高齢出産での産院選び | 大切なのは緊急時の対応

Young couple is looking forward to the birth of baby35歳以上で妊娠して、高齢出産になる場合、産婦人科の選び方には注意が必要です。
なぜなら、妊娠中や出産時のリスクが大きいからです。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった妊娠合併症、早産や切迫早産、緊急時の帝王切開といった事態にもしっかりと対応してもらえる産婦人科を選ぶのがベターですね。

産院の種類

まず最初に、産院の種類と特徴について整理をしたいと思います。
産院と言っても、規模も内容もそれぞれで、自分にとって合っている産院もあれば、合わない産院もあります。
まずは、各産院の特徴を捉えることが大切ですね。

まず、産院は大きく分けて、次の4つのタイプがあります

  • 総合病院・大学病院
  • 産婦人科専門病院
  • クリニック
  • 助産院

それぞれについて、以下に説明していきたいと思います。





総合病院・大学病院

cute newborn baby総合病院や大学病院は、規模が大きく、様々な事態に対処できるように設備・体制が整っていることが特徴。
妊娠・出産という点でも、あらゆる事態に対処できる点が魅力ですね。

ただし、総合病院や大学病院の中にも、その対応能力には差があります
例えば、東京都のホームページによると、東京都は出産時の対応能力によって、いくつかの病院を次のように分類・指定しています。

  • 総合周産期母子医療センター
  • 地域周産期母子医療センター
  • 周産期連携病院

総合周産期母子医療センター

総合周産期母子医療センターというのは、母体・胎児集中治療管理室(M-FICU)と産科病棟及び新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関のことですね。

そのため、常に、ママや赤ちゃんの受入れが出来る体制になっていて、ママの救命救急、ハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療が出来ます

地域周産期母子医療センター

地域周産期母子医療センターは、総合周産期母子医療センターほどの設備は無いものの、ママや赤ちゃん(新生児)に対して、比較的高度な医療行為が行えるところ。

ただし、状況によっては、総合周産期母子医療センターへ搬送となることもあります。

周産期連携病院

周産期連携病院は、ママに妊娠や出産のリスクがあっても、周産期母子医療センターとの連携の下である程度の対応ができる病院のことです。

高齢出産の場合は、総合周産期母子医療センターを選ぶのがベター

このように、総合病院や大学病院は、設備が整っているので、リスクの高い妊娠・出産に対応できるのが特徴。ただし、病院によってその対応能力には差があります。
高齢出産の場合、特に40歳以上の出産では、総合周産期母子医療センターに指定されている病院がベターです。

一方で、総合病院や大学病院には、デメリットもあります。

医師の数が多いため、健診の度に医師が代わることが一般的ですし、大学病院では研修医が立ち合いをすることがあります。

また、大きな病院は混んでいますから、待ち時間が長いのは大変ですね。

さらに、出産方法が限られているところが多いです。
バースプランにこだわりのある人には不向きでしょう。

産婦人科専門病院

cute newborn baby産婦人科専門の病院やクリニックで、ベッド数20床以上の施設です。

ただし、総合病院とは違って、ママや赤ちゃんにハイリスクなトラブルが起きた場合は対応できないので注意が必要。
高齢出産の場合は、妊娠合併症になった場合、早産、緊急帝王切開になった場合、病院としてどのような対処をするのか確認をしておく必要があります。

メリットとしては、出産スタイルやサポート体制に特色があったり、アットホームな出産施設になるように病院が努力していたりする点。
また、同じ医師に診てもらえることが多いのも、ママとしては安心なポイントですね。

産科専門クリニック

Fotolia_86479804_XS分娩が出来る産婦人科のクリニックで、ベッド数が19床以下の施設です。

こちらも総合病院とは異なり、ママや赤ちゃんのトラブルへの対応力に限界があります

一方で、小規模だからこそのアットホームな雰囲気が魅力的な施設も多いですね。
妊娠・出産時のサービスで特色を出しているところが多く、バーススタイルも色々選べるところが多いです。

また、妊娠中から分娩時まで同じ医師に診てもらえる他、産後のケアも手厚いのも大きなポイントです。





助産院

Fotolia_66328759_XS助産師さんが開設しているのが助産院。
まず、気をつけないとならないのは、助産師さんは医師ではないので、医療行為が出来ないところ。

妊娠中や分娩中にトラブルが起こっても、助産院は対応ができないのです。

そのため、助産院で出産するためには、妊娠中のトラブルがないことが前提。
もし妊娠中や分娩中にトラブルがあった時は、提携先の病院に搬送されることになります。

また、医療行為が行えないため、緊急時の対応が遅れるリスクもあります。
そのため、高齢出産ではあまりお勧めが出来ません

メリットとしては、自宅にいるような雰囲気で出産できる点があげられます。

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