妊娠したら喫煙はNG!夫婦で禁煙が必要な理由と対策は?

妊娠したら喫煙はよくないって聞くけど、どうしてダメなの?
パパも喫煙はやめなきゃダメなの?
禁煙したいけど、どうやったらいいのかわからない…

こんなことを考えたことはありませんか?

妊娠時の喫煙は赤ちゃんの命を危険にさらすケースもあります。
ここでは、喫煙が赤ちゃんに与える影響から、禁煙の仕方までを紹介します。

喫煙は赤ちゃんの命を危険にさらすケースも!

赤ちゃんに悪影響を与える物質

赤ちゃんに悪い影響を与える物質は、ニコチンと一酸化炭素。

ニコチンは、血管を細くしてしまう効果があります。
赤ちゃんとママをつなげている胎盤の血液量が減ってしまうのです。

そのため赤ちゃんは、ママから栄養をもらいにくくなってしまいます。

また一酸化炭素はヘモグロビンと結びつきます。
ヘモグロビンの本来の役割は、酸素と結びついて赤ちゃんまで酸素を届けること。
一酸化炭素がヘモグロビンと結びつくと、酸素と結びつかなくなってしまいます。

そのため赤ちゃんは、ママから酸素をもらいにくくなってしまいます。

喫煙をすると、具体的に赤ちゃんはどうなるの?

ニコチンと一酸化炭素を多量に摂取してしまうと、酸素や栄養が赤ちゃんに届かなくなってしまいます。
そのため低酸素状態となり、発育が遅れてしまいます。

またそれに伴い以下のような影響があります。

流産・早産

喫煙は流産や早産の原因にもなります。
全く吸わない人の早産率は6%ほどです。
しかし、1日に30本近く吸う人の早産率は約25%にもなります。

低出生体重児

低出生体重児とは、ママからきちんと栄養を受け取れず、体重が異常に軽い赤ちゃんのことです。

前期破水

前期破水とは、陣痛前に破水に破水してしまうこと。
子宮内での細菌・ウイルス感染も併発する可能性があります。

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)とは胎盤が子宮からはがれてしまうこと。
胎盤がなくなると赤ちゃんに栄養がいかなくなります。
また、赤ちゃんを細菌やウイルスから守ることができなくなります。

新生児突然死症候群(しんせいじとつぜんししょうこうぐん)

新生児突然死症候群とは、赤ちゃんが睡眠中に突然死亡してしまう病気。





周りの喫煙者の「副流煙」にも注意しましょう

パパや友達がたばこをたくさん吸う方は、注意してください。
実は自分が吸うたばこの煙よりも、他の人のたばこが出す煙のほうが赤ちゃんにとっては危険なのです。

副流煙とは、周囲のたばこの煙のこと

たばこの煙には自分が吸う「主流煙」と、周囲の人のたばこの先から出る「副流煙」とがあります。
たばこの煙には本来、とても多くの有害物質が。

しかしフィルター(口をつけるところ)を通して吸う主流煙は、有害物質が比較的少ないのです。
副流煙はフィルターを通さないので、有害物質がそのまま流れ出てしまいます。

副流煙には主流煙よりも多くの有害物質が!

先ほど説明したニコチンと一酸化炭素を例に挙げましょう。
副流煙には主流煙の約3倍もの量のニコチンと、約5倍もの量の一酸化炭素が含まれています。

ママの喫煙だけではなく、周りの人の喫煙にも注意しましょう。

以上より、副流煙には主流煙以上に気を付ける必要があるでしょう。

そのためには家族の協力が不可欠です。
家族に喫煙者がいたら、赤ちゃんのためにも禁煙をしてくれるように頼みましょう。

また職場の協力も必要です。
職場の方には喫煙所でたばこを吸ってもらい、自分はそこに近づかないようにしましょう。

どうやって禁煙すればいいの?

禁煙はしたいけど、なかなかやめられない…
という方もいるでしょう。

ここからは、そうした方にオススメの禁煙方法を紹介します。

たばこに関するものは捨てましょう

まず家にある煙草関連のはすべて捨てましょう。
灰皿・ライターなどですね。
これらがあるとたばこのことが頭をよぎってしまうので、目に入らないように処分しましょう。

禁煙外来に行って、禁煙のための薬をもらいましょう

禁煙外来を利用しましょう。
お医者さんに禁煙のアドバイスを聞くことができます。

また、禁煙補助薬をもらえます。
禁煙補助薬の効果にはニコチン切れ症状の軽減効果と、たばこをおいしいと思わなくなる効果が。

禁煙外来に行けば、禁煙成功の可能性がぐっと上がるでしょう。

禁煙日記を書こう

禁煙日記を書きましょう。
禁煙日記にはたばこを吸うたびに記録します。
すると、どんなときに自分がたばこを吸うのかを把握できます。

自分が普段たばこを吸う時間帯を、趣味や家事に充てましょう。

それでもたばこを吸いたくなったらどうすればいいの?

いくら禁煙対策をしても、やはりたばこは吸いたくなってしまうでしょう。
そんな時は以下のことを試してみてください。

深呼吸しましょう

まずは深呼吸して気分を落ち着かせましょう

何かを口に入れると効果的

何か口に含んで口さみしさを紛らわせましょう。
一番簡単なのはお水です。
他にも、シュガーレスのガムやキャンディは効果的です。

ストレスを発散しましょう

気分転換をして、禁煙によるストレスを発散しましょう。

手身近なことだと、歯磨きをしたり、口をゆすいだり、顔を洗ったりすることが挙げられます。
他には散歩やショッピング。
またアロマセラピーのように、好きな香りを嗅いで落ち着くこともよいでしょう。

周囲の人に禁煙宣言をする

家族や友人に禁煙宣言をすることで、周りの人にサポートしてもらいましょう。
また禁煙を口に出して言うことで、禁煙に対する覚悟ができます。

禁煙は今からでも間に合います

最後に、「妊娠前までたくさん吸ってたから、もう手遅れなのかな…」と悩んでる方へ。

妊娠が分かった時点で禁煙をすれば、体内にニコチンがたまることはないと言われています。
赤ちゃんを守るためにも、あきらめずに禁煙をしましょう。

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