産後の腱鞘炎は、赤ちゃんの抱き方に注意して

産後の腱鞘炎は、多くののママが悩むトラブルの一つ。
赤ちゃんのお世話によって手首に負担がかかるため、手首や指の腱鞘炎になるケースはとても多いのです。

この記事では、産後にママが腱鞘炎になる原因と、その予防と対策について書いていきたいと思います。

腱鞘炎とは?

腱鞘炎の「腱」というのは、骨と筋肉をつなぐ丈夫な作りのことで、関節にあります。
また、「腱鞘」というのは、この「腱」の周りを包む組織のこと。

そして、関節の使いすぎによって、「腱」や「腱鞘」が炎症を起こすことを「腱鞘炎」と言います。

産後の腱鞘炎の原因は?

赤ちゃんのお世話で生じる手首への負荷が原因に

産後の腱鞘炎は、主に手首と指でに生じるものになります。

その原因は、赤ちゃんのお世話によって、手首や指に負担をかけすぎること。
赤ちゃんのお世話は、毎日、24時間続きます。
抱っこ・授乳・沐浴・オムツ替えは、腕や手首にかなりの負担になりますが、作業を休むわけにはいきません。
しかも、赤ちゃんの体重は、生後3kgくらいなのが、半年で約2倍の6〜7kgにもなってしまうのです。

そのため手首や指への負担が極端に重くなるのです。

女性ホルモンの変動も原因の一つ

産後は、女性ホルモンの変動が激しくなりますが、このことも、腱鞘炎を引き起こす原因の一つ。

出産後は、女性ホルモンのうちプロゲステロンの分泌が活発になります。
このプロゲステロンは、出産のために緩んだママの骨盤などの関節を、元の状態に戻す働きをします。

そのため、手首や指の関節も影響を受けて、緩んでいたものが収縮をするのです。
これが、腱鞘炎を起こしやすくする要因の一つにもなります。





産後の腱鞘炎の予防と対策は?

腱鞘炎にならないようにするために、最も大切なのが、赤ちゃんの抱き方です。
これは、腱鞘炎になってしまっている人が、それ以上悪化しないようにするにも有効です。

手首に負荷をかけない、授乳中の抱っこの仕方

授乳のときには、手のひらで赤ちゃんの体を支える抱き方をするママが多いと思います。
でも、これは、腱鞘炎の予防や対策という観点ではNG!
手のひらで赤ちゃんを支えることで、手首と親指に負担がかかってしまうからです。

授乳中は、手の甲を赤ちゃんの体に向けて支える方がベター。
赤ちゃんの頭は肘で支えて下さい。

縦抱っこの仕方を工夫して、手首への負荷を軽くする方法

縦抱っこの場合は、手の甲で赤ちゃんのお尻を支えましょう。
この場合も、手のひらでお尻を支えるのはNGです。

そして、肘と腕で赤ちゃんの背中を支え、やはり手のひらは使いません。

また、前かがみにならないようにしてください。

抱っこ紐や宅配サービスの利用など、工夫の仕方は様々

他に、抱っこひもを使うのも良いですね。
肩や腰に重さが分散されるので、手首への負荷が減ります。

また、買い物で重い荷物を持つのを避けるのも大切な対策の一つ。
宅配サービスの利用をするのもオススメです。

産後に腱鞘炎になったときの治療方法は?

もし、ちょっとした軽いものを持つときでも、手首や指が痛む場合は病院にいきましょう。

病院に行くと、テーピングやサポーターなどをして、関節を固定します。
安静にするように指示されると思いますので、なんとか赤ちゃんのお世話を、パパや実家のお母さんに手伝ってもらって、少しでも手首を休めて下さいね。

痛み止めや抗炎症剤などの服用や、ステロイド剤の注射を行う場合もあります。

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