませんか?
さあ、体重のコントロールもあとひとがんばり。
赤ちゃんと逢えるのはもうすぐですよ。

臨月に太ってしまうのはなぜ?

体の水分量の変化

妊娠をすると、体の水分量は妊娠前より20~30%増加します。
つまり、体が水を欲しがるのです。
血液の量は40~50%も増えて、いわば水太りの状態ですよね。

でも、これは異常ではないので心配ご無用です。
体の中の成分は変わらないのに血液量が増えるので、血液はさらさらになります。
そのため、赤ちゃんに届く栄養や酸素がスムーズに運ばれるのです。

糖質から脂肪にエネルギーを代える

ママが今まで自分のエネルギーにしていた糖質は、妊娠すると今度は赤ちゃんのエネルギー源になります。
そのため、糖質が優先的に赤ちゃんのものになり、ママはエネルギー不足になるのです。

すると、血糖値が下がる、お腹がすく、そして食欲がわくという仕組みです。
そして、糖質に代わって脂肪がエネルギー源となり、皮下脂肪として体に貯えられます。
それは、子宮を温めて、赤ちゃんを寒さや衝撃から守っているんですよ。
ママのお腹がすくのは、赤ちゃんにあげているからなのです。

どうして太ってはいけないの?

妊娠中の極端な体重の増加は、妊娠期間や出産時のトラブルをおこりやすくします。
まず、余分な脂肪が子宮につくと陣痛を弱め、産道につくと、赤ちゃんの通り道が狭くなります。
そのために帝王切開や吸引分娩などの難産になりやすいのです。

また、妊娠中のママの体は、大きな子宮が血管を圧迫してむくみやすくなっています。
体重が増えると、ますますむくみやすくなるのです。
むくみがひどくなると、妊娠高血圧症候群や妊娠性の糖尿病になる心配が高まります。

さらに過剰な脂肪は、腰痛やひざの痛み、静脈瘤が起こりやすく、妊娠線もできやすくなるんですよ。
このように、赤ちゃんもお母さんも、どちらも辛くなってしまうので、太りすぎはよくないのです。





自分のBMIを知って正しく体重を増やそう

良く耳にするBMIはボディ・マス・インデックスの略称で、肥満度を表す数値のことです。
WHO(世界保健機構)の肥満度判定基準にも使われていて、太っているか、いないかを正しい数値で示します。
適正な体重の増加は、ママと赤ちゃんの健康にとても大切です。

自分のBMIを知って、何キロ太ったらよいかを正しく理解しましょう。
まずは、妊娠前の自分のBMIを計算してみましょう。
それによって太っても良い体重が変わるんですよ。
BMIは以下の式で求めることができます。

BMI=体重(kg)÷(身長×身長(m))

上の式でBMIを求めたら、下の表を参照して自分の太っても良い体重を確かめましょう。

  • BMIが18未満・・・やせ型  妊娠前の体重プラス7~12kgを目指しましょう。
  • BMIが18~24・・・標準型  妊娠前の体重プラス7~9kg以内がベストです。
  • BMIが24以上・・・肥満型  妊娠前の体重プラス5kg以内を目指しましょう。

臨月の食べ過ぎを防ぐには?

食べ方にひと工夫

食事の回数を減らすと脂肪の吸収が高まり、さらにその空腹感から食べ過ぎたりします。
ですから食事の量は変えず、小分けにして、回数を増やして食べるのも効果的な方法です。

また、夕食は軽めにすませるのが理想的です。
なぜなら、寝ている時間がいちばん脂肪を蓄えやすいからです。
寝る前3時間の食事は肥満のもとなのでご注意ください。

食事はゆっくりよく噛んで

食事はよくかんで、ゆっくりと味わって食べましょう。
食事の時、満腹を感じるまで30分以上かかるといわれています。

食べ方が早いと、脳が「お腹がいっぱい信号」を出す前に、食べ過ぎてしまうのです。
ゆっくりよくかんで食べれば、少しでも満腹感が得られますよ。

量を小分けにして回数を増やして食べる技

甘いものやスナック菓子はなるべく控えられるといいですね。
できれば、牛乳やプレーンヨーグルトなどがお勧めです。

それでも誘惑に負けそうな時は、おやつを1回の食事とするのも一つの方法です。
1日の食事をおやつの置き換えれば全体量は変わりません。

さらに、生野菜のサラダにノンオイルのドレッシング、かぼちゃなどをおやつにします。
これでカロリーはかなり抑えられますよ。

体を動かして気分転換を

実は、妊娠中はストレスで食べ過ぎる事は多いのです。
体重を上手にコントロールするには、体を動かすのも大切です。

そこで、安定期に入ったら「マタニティスイミング」や「マタニティビクス」などのマタニティスポーツに参加しましょう。
体を動かして汗をかけば、イライラ気分も吹き飛んで、気分もすっきりですよ。
さらにマタニティスポーツで知り合ったママ友の交流が、イライラや不安解消に役立つかもしれません。

その他にはウオーキングがお勧めです。
体調の良い時間帯を選んで1日7000歩から10000歩を目標に歩いてみましょう。
お医者さんから安静を指示されている人以外は、積極的に意識して体を動かしましょう。

食べ過ぎないで、心も身体もベストな状態に!

体重管理は、自分の体をベストな状態にして、それを保つのが目的です。
増やさなければ偉いわけではありません。
ですから、検診の日には朝食を食べなかったり、検診が終わったら甘い物を食べるというのは、正しくないのです。

妊娠中の1日の必要な栄養量は2100から2150kcalです。
この範囲内で1日30品目を目標にバランスよく食べましょう。

また、産後に母乳で育てるのは、妊娠中に太った体を元通りにするよいダイエットになります。
産後、母乳育児をするためにも、太りすぎには注意しましょうね。

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