治れ!治れ!!妊婦さんの下痢

もともと、下痢も便秘もしない方だったのに・・・
こんなに下痢が続いてしまって、赤ちゃんに栄養いってるのかな?

同じ心配をしている妊婦さん、たくさんいるんです。
まずは原因を理解しましょう。
さらに、気をつけたい食べ物や、お薬の事も分かれば安心ですよね。

下痢の原因はなんだろう?

注意したい食べ物

下痢には急性のものと、1ヵ月以上続く慢性の下痢があります。

急性の下痢は、ウイルス性と細菌性に分かれています。
その中でも、ウイルス性で冬に多いのがノロウイルス等による感染性腸炎です。
また、細菌性で夏に多いのが食中毒やカンピロバクターです。

カンピロバクターの原因は鶏肉が多くをしめています。
鶏肉は新鮮なものに、しっかりと火を通しましょう。

その他に刺身などの生ものやフライなどの揚げ物、昨日の残り物なども避けた方が無難です。
タコ、イカ、貝類など消化の悪いものにも注意してくださいね。

特に生卵を食べてはいけません。
サルモネラ菌がついているものもあり、それを食べると長期にお腹をこわす事があります。
鶏卵は必ず火を通して食べましょう。

潰瘍性大腸炎

下痢にも、強い痛みを起こし長引くものに潰瘍性大腸炎があります。
これは大腸の粘膜が炎症をおこして、はがれてしまったり(潰瘍)ただれたり(びらん)するものです。

このために腹痛をおこしたり下痢をしたり、さらにひどくなると粘膜から出血をして血便が見られたりします。
とにかく強い痛みがある時は、すぐに主治医に相談をしましょう。

必要な場合は、メサラジンやプレドゾロンなど、のんでも良いお薬が処方されます。
特に妊娠初期に潰瘍の炎症が悪化すると、流産や早産などの危険が高くなるという報告もあるので早めの受診が必要です。





妊娠初期の下痢

妊娠中の下腹痛は皆さんが経験しますよね。
特に8~10週になると、トイレの回数が増えて便秘や下痢などを起こす妊婦さんが多いのです。

妊娠初期はホルモンバランスが変化し、子宮が大きくなります。
そのためお腹に違和感や痛みを感じるママが多いのは当然とも言えるのです。
ただし、妊娠初期はとてもデリケートな時期なので、痛みや下痢が続くならば我慢せずお医者さんに相談しましょう。

また下痢が続くと市販薬を飲もうとするママもいるかもしれません。
でも4~12週めの頃は特に注意が必要です。

この時期は赤ちゃんの大切な体がどんどんできて、お薬の影響を受けやすい時期だからです。

そのため、自己判断で市販の薬を飲むのは避けてくださいね。
どうしても辛い場合はお医者さんに相談して、お薬を処方してもらうのが一番大切です。

お医者さんには、納得するまで質問をして、薬を処方された場合には、指定どおり飲むようにして下さい。
我慢しすぎは禁物ですよ。

妊娠後期の下痢

妊娠後期の下痢は、長く続くと張りや痛みがでる事もあります。
強い張りは早産や常位胎盤早期剥離の心配もあるので注意しましょう。

痛みが続く時は、1日のうちどんな時に痛むか?寝ている時はどうか?1日に何回痛むか?
どんな痛みか?どこが痛むか?出血はないか?吐き気・頭痛・発熱は?などをチェックして、しっかりお医者さんに伝えましょうね。

下痢を簡単に考えないで

下痢や便秘は日常的に経験するため、治療しなかったり、あまり気にしない人も多いようです。
でも、それが長く続く時は別の病気の可能性もありますよ。

また、原因がわからないまま市販薬をのんでしまうと、治らなかったり、悪くなったりする事もあるのです。
「ゲリ体質」などと軽く考えずに、まずは主治医の先生に下痢である事を報告して治療を受けましょう。

また、それとは別に、ストレスで下痢や便秘になる事もあるようです。
実は脳と腸は神経によってつながっています。
脳が不安やストレスを感じるとそれが腸に伝わり、腸の働きに影響してしまうのです。

体調も含めて主治医に相談して、健やかなマタニティライフを送りましょう。

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